みんなのシネマレビュー

女系家族

1963年【日】 上映時間:111分
ドラマ小説の映画化
[ニョケイカゾク]
新規登録(2005-10-27)【バカ王子】さん
タイトル情報更新(2023-06-26)【イニシャルK】さん
公開開始日(1963-03-31)


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監督三隅研次
キャスト京マチ子(女優)矢島藤代
若尾文子(女優)浜田文乃
高田美和(女優)矢島雛子
鳳八千代(女優)矢島千寿
田宮二郎(男優)梅村芳三郎
中村鴈治郎(二代目)(男優)宇市
浪花千栄子(女優)芳子
北林谷栄(女優)君枝
浅野進治郎(男優)坂上医博
山路義人(男優)戸塚太郎吉
遠藤辰雄(男優)小森常次
高桐真(男優)畑中良吉
深見泰三(男優)失島嘉蔵
嵐三右衛門(男優)佐平
天野一郎(男優)米治郎
南部彰三(男優)医師
近江輝子(女優)お政
浅尾奥山(男優)矢島為之助
高見国一(男優)
葛木香一(男優)曽祖父の者
石原須磨男(男優)祖父方の者
玉置一恵(男優)会葬者
芝田総二(男優)京雅堂
小松みどり(1891年生まれ)(女優)為之助の妻
高原朝子(女優)坂上の看護婦
小林加奈枝(女優)植木屋の女房
桜井勇(男優)米治郎の実家の者
木村玄(男優)京雅堂の番頭
菊野昌代士(男優)良吉の実家の者
谷口和子(女優)お清
松岡信江(女優)看護婦
里見弥生(女優)
高木峰子(女優)実家の者
高森チズ子(女優)お久
伊達三郎(男優)客甲
出演岡島艶子(写真)
原作山崎豊子「女系家族」
脚本依田義賢
音楽斎藤一郎
撮影宮川一夫
製作永田雅一
企画土井逸雄
財前定生
配給大映
美術内藤昭
編集菅沼完二
録音海原幸夫
照明中岡源権
その他東京現像所(現像)
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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7.《ネタバレ》 大阪商人が使う船場言葉がなんともいやらしく、中村鴈治郎二代目と浪花千栄子の思惑とは裏腹な白黒つけない物言いが金のからんだ物語に抜群の相性を見せる。同じ大阪弁でもお嬢様育ちの三姉妹は歯に衣着せぬストレートさが強烈なインパクトを与え、田宮二郎(意外にも大阪出身)の京都の言葉が混じったようないかにもお師匠はん的優しい言い回しがまた実にエロくて実に腹黒さを感じさせてていい。屋内シーンがほとんどの中で宮川一夫の仕事も制限されたかと思いきや、屋内にも関わらず着物のきらびやかさは損なうことなく、陰影はあっても女優の顔に影は射さず、常に見やすい画面を持続させているのはやはり宮川の力か。最後は東京出身の女優がしとやかな大阪弁でもって女のしたたかさを見せつける。でも最もしたたかだったのは女系家族の中で一矢を報いた婿養子社長だったのかもしれない。天晴れ。 R&Aさん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-11 12:10:23)(良:1票)

6.《ネタバレ》 いや~、これは見応えありました。なんせ、皆が皆、欲を剥き出しです。隠そうとしません。しかも皆さん美女ばかり。美女ってのは、笑っても泣いても怒っても、それらが数倍に作用しますので、これは応えられません。数年前のテレビドラマより百倍迫力ありました。そう、文乃は、米倉涼子のようなゴツくて見るからにキツそうな女ではいけません。虐げられてはナヨナヨと弱さを見せ、それでいて色気ムンムンの潤々涙目の若尾さんでなくては。米倉さんの文乃ではどんでん返しにならないの。「あ、やっぱりこの女、やったね」としか思わないです。でも、若尾さんだと「ひゃー、こえぇー」となるのです。見た目と中身の意外性、これが人間の魅力でもあり、怖さでもあるのですから。そのツボを押さえた素晴らしい演出でございました。この監督は女の怖さを重々ご存知なのでしょうね。傑作です。 すねこすりさん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-23 14:30:22)(良:1票)

5.《ネタバレ》 大映印の現代劇ってどれもこれもネットリした独特の「色」がありますよね。昔のテレ朝「土曜ワイド劇場」にもあった独特の「色」というか、やけに隠微な雰囲気といおうか。こういうドロドロ系ものって自分個人的に大好きなんですが、流石にここまで行くとえげつなさ過ぎるかなあ・・・と。特にわざわざ医者まで連れてきて、妊娠中の若尾文子の身体を強引に診させるシーン、試験管に入れた尿まで画面に出す事もないのにね。女系家族の忌まわしさはもうお腹一杯になるくらい、充分伝わってきました。更にこの映画の迫力を増していたのは浪花千栄子、北林谷栄、中村鴈治郎の因業強欲名老脇役お三方の存在。それにしても若尾文子って周囲の人間から虐げられれば虐げられるほど、一種凄絶な美しさが全身から滲み出てくる女優さんだなあ・・・。ラストは居直ってあの三姉妹に二度と立ち上がれないほどの打撃を与えても良かったのに。 放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-08 11:31:31)(良:1票)

4.原作山崎豊子だし、善人が誰も出てこないどろどろした世界は、予想通り。それだけだと二時間ドラマで終わってしまいかねない筋だけど、そこはもう、私の尊敬する三隅研次監督の職人技です。この手の話にここまで? と突っ込みたくなるくらい細かなところまで行き届いた仕事をしています。もちろん、これはその周りを支えた大映の超一流スタッフの職人技によるものでもあります。調べてみて意外だったのは、京マチ子と若尾文子の競演って少ないのですね。もっとありそうな気がしたのだけど。その意味でも貴重な一本。文字通り火花散る競演です。 いのうえさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-09 14:45:22)(良:1票)

3.《ネタバレ》  大阪・船場の老舗商店を舞台に、娘婿の死をきっかけにした“遺産争続”の悲喜劇を描く。ドロドロした人間模様が展開する愛憎劇ながら、そこはかとないユーモアが感じられる。加えて、妊娠を確かめるえげつなさも盛り込み人間の本性に食い込む。
 終盤、勝ち誇ったような文乃が、遺言状の日付が決め手になることを指摘され動揺する表情がいい。一見文乃が大逆転で爽快にも思えるが、最後に愛人が得するのもなんだかなあ……という感じ。
 3姉妹だけでなく大番頭や叔母含め欲深なキツネとタヌキの化かし合いの末、吹っ切れてサバサバした表情を見せる雛子に唯一救いがあった。 風小僧さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-30 14:30:21)

2.《ネタバレ》 いや、もう、何というか、これぞまさにドロドロ映画ですよ。三姉妹の存在的重量感だけでただごとではないのに、それに浪花千栄子大姐御が被さって加わってくるわけです。番頭やその妻だってろくでもないし、端役に見える山守にも見せ場ありだし、そうそう田宮二郎兄貴だってどうしようもないです。皆が皆、当たり前のように我の利益しか考えていません。この徹底ぶりはむしろ爽快です。それに対峙するのが若尾様なのですが、当然ながら無力です。しかしその、虐げられるほど滲み出てくる色気が、その他全員のむき出しの欲得と拮抗しているという、不思議なバランスを見せつけています(そしてそれがラストのカタルシスにつながることはいうまでもない)。ホネはシンプル(つまりは遺産相続という一点の枠内のみ)なのに、演技と演出でここまで面白くできる。ドラマとはこうあるべきです。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-04 02:25:12)

1.<原作未読・テレビドラマ版等も未見>山崎豊子原作ということは例によってモデルが存在するのだろう。えげつない…。この時代の8000万円、9000万円といえばとてつもない額だけど、長女の意地みたいなものがあって妹より1円でも多く!みたいな醜い争いも、第三者の目から眺める分にはまあ面白いかな。最後どうなるか大体予想がついてしまうのは残念な点だけど、役者はみんな上手いし、楽しめる映画になっていると思う。 リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-01-18 19:06:44)

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【点数情報】

Review人数 17人
平均点数 7.18点
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400.00% line
500.00% line
6423.53% line
7741.18% line
8529.41% line
915.88% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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