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ツリー・オブ・ライフ

The Tree of Life
2011年【米】 上映時間:138分
ドラマ
[ツリーオブライフ]
新規登録(2011-06-13)【+】さん
タイトル情報更新(2020-09-19)【S&S】さん
公開開始日(2011-08-12)
公開終了日(2012-03-07)


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監督テレンス・マリック
キャストブラッド・ピット(男優)オブライエン
ショーン・ペン(男優)ジャック
ジェシカ・チャステイン(女優)オブライエン夫人
タイ・シェリダン(男優)スティーヴ(三男)
フィオナ・ショウ(女優)ジャックの祖母
ジョアンナ・ゴーイング(女優)ジャックの妻
堀内賢雄オブライエン(日本語吹き替え版)
山路和弘ジャック(日本語吹き替え版)
竹口安芸子ジャックの祖母(日本語吹き替え版)
千田光男(日本語吹き替え版)
脚本テレンス・マリック
音楽アレクサンドル・デスプラ
編曲コンラッド・ポープ
アレクサンドル・デスプラ
撮影エマニュエル・ルベツキ
製作ブラッド・ピット
グラント・ヒル〔製作〕
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
美術ジャネット・スコット(セット装飾)
ジャック・フィスク(プロダクション・デザイン)
衣装ジャクリーン・ウェスト
編集ビリー・ウェバー
ダニエル・レゼンデ
ハンク・コーウィン
その他フランク・ヒルデブランド(プロダクション総指揮)
アレクサンドル・デスプラ(指揮)
ウォーレス・ショーン(スペシャル・サンクス)
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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9.《ネタバレ》 冒頭でヨブ記が出てくるので、そこでテーマは明示される。あとはそれについていけるかどうかで評価が分かれるのでしょう(ちなみに私はキリスト者ではありません)。てっきりブラピ≒ヨブとして話が展開するのかと思ったのですが、息子が死んだり事業に失敗等々はするものの、本人はツライでしょうけどヨブの苦悩に比べればよくある話と言ってしまえばそれまでで、かと言って「主は与え、主は奪う」と回心するわけでもなく、「俺は献金したのに!」と神に対して恨み節。恩寵がカネで買えるわけがないでしょうよ。キリスト教的には近代合理主義的などうしようもない人間ですけど、彼なりに息子の事を思って教育はしたのでしょう。音楽家になれなかった自分の後悔があるクセに、子供には親のエゴを押し付けて同じ事を繰り返す。結果確執を生むのですが、世間一般的には普通の親で普通の人間だろうと思います。母は信仰心のある人でどうしてこの2人が結婚したのかがナゾですが、この両極端の親が息子に影響を与える。この辺はエディプスコンプレックスを抱えた少年物語という矮小な話に転換し、田舎のそれなりに裕福な家庭に育った少年期のよくあるノスタルジックな思い出話がダラダラと続く。ショーン・ペンに息子でもいれば「父の気持ちがわかった!」という家族の物語になるんでしょう。が、そこまでやるとファミリー作品になってしまい、宗教作品ではなくなってしまう。あえて淡々と描く事によって人間中心世界からの脱却を図ろうとしており、良くも悪くも観客の期待を裏切っていると思います。「世俗に生きるか、神に委ねるか」アジアでは中庸という考えがありますが、欧米人はこの問いに悩み続けるのかもしれません。大地や生命といった恵みが神から与えれ、神の計画の中で人間は生かされている。という壮大な話を平凡なイチ家族(の回想)を通して描くというのはちょっと乱暴というか飛躍もあるようにも感じますけど、映像的に強引に仕上げたという感じですね。ミクロとマクロの関連性の表現に中途半端というかギャップがあるのは否めませんが、どこかに連れて行かれそうな世界観というか不思議さはあります。鑑賞者に信仰心があればラストの最後の審判後に復活を遂げた家族との再会を思わせる映像展開に救いを感じるのかもしれませんが、そうでない人にとってはあまりにもちっぽけな己の人生に絶望し、逆にニヒリズムに陥ってしまうような気もします。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-31 14:08:00)

8.《ネタバレ》 ななな… なんだこれは… 映画を見ようと思ったのに宗教の勧誘ビデオでも始まったのか?…というような最初の30分だったけど、その後はちゃんと映画らしくなって一安心。難しいことはよく分からないけど、やはり自分にもジャックと似たような時期があったから、懐かしいやら何やらで、それなりに面白かった。 リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-20 18:39:52)

7.《ネタバレ》 小説で新人賞獲ろうとかって場合、ラストにどれだけスゴいオチが待っていようとも半分も読む気になれない作品はダメだとか聞いた記憶がありますが、この映画はまさにその部類のものだと自分は思います。壮大な時空を追いながら、ある親子の絆を描こうとする試みなのかなんなのか僕にはわからないけれど、広大な時空を舞台になぜ人類全体の描写ではなくある特定の特異なタイプの親子の絆一つに絞り込むのか、そこにどういう意図なり効果が期待されるのか、作品の半分も付き合う気持ちになれないです。つかみは全然OKじゃないし、その上に半分も見続ける気持ちにさせないなんて、やっぱり上手なストーリーテリングではないと感じてしまいます。壮大な時空にひと組の親子というだけならまだしも、ポルターガイスト現象みたいに椅子が勝手に動いたり、人が宙に浮いたり、さらに意味不明。我慢強くずっと見守ったからといってラストにすごいオチが待ってるわけでもないです。どれだけ有名で認められた映像作家だろうと、自分がどれだけ見る目のない低脳であろうと、この作品に真摯に付き合えない自分でいることに何のマイナスも感じない。この作品を理解できる感性が自分に備わっているとしても、これはかなり観るタイミングを選ぶ作品だと思う。キャッチコピーが気になってレンタルしたのに。。。0点を付けないのは、とくに不快でもないからです。 ただ「分かる人だけ分かってもらえばいい」みたいな姿勢は商業媒体でやっている以上、作家として失格なんではないでしょうか? 「父さんのこと嫌いでした」系なら、これ見るのに時間割くより、いつまでも同じことうだうだ繰り返してる某アニメを見る方がまだ価値がある気がします。【11/28追記】 悩みも心配事もない落ち着き切った平穏な時に再鑑賞。 多分、万物の誕生・成長・進化と神(法則=ルール)の物語。キャッチコピーの「父」とは多分「神」に変換可。宇宙を作り出し、生命を生み出し、人に「我々は一体いつどこからなぜやって来た?」と意識させた時、哲学や宗教や道徳や芸術や科学が生まれ、人は自らのルーツへの意識からあらゆる分野の発展と発見と進化を遂げた。なのに理不尽な不幸はなくならない。そんな神など嫌いでした…けれども…って話だと受け止めました。幸福には当たり前で感謝なく、不幸には強い不満を訴える、その対比は雄弁。涙の出る良作と認識。1点から大幅変更です。 だみおさん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-27 00:48:09)

6.《ネタバレ》 『地獄の逃避行』も『天国の日々』も『シン・レッド・ライン』も肌に合わなかったので覚悟して鑑賞したのですが、今回のテレンス・マリックはイケました。わかったようなわからんようなポエム、あまりに長くクドすぎる環境映像と今回もマリック節は全開なのですが、父と子の対立と和解というわかりやすいドラマが横糸に入ったおかげで随分と腹に落ちやすい映画となっています。。。 この映画のテーマは神の存在なのですが、神とその創造物である人類との関係を極限にまで凝縮し、ある親子の関係を通して神の存在を描いています。「男の子にとって父親は神に等しい存在である」という言葉そのままに。神とは全知全能ではあるが必ずしも人格者ではなく、良い決断もするが、時に気まぐれな決断もする厄介な存在であるとマリックは考えているようです。我々人類はそんな神の気まぐれに付き合わされ、正しい方向へ導かれたり、野放図にされた悪に苦しめられたり、訳の分からん試練を課せられたりして右往左往しているわけです。あたかもそれは、主人公ジャックが父オブライエンに振り回されているかのように。オブライエンはあまりにクセの強い思考回路を持っているため、子供達にとっては頼もしい父親であると同時に巨大な脅威でもあります。ジャックはこの圧倒的な脅威に対してまず恐怖心を抱き、次に反発を覚え、最終的に和解するのですが、この流れは人類の信仰プロセスと合致します。。。 このドラマにおいて、テレンス・マリックは素晴らしいストーリーテリングの技術を披露しています。ジャックとオブライエンの関係は決して特殊なものではなく、多くの男子が共感できる普遍的なものです。裏を返せば何の変哲もない少年の成長物語なのですが、それをここまでドラマティックに仕上げ、おまけに哲学的なメッセージも込めている。これは圧倒的な仕事だと思います。願わくば、訳の分からん環境映像やポエムは控え目にして、見る側の生理に配慮した作りにしてくれれば最高だったんですけどね。 ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-06-30 19:20:37)(良:1票)

5.《ネタバレ》 いや~、なかなかの映像美でしたね~。テレンス・マリックの映画は、台詞より映像で語ろうとするタイプだけど、あの「天国の日々」に匹敵、いやそれ以上の美しさでした。宇宙、波、森、子供達の遊ぶ光景。ただ、これはテレンスさんの人柄によるものだと思うけど、あえて象徴的には描かないんですよね。それが人によっては中途半端に感じたり、わかりにくく感じたりするので賛否両論が出てきちゃう。とても壮大に見えるけど、実際にはとてもパーソナルな作品だと思う。要するに、ジャックはテレンス・マリック自身なんですよ。彼の個人的な体験がベースになっているんだろうし、壮大な外的宇宙を描くというより、彼自身の内的宇宙を見せているんだと思う。この作品は、なにかの答えを出すというものではないですね。最初の台詞で、「人の生き方は二通りある。神に仕えるか、世俗的に生きるかのどちらかだ」って言うのがあるけど、人間(あるいは西洋人)ていうのは、この狭間にいていつも揺れ動いてるんですよね。お母さんは信仰深くて母性そのものという感じで、お父さんは利己的で優しさより強さを求めるタイプ。特にお父さんは、アメリカンドリームを実現出来なかったから、それを息子達に実現してもらおうとより一層子供達に強さを求めてる。途中、恐竜が出てくるけど、お父さんの弱肉強食の起源があれで描かれてるわけですよね。ジャックは父親似だから、そういう面を引き継いで色々と悪さするし、それ故に大人になって成功してるけど、母親の面も受け継いでるだろうから、それで揺り動いちゃうんでしょう。だから、ジャックの葛藤というのは、そういう人間の両義性、利己的で弱肉強食の面と、利他的で博愛の狭間にいる事からの宿命的なものなんだと思います。それで思い悩むわけだけど、人が思い悩むことって、実は「狭い世界」からしか生み出されない。葛藤の起源をどんどん遡っていくと、どんどんと世界が広がっていく。そうすると、自分の悩みというのは、実はとても狭い考えから生れでたものであって、外に目を向ければ不思議と癒されていく。たぶんそんなことが言いたいんじゃないかしら。 あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-03-08 12:40:03)

4.《ネタバレ》 見終わった直後は子供の成長を壮大に書いただけのシンプルな映画だと思ったが、しばらくして自分なりの一つの結論を得た。これはショーン・ペン演じる主人公の死ぬ間際の回顧を描いた作品なのだろう。自分の成長や過ち、悩み、苦しみについて。厳しく、憎かった父について。優しく美しかった母について。そして兄弟達についての思い出を振り返っている。そう仮定すれば自分なりにこの抽象的なストーリーの意とする所に納得ができる。所々に織り込まれる美しく壮大な映像は星の誕生と命の誕生をリンクさせているのだろう。実に粋な演出だ。そしてラストに家族が出会っていたのは恐らく天国。全てを理解したモノ達の行きつく先なのだ。この解釈が正確だとは微塵も思わないが、このように見ている人に色々なイメージを与える作品は貴重且つ高尚で評価に値すると自分は思う。 関白宣言さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-23 05:02:53)

3.う~ん芸術映画。いや、もはや仏像・仏閣レベルか!と思うほど厳かな映画でした。 宇宙が大地が海が風が植物が動物がそして人間が紡ぎだす「いのちの木」。 宇宙と生命の真理をミクロとマクロの視点から説き伏せられ、 映画館にいながらお寺で座禅を組み、合掌しているような荘厳な気持ちなりました。 さすがに2時間以上も瞑想してると退屈で欠伸も出るし足も痺れてきますが 映画館でこんな体験は滅多にできるものではありません。 観終わった後もどこか消化不良を感じながらも心の中は不思議とスッキリ晴れやかでした。 慌ただしく窮屈な生活に疲れた現代人には こういうある意味退屈な映画が必要なのかもしれませんね。 映画館の中でも気持ちよさそうに寝息を立ててる方がいっぱいいらっしゃいましたし笑。 8bitさん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-21 14:55:07)(良:1票) (笑:1票)

2.僕はどちらかというと映画に明確な「ストーリー」とその中で繰り広げられる「人間ドラマ」を求めるタイプで、「映像美」とか「精神性」とかに日ごろ興味は薄いのですが、この映画に限ってはどちらかというと擁護派です。監督の生まれや育ち方については、何も分からないので、主人公≒監督なのかどうかは分かりませんが、主人公ジャック・オブライエン(ショーン・ペン)の心の旅をただそのまま映像化するというこの映画作りへの取り組み方には清新な驚きを感じました。はっきり言って彼の半生は特にドラマチックでもないし取り立てて面白いエピソードがあるわけでもないんですが、そのひたすらパーソナルな思い出の羅列と無駄に壮大な自然風景とを単純にミックスすることで、映画の中に名状しがたい独特の融合感が生まれていることは否定できません。 ありふれた思い出は人間みんなが持っているもので、何も特別なものではありません。でも、その一つ一つの思い出は一人ひとりにとってかけがえのないものであり、それを作り出してくれたのは、太古から続く連綿とした生き物の連なりです。そして、木が枝分かれして多くの葉をつけるようなその「連なり」の背後には「神」がいます。僕は残念ながら、この一神教における「神の存在」という感覚が自分にはどうしても理解できない(世界を考える上で重要とは思えない)のですが、この映画が言いたいことは何となく理解できました。この映画は、かなり汎神論に近い考え方に基づいて作られている気がしますし、自然と神の融和ならば、神を信じていない僕の心にも比較的すっと入ってくるのです。 この映画の中には、確かに色々と訳の分からない箇所もあります。そもそも次男が死ぬという設定も必要ないと思いますし、恐竜を使って安直に生命の歴史を概観するに至っては失笑も禁じえませんでした。なぜカンブリア爆発を映さなかったのかは理解に苦しみます。それでも、この映画は今までに観たことがない優れて映画的な映画だったと思うのです。こんな作品は映画以外の媒体では生み出されえないと思いますし、今までに観たどの映画とも似ていない映画で、それはそれで凄いことだと思います。この映画のことをきちんと理解できていないとお叱りを受けるかもしれませんが、「自分史を地球誕生から書き始めるというあまりにも壮大かつ稚気溢れる試み」には少なくとも拍手をもって報いるべきではないでしょうか。 枕流さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-19 00:02:38)(良:2票)

1.みなさん本当に映像が美しかったですか? 僕にはテレビで放送している世界遺産系のドキュメンタリーの方が数倍美しいと感じます。 内容として言いたいことはわかるけど別のアプローチがあるんじゃないかと…。 ただ一緒に観に行った母が心が穏やかになれたと喜んでいたので+2点献上します。 ままごとさん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-17 13:10:26)

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【点数情報】

Review人数 46人
平均点数 5.33点
024.35% line
136.52% line
248.70% line
3510.87% line
448.70% line
548.70% line
6510.87% line
7919.57% line
836.52% line
948.70% line
1036.52% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 4.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.80点 Review5人
4 音楽評価 8.20点 Review5人
5 感泣評価 7.33点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2011年 84回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞テレンス・マリック候補(ノミネート) 
撮影賞エマニュエル・ルベツキ候補(ノミネート) 

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