みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
13.《ネタバレ》 どこまでが夢でどこまでが現実なのか、やや判然としない場面もあり。見終わった直後は特に感想もなかったのですが、いろいろ反芻しているうちに「ひょっとしたら面白かったのでは?」と思い直しました。D・ワシントンは相変わらず一本気なご活躍ぶりでしたが、L・シュレイバーは洗脳と良心の間で葛藤していたわけですね。それにM・ストリープの腹黒さもいい。今まで日本人女優でいえば吉永小百合だと思っていたのですが、野際陽子だったことに気づきました。 そしてラスト、写真のD・ワシントンが別人にすり替えられるシーンも、けっこうゾクゾクしました。これは現実にありそう。こうして歴史は作られるのかと。 しかし、さらに反芻してみると、そもそも設定に無理があるような…。巨大企業が仮に米大統領をコントロールできたとして、いったい何がしたかったのか。政治的に利益誘導しようとうすれば議会に止められるでしょうし、経済的に利益誘導すればマーケットから反発を食らうでしょう。結局、無理をすれば政権を維持できなくなるだけです。その意味では、邦題もずいぶん大げさな気がします。原作どおり共産主義が攻めてくる、という設定ならまだ分かりますが。 むしろ舞台を今日の日本にすれば、もっとリアリティのあるドラマになるんじゃないでしょうか。「反○○」の方々とか、ちょっと右肩の後ろあたりを触ってみたいですね。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-09-30 02:15:08) 12.前々からレンタルショップに行っては、パッケージを手に取り借りようか借りまいか迷った挙げ句、棚に戻すという行為を繰り返していた今作。 デンゼル・ワシントンとメリル・ストリープというある意味“間違いがない”キャスティングを見た時点で、それほど躊躇することはなかったろうと思うが、何か「不穏」なものを感じ取っていたのかもしれない。 「不穏」なんて言葉を使うと、なんだか物凄い駄作だと言わんばかりだが、決してそうではない。トータル的にはよく出来た映画だと思った。 ただし、終始とても“気持ちの悪い”感覚に覆われる作品だと思う。 アメリカの国家を揺るがす程の大陰謀に主人公のデンゼル・ワシントンが気付き、その黒幕がメリル・ストリープで、二転三転しながら巨悪に向かって対峙していくというような、「陰謀」を描いたサスペンス映画にとっては王道的なストーリー展開を想像していた。 しかし、実際に描かれた映画世界は、人間そのものの利害と精神の「闇」が広がり、端的に言ってしまうと、非常に悪趣味だった。 ただその悪趣味さが、そのまま映画に対する嫌悪感に繋がるということはなく、想像に対してアウトサイドな世界を見せつけられつつ、どんどんと引き込まれていく。 それは、「羊たちの沈黙」で禍々しいサイコサスペンスを“名作”として完成させてみせたジョナサン・デミ監督の成せる業だろうと思う。 演出の効果だろうが、多少編集のブツ切り感が目立ち、キャラクターの相関関係も粗いので、展開が伝わりづらいところもあり、完成度が高い映画だとは言い難いけれど、独特の見応えがある映画ではある。 メリル・ストリープの禍々しさが非常に怖い。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-03-13 12:46:53) 11.《ネタバレ》 大作ですね、オカネがかかってる感じします。俳優陣も演技派ぞろいですごかった。メリル・ストリープやジョン・ヴォイドも良かったですが、あの息子役は素晴らしかったです、回りの大物俳優を食って、この映画の中心にいたと思いました。しかし、デンゼルは好きな俳優なんですが、今回はちょっと・・・、どんな役でもこなせる男優だとは思うんですが、どうも普通すぎて・・・、物足りなさを感じてしまいました。 【ぼぎー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-07 02:58:08) 10.基本的なアイディアはそれほど斬新とも思えませんが、なんと言ってもこれだけのキャスティング、リアルで重厚に仕上がらないわけがありません。少し長尺過ぎる気もしないではありませんが、十分手に汗握る展開となっています。こんな風に見せられてしまうと、なんだか本当に事件や事故はすべて作り上げられたもので、真実は常に闇に葬られてしまっているかのような不安を感じさせられてしまいます。ストーリー上の仕掛けの現実味はともかくとして、ある意味恐い作品です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-30 00:04:07) 9.荒唐無稽な設定も、淡々とした演出と実力派俳優たちの締まった演技で、上質なサスペンスに仕上がっています。政治心理スリラーっていうんでしょうか。アクションや政治劇よりも、そのなかの登場人物の心理戦に的を絞った演出は、さすがジョナサン・デミという感じです。また、大統領が民主主義のシンボルであるという「神話」が生きているアメリカだからこそ、「大統領がもし誰かに洗脳されてコントロールされていたら」という恐怖が映画のテーマとして成立するのでしょう。黒幕がテロリストでも共産主義者でもなく○○ってところが、今のアメリカを体現しているように思います。ただ、いまいち「見せ場」がわかりにくく、ストーリーもやや冗長なので、大作的な展開を期待すると肩すかしをくらいそう。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-10 12:49:36) 8.《ネタバレ》 得点が付けにくい。素直に考えると8点ぐらいでもいいかもしれない。少し現実味に欠けるストーリーを出演者の演技でとてもリアルなものに見せてくれた。洗脳や情報操作は、この映画ほどでないかもしれないが確実にあるものだろう。そういう意味では不気味さが目立つ映画だ。なんで、こんなに見た人が少ないのかも疑問だ。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 00:59:07) 7.《ネタバレ》 どうも作品に恵まれないデンゼル。これはデミ作品なのだ。しかし。 やっぱりリメイクという呪縛から逃れられなかったとみた。デンゼルは常にモーロー演技でがんばっている。しかし人はいつものデンゼルが記憶から離れない。よって、「あ、デンゼルがモーローの演技しているな。」としか思えないのだ。これは致命的である。 メリルはがんばっているが、この役はバネッサレッドグレーブにしてほしかった。あの底知れない感じが、この役には欲しかった。息子役はよし。デミはもしかして「老い」? 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-07 20:55:16) 6.序盤から「誰が被害者で、誰が味方で、誰が黒幕か」を考えるだけでドキドキできる、サイコホラー調の展開がはまりました。「正義は勝つ」派の私にしては珍しく「最後は悪が残ってもいいか……」と思えたのも、はまった証拠だと勝手に思っております。満足の7点です。 【まつもとしんや】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-06 23:36:41) 5.普通に撮ったら、陰謀トンデモ電波作品になってしまう脚本を、役者の演技と監督の構成力で誰が観ても鑑賞に耐えうる作品にしてしまった。このへんの懐の深さが、ハリウッドだよなぁと妙に納得。日本じゃこんな妙技、味わえませんぜ。 【ダブルエイチ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-10 16:46:15) 4.使いふるされた荒唐無稽な設定やねんけど大真面目って雰囲気。役者さんの演技にすごい重みがあるので、変にリアルな政治サスペンスに思えて、こーゆう事ほんまにあるかもしれへんって思ってしまうわ。淡々とした展開で少々地味やねんけど、最後まであきずにのめりこみ気がつくとラスト。特にメリル演じるかーちゃんはみなさんおっしゃる通り迫力あって、息子を溺愛しすぎるキモ怖さが出てて、悪役?としては申し分ないっす。ただ、最後の方、なぜか緊迫感はそないに伝わってこんかった。でもま、見ごたえはあったっす 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-05 00:57:57) 3.ジョナサン・デミ監督ということでかなり期待しました。サスペンスの盛り上げ方はさすがでとても水準が高いと思うが、果たして大統領(まだ候補者だけど)ひとりを操ったところで国を思い通りに牛耳ることなどできるのだろうか。大統領は強大な権限をもっているが独裁者ではない。ブレーンもいるし、党の意向もあるし、議会を無視するわけにも行かない。巨大企業が利益の為に国を誘導したいというのはリアリティがあるが、もしそうなら、もっと広範に工作を巡らすでしょう。チップを埋め込むのなら、大統領だけでは足りないと思う。と、根本的なプロットに無理を感じたが、デミとベテラン俳優陣のプロフェッショナルな演技で最後まで飽きずに観ることが出来た。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-09-02 15:44:29) 2.《ネタバレ》 「これは何かの陰謀だ」。この”何か”が非常に恐怖心を煽っていました。あのとき砂漠の嵐作戦は終わっていたのに…。自分はもしかしたら洗脳されているのでは…?という魅せ方が上手かったです。そう簡単に政界を動かせないとは思いますけど、二転三転する登場人物たちの正体がこの映画の醍醐味と言えます。何よりもメリル・ストリープの存在理由がああいった形で出てくるとは衝撃的でした。息子レイモンド・ショーの髪をさする母親である彼女の表情が、優しくもあり、恐ろしくもありました。サイコ路線も上手く型にはまっていたと思います。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-07-29 23:34:48) 1.《ネタバレ》 ↓そうそう!メリル・ストリープに尽きます。心苦しくも(?)ファンを続けてきてほ~んまにヨカッタ、と思えました。彼女が喋るたんびに劇場で私一人ニタニタ笑ってました。 えーと、お話は原題が物語ってるように、力のある人たちが自分たちに有利なコマを国のトップに仕立て上げて、もっとええ目をしようとし、それをデンデル様がおかしいで、と気づいて解き明かそうとする、という、ちょっとSF風な社会派サスペンス・・といった、、まぁ字幕の用語に時々ついていけなくなる私(←あほぅな私が悪いんです。大御所様の翻訳のせいでは勿論ありません。)が書いても説得力じぇんじぇんないので皆さんにおまかせします。 (あぁん好きよ、、私の→)リーヴ・シュレイバーの顔が紅潮していくシーンが今でも心に残る、息子ン気味の女性にはちょっと痛い一作です。 それにしても本作でのメリルの(こんなん死語?→)ナイスミセスな服装と髪型に憧れます。あの議員ヘア、マネしよかとも思てます。(今は夏の宴会に向けてヨン様に近づけてるんで、秋以降にでも・・) 【かーすけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-05-21 13:20:15)
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