みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
5.《ネタバレ》 まあ凄いキャストですね!特に女優陣、よくこれだけ集めたものだ。 内容だが、ばあちゃんのインパクトが凄い。家の繁栄と仕来りのみを重んじる冷酷無比、人権無視ぶりは怖すぎる。 跡継ぎはあえて男の子じゃなくてもよく、女の子なら婿養子を迎え、意のままに操れるという考え方にも驚かされる。 又、気の強い役が多い山田五十鈴が珍しく母親のいいなりで自分の意思がない情けない役を演じている。 ボン役の市川雷蔵ですが、肩の力が抜けたおっとりした役を好演。女遊びが好きだが、面倒見が良く、仕事もちゃんとこなす姿が、なんとなく憎めない。 戦争ですべてがパーになった時のばあちゃんの落胆ぶりは哀れである。そんな中、妾達のたくましく生きていく姿が印象的。 宮川一夫のカメラワーク、上から見下ろすショットは印象的で、市川崑映画では後に「犬神家の一族」でも使われていた。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-11-02 18:01:16) 4.これより一昔前の映画ならば、封建的社会や男尊女卑の慣習の中で痛めつけられながら強く生きる女、あるいは生きられなかった女が描かれるんだろうけど、いつからか女は感情的な生き物から現実的な生き物として描かれるようになった。一人の男が多数の女を囲うという構図、市川崑だと『黒い十人の女』も同じ構図なんだけどこれもやっぱり女が一枚も二枚も上手。男は情けないというよりも優しい。だからといって女たちは男の優しさに翻弄されるわけでもなく、もちろん封建的社会や慣習に翻弄されるわけでもない。むしろ社会、慣習に翻弄されるのは男。豪華女優陣はさすがに目を引くが、ぼんち市川雷蔵がいい味出してる。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-26 15:16:40) 3.《ネタバレ》 個性のある俳優・女優陣の競演がみられ、面白いとは思うが、少々すっきりとしないところもある映画。 『冒頭のうだつの上がらなそうなオヤジがどのように転落していったのか』ということに注目していったら、どことなく中途半端に幕を閉じたという印象。 “女の怖さ”のようなものも強くは感じられず(風呂で戯れる女たちに怖さを感じられないところは自分の甘さか)、結局、何が言いたかったのだろうかという想いは残ったが、あまりそういうことを考えない方がよい映画なのかもしれない。 本作にテーマやオチのようなものを求めるのは、野暮で無粋というものか。 こういうチカラを抜いた作品が作れるということが本当の才能といえるかもしれない。 現代では考えられないような“しきたり”や“因習”や、様々な“女”たちや“時代”に翻弄された一人の若旦那の半生を興味深く堪能すればよい。 若旦那が破滅をすることもなく、また商売始めるんだとラストで語るようなところをみると、女はもちろんしたたかだが、男も意外と負けていないようなしたたかさや、しぶとさがあるのかもしれない。 金はほとんどなさそうだが、噺家のような人にご祝儀をあげている辺りが腐っても“ぼん”なのだと感じさせる。 過去にあまり見なかったタイプの映画だったので、新鮮な気持ちで見ることはできる。 何を喋っているのか分からないところも多くあったが、基本的にはほとんどがニュアンスで感じ取ることはできるというのも面白い。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-11-02 00:29:59) 2.市川雷蔵の気の抜けたような飄々とした演技を筆頭に男優陣も頑張ってましたが、それにも増して、この時代のトップクラスの個性豊かな女優陣が豪華に勢ぞろいした、とっても楽しい映画でした。中でも老舗の信用を盾に意味をなさないような下らないしきたりの数々に泣かされる、今では想像も出来ない位可愛くていじらしい若き日の中村玉緒には驚くばかり!! 【白い男】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-14 23:15:11) 1.昔の日本映画は、面白かったんだな~、と素直に思える映画。みんな、自分の演じる人格をよく理解していると思う。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-24 10:38:25)
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