みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
41.《ネタバレ》 サルが逃亡先にワイオミングを挙げるところは笑うシーンであるが、ワイオミングが国内であることを知らない彼が過ごしてきたであろう、貧しく報われなかった生い立ちに思いを馳せてしまって私は切なくなった。また、彼が必死に同性愛者でないこと、刑務所には2度と行きたくないことを訴えるのも、刑務所でレイプされた経験があることをうかがわせて哀しい。この映画はとことん切ない映画である。どう見たってアタマも度胸もない小物にしか過ぎない2人が、何事も思惑通りにいかずにいつの間にか不相応な大事件の主人公となってしまうのだ。そりゃ有頂天にもなるだろう。能力もないのに勘違いして夢を見た男達、そしてその夢がやはりバブルに過ぎなかったという残酷さ、切なさを感じる映画である。 【veryautumn】さん 7点(2004-01-16 23:07:07)(良:4票) 40.《ネタバレ》 レビューの為にほとんど20年ぶりに再鑑賞しました。以前は結構退屈な映画だと思っていましたが、今回改めて見直してみるとソニー(アル・パチーノ)とサル(ジョン・カザール)の演技がすこぶる良いので熱中してしまいました。 ただ昔の記憶の通り、ストーリー自体は結構間延びしているしお間抜けだしで割と退屈です。(というか、次の展開を待ちかねるといったほうが適切) 車に乗って空港へ向かう緊張感との対比という意味では前半の地味な感じも効果があったのかもしれませんが、画面を見ながらリアルに時間が気になってしまいました。また、実話なので仕方がないですが、恋人「レオン」(クリス・サランドン)とのやり取りも「長いよ。。」って感じてしまいますね。 総じて、オープニングから有無を言わさずいきなり始まるスピード展開の割に立てこもり時の流れがイマイチ地味で長かった印象。もちろん実話の映画化なので銀行内部のやり取りに全世界の興味があったものと思われますが、真面目に表現してしまうとこのように面白くもない感じになってしまうのでしょう。できれば銀行内でのやり取りを少し誇張するか創作ネタを散りばめてくれていたらもうちょっとエンタメになったのでは。 ま、無理難題はここまでにして、素直に実話物の映画として記憶にとどめたいよくできた作品でした。余談ですが、Wikiによると真夏の設定なのに秋に撮影したそうで、息が白くならないように口に氷を含んで撮影したそうです。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-08-26 11:42:22) 39.実話に基づいた社会派映画ということで細かいシーンで差別や時代背景がリアルに鮮明。 なんといってもアルパチーノの熱演が良く、当時のアメリカ社会の構図をより際立てる。 ノンフィクションなだけに娯楽要素を期待している方は退屈かもしれない。 【mighty guard】さん [地上波(字幕)] 7点(2015-11-05 12:46:36) 38.《ネタバレ》 ネタバレ有です。この映画、自分が小さいころにテレビで観たのでもう25年以上前になりますが、その時にもっとも印象に残ったシーンはエンディングでサルが頭を撃たれるところ。今回あらためて観てみてもやっぱりサルのシーンが一番インパクトがありました。ただ、今回初めて気づいた点としてサルは殺される直前、FBIのいう事を怯えた子供のように素直に聞いていたこと。その時の表情とその直後に彼自身に起こる悲劇との間にあまりにもギャップがあって、なんか観ていて少し寂しくなりました。それともう一つ、サニーの奥さん、あの状況であれだけ一方的にしゃべりまくるなんて。。ああこういう女性、自分も勘弁です。。。 【珈琲時間】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-10-30 12:43:41) 37.実話とは知りませんでした。なかなか面白い映画でした。ストックホルム症候群が恐怖と生存本能に基づく自己欺瞞的心理操作ということがよく理解できました。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-30 20:41:39) 36.《ネタバレ》 目がギラギラしたアル・パチーノがすごい。当時のアメリカでの社会背景を描きつつ、人間模様を織り交ぜる手法はルメット監督ならではですね。脇を固めるジョン・カザールも良かった。頼りなく不安げで、でもいつキレるかわからない危うい人物を素晴らしく演じてました。ストックホルム症候群を初めて描いたといわれる本作、実際の事件をもとにしたそうですが、その事件背景を少し見てみると、より興味深いものになるとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-30 09:31:38) 35.《ネタバレ》 特典映像で脚本家が「自分のことを、みんなを幸せにできる魔術師と勘違いした男の話」と解説しているのを観て凄く納得した。事件を起こした動機も恋人の手術費用を得るため、立て篭もり中は常に人質への気配りを忘れず、遺書まで残して財産の分配を指定するソニーは強盗犯におよそ似つかわしくないほどに他人本位で、自分のための欲望を持たない(持つことが許されない環境に生きてきただけかもしれないけど)。なんか好感の持てる性格だなー、何とかして逃げおおせて欲しいなー…と思っていたところであのラストシーン。誰一人としてソニーのことを見ていない人質たちと、打ちのめされたようにボンネットにうなだれるソニー。予想してたよりもはるかに残酷なオチだった。 それにしてもなんでもない銀行強盗をここまで煽り立てて大事件にしてしまうマスコミや野次馬たちと、たった二人の犯罪者のためにあれだけの戦力を展開してしまう警察が恐ろしい。群集の狂気をうまく描いている、っていう点で今まで観た映画の中ではナンバー1かもしれない。 【池田屋DIY】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-09 20:32:17) 34.《ネタバレ》 アルパチーノの演技がやはり抜きん出ていると思いきや、カザールの目で魅せる表情なども光っていた。ソニーの反抗心もわかるような気がして、ここまで妙に感情移入できる銀行強盗犯はめずらしい。次第にソニーに対する歓声が増えていくのも、当時のアメリカ社会や、ゲイなどの差別などいろいろ名ものに対する情勢を表しているのだろう。たしかに実在した強盗犯がパチーノに背も顔も似ていておどろいた。 【バトルコサック】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-22 04:11:30) 33.《ネタバレ》 はけ口の無い鬱積はヒーローを求め、殺す。踊るピエロがただ悲しい。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-23 12:33:54) 32.《ネタバレ》 期せずして劇場型犯罪になってしまった銀行襲撃。かなり間抜けな強盗をパチーノが演じる。序盤、これはコメディなのかと思えるシーンもあるが、演出がパチーノの人間味にフォーカスして行き、人質の銀行員たちも彼に共感しておかしな風景が展開する。中盤でパチーノの「愛人」が登場するあたりからストーリーは悲喜劇の様相を帯び、サルが国外の逃亡先に「ワイオミング」を指定するところではすでに笑えなくなっていました。実話ベースらしい。生中継がメディアとして活躍し始めた頃の事件という意味では日本の「よど号」や「浅間山荘」にも被るのだけど、政治思想に直結しているそれらの事件と違い、こちらは庶民的な社会状況を背景にしています。ベトナム帰還兵の精神衛生、刑務所環境、ゲイ、同性愛結婚、犯罪者を盛り立てる野次馬たち。それらをひっくるめてひとつの作品の中でごった煮にした印象だけど、鑑賞後に残る倦怠的な苦さは当時の米国社会そのものだったと想像できる。邦題は「狼」。原題は「犬」。でも、観終わった感想は「迷える羊」でした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-30 23:32:13) 31.社会派サスペンスを撮らせたら天下一品のS・ルメット、またしても素晴らしい仕事をしている。うだるような白昼の雰囲気、キャラクターのだるさを、持ち前の都会的な感覚を活かしてしっかりと描写。犯人と人質が結託してゆく映画の元祖的存在だが、現在ではやや使い古されたネタという印象も強い。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:08:00) 30.《ネタバレ》 犯人に意外と人間味があって、人質とのあいだに信頼感さえ生まれてくる。群がる野次馬は犯人をヒーロー扱いにし始める。犯罪映画にしては緊迫感がなく盛り上がりには欠けるが、実話をもとに人間の心理の一面を興味深くとらえた秀作。犯人のソニーがSONYのテレビを見るところは笑うところだったのかな? 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-01 22:19:43) 29.《ネタバレ》 実話ベースの銀行強盗モノということもあり、コミカルな描写が以外でした。テレビで初めて見たのは随分前ですが、パチーノのファンになるきっかけになった作品です。アッティカ!アッティカ!と絶叫したりしながら野次馬の心を掴み拍手喝采を浴びるパチーノが熱かった。ジョン・カザールと外国へ高飛びしようと相談する場面でパチーノにどこに行きたいか聞かれたカザールが「ワイオミング・・・」と答えるシーンが可笑しくも哀しく、この映画を象徴するようなシーンですごく印象に残っています。 【とらや】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-01-16 22:22:59) 28.《ネタバレ》 アル・パチーノ熱い!!それにしても圧倒的な存在感。ということで、アル・パチーノを見てるだけでも楽しめました。ストーリーも無駄がなく、ラストの呆気なささはあるものの、最後までテンポ良く見れる作品でした。 【コスッタルイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-04 17:06:08) 27.《ネタバレ》 時間の経過と無駄がない脚本(実話が元らしいが)が素晴らしく、適度の緊張と笑い、淡々と進む展開で見入ってしまう。実際、そうではないのに「同性愛者」と公表されると、立場、その場がどうであれ訂正したくなる気持ちはよくわかる。子供の頃に見たときの方が印象が強かった。最近はこんな作品が少なくなったか。 【プライベートTT】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-01 22:57:38) 26.《ネタバレ》 某テレビ番組でこの話を扱っていたのを途中で気付いたので、途中からの話の展開はそれほど驚くものではなかった。しかし、アル・パチーノだけをとると、鬼気迫る迫真の演技で観ているものをしっかり惹き付けている。そして、メディア発達の時代、同性愛者への社会背景など、当時の社会背景もしっかり表現されており、こういう犯罪が起こる契機も少しは納得できる。もう少し、他に魅力ある役者が出てきたらさらに盛り上がったかも。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-04-28 12:53:13) 25.《ネタバレ》 僕にとってアル・パチーノといえば『ゴッドファーザー』、ジョン・カザールといえば『ゴッドファーザー』なんです。だからこそ、一見シリアスな雰囲気で始まった銀行強盗があんな方向に行ってしまうともう可笑しくて可笑しくてしょうがない。この映画の余韻が続いている間は『ゴッドファーザー(特にPARTII)』は見られんなぁ…。それはともかく、人質の銀行員や外で待ち構える警察との絶妙な駆け引きが冴え渡る前半に比べると、電話による会話を多用した後半はやや冗長だった気もします(ソニーの「妻」も何なんだか)。もうひとひねり欲しかった。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-06 21:37:40) 24.銀行強盗だけれど、そこには残忍さや狡猾さはない。人間と人間が体当たりしている。実際の銀行強盗って、想像だけれど、あんな感じなのかなぁ、と思う。予期しない出来事が次々と起こって、人質も犯人も精神的・肉体的に極限状態になって。おろおろとあせりながらも、それでも必死に希望を持とうとする、アル・パチーノ演じる主人公はとてもリアルに感じた。 【kaneko】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-21 18:30:41) 23.面白い。ホント、アルパチーノとジョンカザールの演技力がすごい。こういう時代だったんだんだなぁとしみじみ考えさせられた。 【あしたかこ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-23 06:32:08) 22.アル・パチーノは、完全に悪になりきれない役が実にうまいですな。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-19 22:31:54)
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