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【クチコミ・感想(7点検索)】
3.『河』に続いてヨーロッパを離れた世界。いかにもヨーロッパ映画的な人の出入りがあるけど、舞台は南米。この人は特別人間を鋭く描く、ってタイプじゃなくて、人間関係のおかしみを丸ごとふわっと包み込むような世界で、これをしみじみ楽しむには私は上品さが欠けていたか。舞台と舞台裏を同時に収めたりするカットはいい。会議のところもいい。一方で大団円がまとまり、その一方で女優の寂しさを一筆添えるなんて、う~ん、まったく上品です。文句を言う箇所が一つもなく、ただ私にはこの手の上品さが、ときに物足りなくなるときがあり、ちょうどそのときに当たってしまったか。うっとりとまではいけなかった。テクニカルカラーの色調は、上品でなくてよろしい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-01-20 09:29:24)
2.《ネタバレ》 この映画の持つ重厚かつ繊細な絵画的色彩は、凡百の映画監督では到底表現しえないものだ。枯れた樹木のような深い色合いの中に、青く透き通った宝石の輝きを感じさせてくれるのだ。そんなノスタルジックな画面の中で、劇内劇内劇ともいうべき三重構造の世界が展開されていく。力強く女の人生を謳歌していくように見える主人公カミーラだったが、現実と芝居の境界がもはや存在しないと気付き、甘ったるく空虚な感情に支配されてしまう。そしてカミーラは決心(あるいは逃避)し三人の男に別れを告げ、ノスタルジックな劇を完遂する。現実と芝居という二元的世界に、もう一つの次元を足すことによって単なる人生の悲哀に過ぎなかった物語に、生きることの真理を垣間見せることに成功している。 【吉田善作】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-26 23:34:44)
1.《ネタバレ》 最後は素晴らしいまでの大円団。
とてもよく出来た脚本だ。
アッパレ。
それにしても、主演のアンナ・マニャーニがどうしても魅力的に見えない。
他の作品でも何度か観たことのある女優だが、どうしても魅力を感じない。
3人の男をここまで手玉に取るほどの魅力があるんだろうか。
女優としての魅力なのか?
よく解らない。
この部分が解らないと、男性として感情移入するのは難しい。
そこが個人的な本作の難点だった。
テクニカラーの映像はとても美しい。
やっぱりジャン・ルノワールという監督は、画的に見栄えのする作品を撮らせたら天才だ。
『ピクニック』のモノクロ映像も素晴らしかったが、『河』や本作の様なカラー映像も素晴らしく美しく撮る。
それが凄い。
モノクロで美しい映像が撮れる監督でも、カラー作品を撮った途端、凡庸な映像がしか撮れなくなってしまう監督が多い中、これは凄いことだ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-04-19 16:12:00)(良:1票)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
9人 |
平均点数 |
8.22点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 1 | 11.11% |
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7 | 3 | 33.33% |
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8 | 1 | 11.11% |
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9 | 1 | 11.11% |
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10 | 3 | 33.33% |
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