みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
53.「25時」でも出てきた「アメリカにおける人種」の問題。 これは白人監督による場所を替えての(LA)お話だ。スケールも韓国人からペルシャ人までと大きい。 この映画では人々は「人種間の憎悪」を解決するためにすーぐ銃を用いることを考える。 「怖い気に入らない憎たらしい」→「じゃ銃だな」。 「銃」を用意しないサンドラ・ブロックのような人は恐怖と不安でノイローゼになるしかない。 アメリカは白人がネイティブアメリカンを追い出して(殺して)住み着いた国であるのに、そこに自分達より後に別の人種が入ってくると、「俺たちよりいい思いをしなければお前らがここに居ることに目をつぶろう」というレベルから基本的に少しも進歩しないのだ。 これはよその国の自分に関係ない出来事ではない。 留学生を装って日本に出稼ぎにくる中国人、ダンサーだと言って売春する東南アジア人、薬物を売買するイラン人、日本語も話せずブラジルから出稼ぎに来て2~3年で帰ってしまう日系3世。日本の安全を守りにきたはずなのに、現金も持たず(超低収入)街に出てきてナンパをしたり悪さをする基地の米兵。 もちろん普通の無害な外人もいるだろう。しかし、「無害かどうか判断のしにくい」外人に対して、「どうぞ私の家のとなりに家を建ててください。」とか、「私の店のとなりに店を出してください」とか「私の所有するマンションを借りてください」とか「どうぞ私よりたくさん稼いでください」と言える人が何人いますか。 上記の白人と同じでしょう。「俺たちよりいい思いをしなければ目をつぶっていてやるよ。」 これが「人間」の真実の姿だと私は思う。普通の人間はもともとそんなに立派ではないんだ。 この作品を見る限りポール・ハギスの考えもおそらく同じだと思う。 「立派じゃないので、避けないでぶつかれ。触れ合え。避けるともっともっと相手が怖くなるだけだ。」と彼は言いいたいらしい。 「日本ではここまでひどいことは起こらないわ。銃が無いから。」?それでは、福岡の4人殺しとか、ペルー人の女児殺しとか、世田谷一家殺人事件はなぜ起きたのか? それでも、ポール・ハギスの言うように、「怖がって避けてばかりいないで触れ合え」ますか? 脅かしているようだが普通の日本人もあの検事の妻のように、不安とイライラに苛まれる日は近い。たぶん「銃のあるよその国の出来事」として見るのでは甘い。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-24 14:34:48)(良:2票) 52.CATVでJ.G.バラード原作の方と間違えて予約録画したものを鑑賞。はじめは変態的な内容を予想しながら観てて、やっぱ感じ悪い人ばっか出るわーと思っていたら、どんどんヒューマンな方向に展開して行き、自分の勘違いに気付いた。でも面白かったです。仕事の日だと思って起きてみたら祭日だったみたいな(?)、何だか得した気分。 【えぴおう】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-30 20:36:46)(笑:1票) 51.エピソードを繋げること自体はたいした芸当だとは思わないけれど、それぞれに仕掛けを配し、ひとつの作品に仕上げているのにはたいした苦労でしょう。 殆どが相関図上の繋がりでしかなかった「ラブ・アクチュアリー」なんかより数百倍の苦労だ。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-03-26 12:17:20)(良:1票) 50.いいねー、登場人物全員が不機嫌そうで。これがアメリカの本性だ。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-04-26 22:59:40)(良:1票) 49.私はこの映画を見ながらムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」を連想してしまいました。人種間の不信感からくる不安、身の危険を守るためにガンを所持する、しかしガンをお互い持つことにより更に不安が増すという負のスパイラル状態、結局、思いやりも優しさも銃声一発で全てがすっ飛んでしまう・・・。銃社会というのは本当に嫌だなぁというのが一番の感想でした。ただ、一緒に観た妻は、「銃の話はメインじゃない、もっとヒューマンな部分、例えばお母さんに食料を運んだのは弟ではないのにお母さんは弟をかわいがり兄にあたる、兄さんの悲しさとか、しっかりそういうところを観なアカン」とのことでした。 【ぴよっち】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-26 10:10:25)(良:1票) 48.世の中いろんな人がいるからね、アメリカに暮らしていればもっと実感できたかも。 【マンデーサイレンス】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-02-11 09:59:50) 47.人種差別問題を扱っているが、結局は個々人の問題も大きいと感じるし、複雑な構成をうまく作った映画。 とても評価できるが、感動はしにくい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-24 23:04:25) 46.《ネタバレ》 アカデミー賞も受賞したポール・ハギス監督の脚本は見事です。群像劇でありながら無用なキャラクターが一切なく、それぞれが悩みを抱え他人と衝突(クラッシュ)し、悲劇と救いを生み出していく。いくつかの話の中で特に印象に残ったのが、人種差別主義者の警察であるライアンが事故車から奥さんを助け出す場面、それから黒人窃盗団の一人が以前「バスの窓があんなに広いのはオレ達を見下すためだ」と決めつけていたのに、いざバスに乗ってみると車内に座っていたのは自分と何ら違わないマイノリティの人々だったという場面でした。 ただ初監督作品としてどうだったと考えるとやや苦言を呈さない訳にはいきません。素晴らしい脚本に対し、劇的な瞬間をカメラに捉える手際が野暮ったい感は可也あります。例えば、真面目なドア修理人の男に逆恨みしたペルシャ系の親父さんが発砲してしまう場面。ここは状況的には凄く盛り上がるはずだし、監督もそうしようとしているのでしょうが、娘が飛び出してきて発砲を受ける瞬間の捉え方には明らかに素人臭さを感じてしまいます。リックの奥さんが階段で足を踏み外す場面も同様で、足が滑る瞬間をスローモーションで単にアップで映しているのには笑ってしまいました。スローである瞬間を映すのがドラマチックとでも勘違いしているのかな? それから群像劇として脚本が素晴らしいと前述しましたが、物語の核でもある人種差別描写が映画の物語の構成上無理矢理入れたとしか思えないんですよね。ロスと言っても正直登場人物の殆ど全員があからさまな台詞を吐き過ぎだと思います。もっと自然ににじみ出るような人種への憎しみが見たかったです。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-25 00:29:47) 45.群像もの。善人でも悪人でもない人々の小さな気分の揺れが、大きな善になったり大きな悪になったりすること。やくざな警官が必死の救助者になったり、正義感ばりばりの新入り警官が人を撃ってしまったり。そういう社会なのだよ、という諦めを語ったのか。希望を語りたい・夢を持ちたい、という前提で社会を点検してみたら…、というスタンスなのか。妖精のマント。昔のアメリカの「社会もの」は、白人と黒人との対立だけですんでいたんだけど、いまは複雑で、アラブ人と間違えられて襲撃されるペルシャ人もいる。少数民族は優遇されすぎてるという白人の不満も高まっている。希望や夢を持つことが難しい状況が蔓延している中で、何か手探りしようとしている意志を感じる。希望そのものを歌うより、希望を持とうとする意志を模索していることに希望を持とう、と控え目な控え目な夢を語っているような。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-31 09:39:32) 44.《ネタバレ》 ふむ、綺麗にまとめあげてしまいましたね なるほどね。 でもね、終盤、なんだか結束バンドで強引に束ねられてしまった気がしてならない で、結局なんだったんだ? ・・・ と。 これって問題提起なのか? それともヒットさせる為に作られたエンターテイメントなのか? ・・・ と。 本作について正直、黒人さんはどのように感じられたのだろう 目から鱗なのだろうか 憤りを感じてしまわないのだろうか 自分としては (黒人さんの気持ちを察してみた場合) いちいち余計なエンターテイメントであったような気がしてならない。ひねくれた捕らえ方になってしまっているのだろうか自分。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-13 19:53:02) 43.《ネタバレ》 様々な「人種差別」によって起こってしまう不条理な出来事を描いています。アメリカの社会情勢を知らないと、ちゃんと理解する事は出来ないと思いますが、人々の心情がリアルに描かれていてとても感動しました。特に「透明マント」の話が個人的に良かったです。エンディング曲も好きです。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 19:26:40) 42.良かった。人はぶつかりあう、それによって悲劇がおきたり、逆に救われたりもする。生きるとはすなわちそういうことで、人間の宿命とも言える。見せ方がとても上手く、引き込まれるが、それが目的化しない適度な範囲。見事な脚本です。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-10 12:01:37) 41.絶妙なタイミングをうまく捉えていますね、でもこの年の受賞作は他の作品を応援していました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-06 13:47:56) 40.《ネタバレ》 遅れ馳せながらのコメントです。 一言で言えば、良い意味であれ悪い意味であれ「とっても上手な作り方をした作品」ですね。多くの皆さんが絶賛しているように、2時間という尺の中でこの内容を描き切るには、まさに最良の手法、脚本だと思います。全てのエピソードを完璧に描き切るには、とてもじゃないけど2時間じゃ無理。それを破綻を最低限に描き切ったのは、まさに職人芸。受賞に値して余りあります。 ただ、何故か手放しで絶賛できない。何故だろう?やはりそれはラストのエピソードのせいだろうなぁ。途中まで、というかほぼ全編を通じて「人の心は温かい」「人は皆、人を求めている」「信じていれば必ず願いは叶う」みたいなところに収束すべくドラマは流れて行くのに、何故、あの若い警官だけが汚れて行かなければならないのか?キリスト教的宗教観だと、神はあの若者にあのような試練を与えるのだろうか?私は全くそこのところに賛同できない。 それでも上手なので7点献上せざるを得ないです。あぁ不完全燃焼。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-05 13:48:23) 39.《ネタバレ》 世界観が素晴らしい。日本に生まれ日本人として育ったから人種ってあんまり意識したことなかった。50年後、100年後日本もこうなっているのかも。いろんな人種の人と付き合い話してみたくなった。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-21 00:31:56) 38.《ネタバレ》 観終わった後、それぞれが違う感想を持つだろう。天使のマント。性的嫌がらせの警官と黒人女性。孤独な女性。イラン人。汚れた警官。など多くのエピソードで見る人に様々な事を考えさせる秀作 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-17 12:00:33) 37.《ネタバレ》 警官から理不尽なセクハラを受けて心に傷を負った黒人女性が、爆発寸前の事故車からそのセクハラを受けた警官の手により危機一髪で救出されるシーンが印象的でした。黒人女性の命が助かったのですごくほっとしたのと同時に、警官にもまだ人としての良心が残っていたんだなっていう所にもほっとしました。あと、弾丸を通さない「妖精のマント」を父から譲り受けた幼女が、マントを持っていない父のために、銃口の前に出て父を庇って撃たれるシーンには、、、胸が苦しくなりました。でも、数奇な因果関係でその弾丸は空砲だったので、結果として「妖精のマント」のおかげで幼女の命は助かったっていうくだりが、心温まりました。人種差別、貧富の差のオンパレードで、重すぎる内容ですが、終盤になると微かに希望の光が見えるような展開になったので、鑑賞後に不快な後味は残らなかったのが良かったです。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-23 18:01:41) 36.哀しみ、鬱屈、理不尽。様々織りなす人生の糸を縺れているかと見せて紡ぎ直す。芸術性が高い。ただそれが私には少し鼻についたかな。いいものを創りましたよ的な。でも抑えた演出とか個々のエピソードには心ひかれるものがあったかな。 見終わってここの皆さんの感想を読むことにより、よりこの映画を感じ入る。この映画は、鑑賞、ここのコメントを読むまでで1セットだな。 【タッチッチ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-02-19 08:13:05) 35.一人の人間の中に良い面と悪い面があるということ、そして人種差別問題について考えさせられる深い映画。 【ぺん】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-11-16 00:11:16) 34.これは難しい映画。黒人、白人、南米系、アラブ系、東洋人といったあらゆる人種がいて、またその中で、救われる者や救われない者がいて、それでそれら皆が一色淡になって絡み合っているアメリカという社会。そして、その全ての一人一人の人生に、何らかの価値をこの映画は与えている。海に囲まれた島国に住む我々日本人には、とても難しい映画だ。 【メロメロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-13 00:47:06)
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