みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.市川雷蔵が主役の映画かと思いきや、嫁(若尾文子)と姑(高峰秀子)のドロドロしたバトルが中心で、雷蔵はあくまでも重要な脇役という位置づけ。(一応、クレジットではトップだけど。)でもなかなか見応えのある内容で満足することができた。最初のシーンで手術を受ける患者のあまりにも痛そうな絶叫が忘れられない。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2005-08-08 23:31:28)(良:2票) 3.《ネタバレ》 何年も前に新薬被験者の登録をした時に、随分といろいろな妄想と、戦ったことを思い出す。もちろん、現在の試験は安全なのだろうけれど。 そう考えると、麻酔という技術が、半ば伝説としてしか無かった頃に、失敗したら死ぬかもしれない実験に、体を提供するのは、並の精神力ではない。 世界初の全身麻酔、と言う部分にはもちろん興味深さはある。しかし、スゴイと思うのは、母と嫁の被験者競争だ。子を溺愛して嫁に意地悪をする母、というのは、物語や幾人かの知り合いの話などで、聞くことはあるが、その張り合いが人体実験にまで及ぶというのは、大した狂気だ。 この部分の、二人の狂気的な張りあいを見ると、人間の一念、思いの強さ、を恐ろしい思いを持って観てしまう。と、同時に、顔も見ずに嫁入りし、新婚生活をも姑にコントロールされてなお、人体実験を申し出る、お武家さんとは、大したものだとも思う。 その人は、医者の家の美しい女将さんに憧れて、そこに嫁入りし、その美しい姑にいじめられ、さやあてのように被験を申し出る。まさしく「美しい花には毒があ」ったけど、そのおかげで「毒薬変じて薬とな」ったという、ことわざ通りのお話なわけだ。そういう意味では、これは『華岡青洲の母』でもあった話かもしれない。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-22 22:59:56) 2.にゃんちゃんがかわいそうや~~泣泣泣 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-04 22:44:01) 1.出だしからいかにも文芸作品!って感じがして、なんとなーく重ーい空気が最初から最期まで充満してて好みではないのだが、屋内シーンがほとんどの中、登場人物それぞれの顔に当てられる照明が抜群に良く、とくに高峰秀子と若尾文子のツーショット時のそれは白眉。モノクロだからこの強い光が映えるわけだが、増村監督のモノクロ作品の中でも随一ではあるまいか。嫁姑のけしてあからさまではない激しい戦いは市川雷蔵と同様に見て見ぬふりをしたいのだが、一種崇高さをも漂わすその戦いぶりと、その時代の女たちの悲しすぎる宿命には目を見張らずにはおれない。増村に抱く勝手なイメージだともっと泥臭いドラマ(良い悪いは別にして)を想像してしまうのだが、この作品でちょっとイメージが変わった。ちょっとだけね。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-01 13:41:52)
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