みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
9.《ネタバレ》 死のにおいのする映画だ。 都会は、その圧倒的にぎやかな情報群で、人の死に鈍感である。 しかし、地方は誰それの死は情報的に大きな話題性を持つ。 それ故、地方の方が「死」のにおいが漂う。 ただでさえ、有望な若者は地方を離れ、都会に行っている。 その置いてきぼり感と、寂しさで、地方の人間は過激になる。 この映画は、そんな地方の漁村の話である。 菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、夏木マリ、4人の名女優が話を彩る。 後半の菅野美穂のエピソードが強烈だ。 一番しっかりしてそうな彼女が、一番弱かった。 観終わって、死と隣り合わせででも生きていこうとする人たちの健気さが胸をうった。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-07-14 20:54:16)(良:1票) 8.終盤の展開は私には衝撃でした。そして、菅野美穂の演技のうまさに改めて気付かされます。ですが、この作品の一番の収穫は小池栄子でした。この存在感は夏木マリ以上かも。パンチ熟女連中の下ネタ連発には少々辟易しましたが、まあ原作があの人なのでしょうがないですね。お店のヘアーカタログのモデルにマイナス1点です。 【la_spagna】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-10-29 15:48:44) 7.《ネタバレ》 頭はパンチパーマ、実は性格もパンチが効いてるオバチャン達・・・ 男に振り回されつつも、当の本人等も一癖も二癖もある女友達2人。 が、終盤に謎が解けてからは、切ないけどハートフルな気持ちになった。 なおこ(菅野美穂)は、皆にとても暖かく見守られていたじゃないか。 特に2人の友人・・・ みっちゃん(小池栄子)が素晴らしい。こんなママがいるスナックなら行ってみたい。 鱈腹呑んで会計は勿論『釣りはいらんき!!』 ともちゃん(池脇千鶴)も負けていない。今じゃバラエティでもやらないような汚れ役を健気にやっている。 『人は二度死ぬ・・・一回目は生きるのが終わり、二回目は人に忘れられ、人の心におらんようになったら、いよいよ最後・・・』 カシマ(江口洋介)は、罪な奴・・・だが羨ましい。 そして何気に気になったのは、掘り起こしたら色々なモノが出てきそうな、あの裏山・・・ 婆さんは一体なにを。。。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2014-07-19 23:10:16) 6.どうしようもない男たちと男運のない男たち、タイトルに似合わないどうしようもない映画だと思いつつ見ていた。下ネタがバンバン飛び出し、まともな人物はなおことカシマさんだけかと・・・。ところがところが思いがけない展開、あとでなるほどと思うシーンが続く。やっぱり良い映画なんだなと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-20 21:25:50) 5.《ネタバレ》 どんなに苦しくても、どんなに辛くても、どんなに寂しくても人生は死なない限り続いていくわけですから、タフに生きていくことが一番なんだと思いますね。 この作品は、とにかく登場人物の殆どが生命力に満ちたタフな人たちなので、切ない物語ではありますが不思議と元気を与えてくれる映画でしたね。菅野美穂・小池栄子・池脇千鶴の3人がそれぞれの個性を生かした役柄を演じていて良かったと思います。 【TM】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-21 00:32:11) 4.《ネタバレ》 菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、みなさんよかった(演技がですよ)!男運は最悪ですからね!独特なユーモアと、町の雰囲気で、最後まで観てしまえる佳作だと思います。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-05 19:44:22) 3.面白いと思います。西原漫画の特徴でもある、底辺で生活している人の日常を面白く、且つ冷静で非常に毒のある描き方を物凄く良い形で表現できたと思う。 小池栄子って面白いね。役者として面白い演技が出来る人だってのは知ってたつもりだったけど、こんなに面白さが映える演技っていうのは、はじめて見た気がします。あと、池脇千鶴の薄幸な感じも面白いよね。若さを全く感じないオバチャンの様な動きと体系を演じてるのだけど、なんか変な可愛さが残していて、この辺はキャスティングの妙という気もします。逆に菅野美穂は変に落ち着きすぎな気がしました。いや、映画として主役なんだからこれが本当なのかもしれないけど、変な生々しさとかあって、それをどう評価していいのかがわかりません。漫画だともっと気味悪さがあるのだけど、それを表現したかったのかなぁ? いずれにしても、全体的に西原漫画の映画化として、良く出来てたと思います。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-11 10:36:36)(良:1票) 2.《ネタバレ》 小池栄子があまりに素晴らしすぎた。「釣りはいらんき!」と高らかに叫ぶ彼女があまりにかっこよく、素敵なものを見たなという感じがした。想像以上におもしろかった。3人組のおばちゃんとか、何かを埋めてるおばあちゃんとか、よくこんな人たち見つけてきたなぁと感心してしまった。笑えて泣ける。 【コダマ】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-06-05 22:13:40) 1.《ネタバレ》 おもろうてやがて悲しき映画なのですが、原作を読んで結末を知っているがゆえ、最初から切なく悲しいわぁ、と。ところが、実はシャマラン監督的な「ラストに秘密があります」って物語、原作は最後の最後にサラリとそれを描くがゆえに、なんとも言えない余韻を残すのですが、映画はその秘密について説明をしてしまい過ぎで、こちらが期待して待っていた切なさ、悲しさには到達せず。判りやすさというのを第一にしたのかもしれませんけれど、あそこまで理由を付けて説明してしまうと逆に底が浅い感じがしてしまいます。彼女がそこに至った理由を語らず、色々と考えさせる余地があるからこそ、とても悲しく切なく感じるのだと思うのですけれどもねぇ。さて、それでもサイバラものとしては最もマシな映像化をされたように思えるこの映画、やっとこさこれまでのビンボはつらく悲しい、ってところから脱却。悲惨さをも笑ってみせるサイバラらしさに溢れております。点描されるパーマ屋を中心とした人々の悲劇は傍から見れば滑稽で可笑しく、だからこそここに描かれた人々を愛おしく感じるワケで。中でもそう長く登場する訳でもない小池栄子の存在感は主役を食ってしまっております。この人、『模倣犯』『恋愛寫眞』『20世紀少年2、3』『わたし出すわ』とロクでもない映画(失礼)にばかり出ているがゆえに、これまでまるでいい印象がありませんでしたが、ここでは最近のクリスティーナ・リッチみたいな、一見お人形さん系なクセにちゃんと表情で見せる女優って感じで。病院のシーンでの翳り~大爆発へと変化してゆく表情なんか、今までの彼女のイメージではなくて、もっと存在感があって、なんかいいなぁ、って。一方、主役である菅野美穂は、本来、その設定ゆえに逆に病的なカンジを見せてはいけない役だと思うので、ちょっと演技の方向が違う気がしました。もっと大らかで明るい方が、ラストに効いてくるんじゃないかなぁ。彼女だといかにも過ぎてしまって、ラストで納得しちゃう。あと、サイバラ作品のキーとなる高知の、人の暮らしと自然とが共存している風景は深い味わいがあって沁みてきます。最近の邦画は今の日本のいい景色が捉えられているものがいっぱいあって、これもそんな中の一編。何はともあれ、サイバラの映画化作品で初めて途中でダレない映画でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-06-04 21:28:14)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS