みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
7.【おじちゃん危篤か どっきり編。今回のマドンナは長山藍子さん。 】 初っぱなから、とらやのメンバーはじめ、皆さん勢ぞろい?かと思いきや、実は一人足りない。そうです 源ちゃんこと蛾次郎さんがなかなか出てこない。とても寂しく感じましたよ(せっかく第一作目から今まで皆勤賞だったのに ) ところがどうして、今回一回だけお休みなのかなと諦めかけてたところにひょっこり出て来ました いやあ、嬉しかった。でもその出て来たタイミングとやらがまた最悪で(笑) もう明らかに寅次郎失恋ショックの尻拭い的要因(つまりが豆腐要因)としての出演枠となっていたではないか(いいのか それで) (≧∇≦)アハハハハ ま、とにかく今回もお顔が見れて安心いたしましたよ 源公さん。 そんな今回のマドンナだった長山藍子さん 結果、寅さん涙だ。とてもヒドイ仕打ちだったね でも彼女に全く心当たりが無かったとはまた これ如何に・・・・ 挙げ句、サクラのお家まで行ってサクラに何かあったのかしらと聞くって あの相談受けた時のサクラの気持ち察したならば・・・・・ サクラを襲った悲劇で幕閉じる。すごいシナリオ。 かぁ~ 男はつらいが女もまたつらいこったねぇ~ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-11-14 21:06:37)(良:2票) 6.《ネタバレ》 この映画の寅さん、いかにも「ヤクザもの」の色合いが強く、言動はいつにも増して軽薄、少々コワモテの面すら感じさせます。が、これは実は、本作のテーマ、「カタギになろうと心を入れ替える寅さん」をより浮き立たせるための仕掛け。前半の、親分のために奔走するエピソードを通じ、珍しく人生について悩む寅さん、これまた珍しく無口になってしまいます。が、ここから一転、地道な人生を送ると称し、さらなる勘違いへと突っ走っていく姿が笑いを呼びます。ある意味、フツーの人っぽい挙動をするだけでこれだけ笑いを取れるというのも、うらやましい。でまあ、結局は女性目当てでしか行動していなかった寅さん、あっさり恋に破れ、約束もすっぽらかして遁走してしまうあたり、ほとんど薄情とも言えるほど。ここでは「喜劇映画的ヒーロー」としての寅さんではなく、人間的な弱さを伴った、平凡なひとりの男としての寅さんの姿があります。この『男はつらいよ』というシリーズタイトルに、非常によくマッチしているのが、実はこの作品なのかも知れません。内容的には、前半と後半のつながりにややご都合主義的なものがあり、逆につながりを弱めた感があります。が、前半の北海道での蒸気機関車の描写、これはまさに、「これを描きたいがためにのみ、舞台を北海道に設定したに違いない!」と思わせるほど、機関車の迫力を存分に伝えており、見ごたえアリ、です。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-17 23:21:03)(良:2票) 5.《ネタバレ》 監督が山田洋次に戻った本作。シリーズを順番に見ていると違いが分かりました。寅次郎の「純粋」な部分と「バカ」な部分の綱引きを微妙に演出するのが上手いと思います。また、シナリオの部分で、身内の関係の中でも叔父夫婦とさくらの関係に深度差を持たせることで、人情の機微が豊かになった印象です。ストーリーもきれいに1本の線で繋がっています。不吉な夢を見て叔父の身を案じる(純情)→叔父を案じる自分に酔い葬式手配(バカ)→叔父で果たせなかった恩返しを渡世の恩人で果たそうとする(純情)→恩人の息子を強引に連れ戻そうとする(バカ)→恩人の息子の身上に感銘を受ける(純情)・・・という具合。恩人の息子の姿勢とさくらの説教が身に染みて働き始めるが、失恋で失速するのはちょっとイージーで「真面目に働く」域までは辿り着いていない。でも、仕事を投げ出したことを責めず、傷心の兄を慰めるさくらの優しさが際立っていました。寅次郎は基本的には「迷惑な奴」じゃないと物語が成立せず、威勢を張る局面と萎れる局面の2面性の橋渡しがこのシリーズの根幹。そこが曖昧だった前作を原点に戻したような印象を覚えました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-08 02:47:06)(良:1票) 4.再び山田洋次監督となった作品。珍しく、堅気になる努力をしている。んだけど、やっぱりねえ。油まみれになって汗水たらして、って言われるとその通りの意味しか取らないし、例えばって言うと、さっき見てきた職業しか思い浮かばない。ギャグの基本だ。庶民の暮らしもまだまだ豊かとはいえないな。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-13 10:43:51)(良:1票) 3.《ネタバレ》 シリーズ5作目。本作でシリーズを終わらせる予定だったそうで、1作目に回帰するように寅&登コンビ復活です。ここまで順番に観てきた印象では、共通のお約束はあるけれど、各作品個性が出せていてマンネリ感はなく、寅を中心に登場人物を深掘りしていくようで面白いです。 本作は寅がテキ屋をやっている姿は出てきませんが、テキ屋を生業とする者の生き様、仁義が描かれています。正吉親分の死をキッカケに登の兄貴分としてピリッとした空気を創り出してます。旅館で登に酒を注ぎ、自分には注がせないで父親の話を始める寅。兄弟の杯を割り、泊まり客に凄んで見せる寅はまさにヤクザ者。前作で子供と一緒に歌ってた寅とは一転して、寅がどんな世界で生きているかが観えてきます。 本作のタイトル・望郷篇。最初ピンとこなかったんだけど、寅次郎の心の拠り所と考えるとストンと落ちました。 本作ではさくらの出番も増えてます。むしろ前2作の出番があまりに少なかった(山田監督の陰謀?)んだけど。本作では生まれ故郷の柴又に帰ってきた寅と、それまでのテキ屋として生きてきた寅。それぞれの世界で寅の拠り所となっていたのが、柴又の妹・さくらと、テキ屋の弟分・登でした。 最後、いつものように柴又を後にする寅。訪ねてきた節子に『いつものことだから』という顔を見せるさくら。一方で朝里の海岸で偶然にも登と出会って、嬉しそうに仁義を切り合う寅と登。これまた『いつものこと』なんだろうな。と思わせる、素晴らしい終わり方でした。 あ、私が生まれるちょっと前の札幌と小樽と共和町の景色も楽しめて、テンション上がりました。あの頃までSLが走ってたなんて思わなかったわ。旅館に貼られた札幌五輪のポスター。そうかそんな時代か。札幌はオリンピックを境に急速に発展したんだろうな。 当時の小沢駅周辺、末次旅館のある風景の味わい深さ。ロケ地を回る個人サイトの写真と見比べると、今の小ざっぱりとしてしまった北海道の田舎の寂しさが、なんか私にとって望郷って感じです。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-06-26 08:39:00) 2.《ネタバレ》 これはもう完全に「さくらの物語」ですね。最初に寅に説教をかまし、寅が就職活動(?)をするとなれば本人以上に真剣に悩み、それなのに寅から理不尽に逆上されてもそれに怒るでもなく、最後に旅立つ寅を一人で見送る。後のさくらの立ち位置がここで完成されています。第1作のラストと並んで、これがあったからこそ後の長期シリーズ化につながった、ともいえるかもしれません。●長山藍子姉は出番遅いんだけど、あのミニスカワンピと浴衣の可愛さですべて許す。●それとびっくりしたのは杉山とく子小母さんの、まるでとらやの一員であるかのような作品世界へのはまりっぷり。と思ったらテレビ版ではおばちゃん役だったんだそうで、そりゃそうだ。●ラストにマドンナがとらや(の関係者)を訪れる、という王道パターンも、ここで確立されています。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-05-04 01:22:46) 1.3作目、4作目は脚本のみの参加だった山田洋次が監督に復帰し、これ以降シリーズ全作品のメガホンをとることになる最初の回となるシリーズ5作目。寅さんが病気の親分のために息子(松山省二)を連れ戻しにいくなど、まだどこか任侠映画を思わせるシーンがあるなどいかにも初期作ならではという感じ。寅さんが真面目に働こうとするのはちょっと珍しいと思ったら、この映画のテーマはまさにそれというところも山田洋次の映画であることを感じることができ、「戻ってきた」ということを強烈に印象づけられた。山田監督はこの年は「家族」という大作を撮っているというのにこの「望郷篇」も完成度が高いのには驚かされる。ところで今回のマドンナをはじめ、主たるゲスト俳優たちは1作目以前に作られた連続テレビドラマ版「男はつらいよ」でレギュラーだった人たち。そのテレビドラマ版も見てみたいなあ。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-04-27 03:38:35)
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