みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
14.《ネタバレ》 この映画で一番好きな所は、リアリティーに満ちあふれた映画であるという所。 主人公二人も美男美女(ごめんなさい)というわけではないし、ストーリーも、二人の 秘めた想いを中心に、取り巻く人々の重く辛い日常のエピーソードが、やさしく嫌みにならない程度に散りばめられている。カメラワークもちょっと引き気味で全般的にゆったりとした感じがして、だからこそ田中裕子が大切にしてきた想いが際立っている。また岸部一徳の独特な喋りと仕草や雰囲気も、「押さえてきたけれどこらえきれない感情」を十分に表している。そして、お互いが久し振りに再会した夜に求め合う姿は、本当に不器用で、ひた向きで悲しくて切ない。田中裕子は、岸部一徳と仁科明子の死を受け止めながら、それでも変わることない日常の中できっと今まで通りに、でももっと強い意志を秘めながら暮らしていくのだろうなあと最後に思った。非常に好きな映画だけれど、主人公二人があまりにもいじらしく切なすぎて、もう一度観るには忍びない感じがする映画でした。 【たくみ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-11-01 19:52:39)(良:2票) 13.見ていて無性にカレーが食べたくなった。 本筋も甘いような切ないようないい話だったけど、 カレー小僧の話をもっと見たかったような気がする。 それにしても、中年男女の絡みは生々しい。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-06-13 15:33:02)(笑:1票) 12.《ネタバレ》 30年もの間、たった一人の人を想い続ける…主人公美奈子の場合はその間独身をとおし、両親もいないのに育った町でずっと暮らしながらひたすら静かに想い続けているのだ。30年という途方もない時間の中に紆余曲折が無いはずがない、という考えが私の中にあるので、何だか夢物語でも見ているような感じがした。反面羨ましいような気持ちも…。明るい坂の町の情景と脇の登場人物が魅力的で、認知症の男性のエピソードなどとても気に入ったが、いきなり現実に引き戻されるようなシーンも混ぜられていてちょっと苦みもあった。ラストまでのあの流れも呆気に取られたが、彼女にとっては30年囚われていた想いから脱した感覚があったのかな、それがあの笑顔ではないかと思う。田中裕子は格好良さと鈍臭さを一緒に表現できる稀な俳優だな、と感心した。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-06 17:54:25)(良:1票) 11.《ネタバレ》 よい意味で古臭くて、とても風情のある映画。牛乳配達とか、坂道や階段の多い街並みとか、どこか懐かしい感じがした。原作者も監督も、誠実で真面目な方だろうな、というのは映画からよく伝わってくる。育児放棄や介護問題など、重たいテーマに気が滅入りながらも、時折映る街の風景に癒されながら映画は淡々と進む。高梨槐多 (岸部一徳) の人生は平凡なように見えて、その内に秘める熱さは誰も知らない。無表情で大人しい男だな、、と思っていたら、突然激高して殴りかかったり、激情の愛に身を任せたり。彼のこころは、冷静でいるか情熱に身を任せるか、その真ん中が無い気がした。そんな彼が、長い時をかけて熟成された想いをようやく成し遂げて、やり遂げたように死んでいく姿が切ない。彼が最後に幸せだったのかはわからない。でもきっと彼女は過去を辿ると思う。彼が生きていたこと、してきたこと、残したこと。一人の人生を一冊の本に例えるなら、その本を読む者があってこそ、生きた証なのかもしれません。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-11-11 00:02:40) 10.しっとり真面目な映画。 飛び抜けたものはないけど、いい映画。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-13 22:03:23) 9.リアリズムのようでいて、どこかそうでない方向へ逸れていく。玄関先で待っていて、毎朝牛乳一本を目の前で飲み干すじいさん。カレー小僧の伝説。日常からはみ出していくボケ老人と、養育放棄された子ども。などなどが世界を変な方向に広げている。岸部一徳は劇的な死を遂げた父のせいで「絶対に平凡に生きてやる、必死になってそうしてきた」と言う。必死に平凡たろうとしてきたキャラクター。ついに田中裕子が「カイタ!」と名前で呼びかける瞬間のスリル。あるいは妻の死後訪れて、学生時代のような口ぶりで「ちょっとつきあってくんない」と言うあたり。「死ねと言うなら死にます」も。中年の抑えられていたセリフのいちいちが味わい。メロドラマこそ平凡のなかの必死なんだな。タイガースのメンバー仲間岸部は、撮影の合間にジュリーの妻・田中に「沢田君、元気?」とか挨拶したわけ? 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-07 09:51:12) 8.ラジオで美奈子の葉書が読まれ、リクエスト曲がかかる。「雨の日と月曜日は」だ。一般にはカーペンターズの歌として有名だが、元はといえばポール・ウィリアムズの作った曲であり、彼自身の歌が聞こえてくる。それが美奈子さんの心境と重なってくるようでもあり大変懐かしい。 映画は主役の二人とその周辺の人たちの心遣いが感じられ雰囲気がとてもいい。坂の長崎、長崎の雨という雰囲気も・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-04 19:41:44) 7.《ネタバレ》 つまり、あれだったんでしょうね。 ああああ~ 長崎いは~ 今~日も~ 雨だぁった~~~♪ てな具合なわけだったんでしょうね。要するに。 あの日、雨さえ降っていなければ、 あんな事にはならなかったのに。 そして脚本、 なんでこんな結末にするんだ バカ 意地悪!(××) 物語の設定上、〝どこでもない どこかの街 〟という設定だったらしいですが、 やはり長崎だったんですね。(撮影地) 撮影とても大変だったのでしょうね ご苦労様でした。 【3737】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-12-10 23:11:14) 6. ガキンチョの映画が多いなかでの、大人の映画。どこの地方都市にでもありそうな画面構成は、かえって新鮮だった。けれども、平凡で日常的で普遍的な話をドラマとしてみせようとすると、時代の先端的な不幸を次々と組み合わせて綴ってゆくことになる、という逆説の見本。この点で観る者はどうしても食傷してしまう。 【goro】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-11 19:33:53) 5.理解できないシーンは多数ありましたが、昨今の高校生や若い男女の病気や安易な死、セックスを扱ったテーマよりもよっぽどリアリティと感情が伝わってきました。まさに「純愛」です。無表情の中の表情を見せる田中裕子素晴らしかったです。 しかしストーリーにやや無理な部分と、理解できない部分というか共感できない部分がありました。 【Balrog】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-11-12 22:13:37) 4.《ネタバレ》 無機質な町でした。あえて海や緑の映像を撮らなかったことが一層、閉鎖感を漂わせている。そんな町の中を、頭のボケた老人が徘徊する映像は、どれほど好意的に見ようとしても、重い気持ちになってしまいます。末期がん、不倫、児童虐待、老人痴呆、ワーキングプアなど、ありとあらゆる不幸が凝縮された幕の内弁当のような映画でした。「不幸」の大バーゲンに、いさかか疲れを感じてしまいます。大場は50歳独身女。「よし」と気合をいれて登る坂道は、60歳になればもう登れないでしょう。そうなると牛乳配達をやめ、スーパーのレジ打ちの仕事に専念するのでしょうか?しかしセクハラ店長が、年老いた大場を見限り、若い女店員に切り替えるかもしれない。いつ失業してもおかしくはない。未婚なので頼れる息子もいない。たった1人になった大場が老境を迎えたとき、どうやって生きていくのだろうか。自宅で孤独死することも充分ある。キャッチコピーは純愛映画ということになっている。しかし内容は「反純愛映画」です。なかなか結婚してくれない独身娘を心配する親がいるならば、是非この映画を娘に見させて欲しい。そしてこう言うのです。「純愛を貫くのもいいけど、大場美奈子のようになるぞ!」・・・・・・・早く嫁にいってくれるかもしれません。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-22 18:16:47) 3.《ネタバレ》 中年の恋も静かでいいですねぇ。いくつになっても恋は出来るって感じがしました。決して男前じゃないけど岸辺一徳は演技派でなんとなく格好良く見えてきます(笑)子供が川のところにいた時から…まさか…って予感はありましたがハッピーエンドでも良かったかなぁとも思ったり。。 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-06-22 19:34:10) 2.《ネタバレ》 おお、ラジオでスワンが歌ってる…なんて話はおいといて(爆)。認知症の老人、児童虐待、そして在宅介護と画面のあちこちから死の匂いがプンプン漂う作品であり、それ相応のラストを向かえるわけですが、主演の田中裕子の溌剌とした雰囲気のおかげで映画全体があまり湿っぽくなくてよかったです。ただ、僕としては高梨の妻がとった行動がどうもスッキリしなかった。普通に考えればあれはキューピット役を演じたというよりはいらんお節介でしょう。いくら死期が近いからってあんな手紙書くかなぁ? そしてその手紙に見事突き動かされる50歳の男女。う~ん、二十代半ばの僕には分からん世界やなぁ、と思いつつ7点。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-08-14 22:47:42) 1.レンタル店のNさんが「これ観て感想聞かせて」と薦めてくれました(ええ人やろ?ちょと自慢。笑)。後日、「よかったー。負け組やと自分を思い込んでる人にも観てほしいな」と偉そうに私が言うと、「主人公は全~ん然、負け組じゃないんよね。」とNさん。ほんまや。ここに出てくる人たち、判で押したような生活を重ねる中年、壮年の人物たちに’負け’の要素はないぞ、そんなことを気づかされた感じです。久々の仁科明子も♪「愛よ、いそげ」(←昔この名のドラマに出てはったの。笑)とばかりに気丈に生きる姿が良くて、やっとこさ本音を漏らすとこなど、胸を打つ演技を見せてくれました。男性、女性双方が持っている純な辛抱強さ、自らが辛抱していることに対する微妙な安堵感、を再確認できる一作でもあるかと思いますー。 【かーすけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-15 00:30:35)
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