みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
2.《ネタバレ》 面白い。なんかジャズ調の音楽がいい感じ。 カメラワークも工夫が見られて、ビルの高所の撮影では一段高いところから俳優と地面を入れてる。窓拭きのゴンドラなんて、正直そんなに狭くなくて安定感ありそうだけど、地面の車や人の動きを入れて緊張感ある画になっている。エレベーターが降りる画とか、今でこそダイ・ハードとかでよく見る画だけど、当時の邦画でこういうのって、あまり無かったんじゃないかな? 当時の懐かしいビル群を流れるように映したり、お決まりの酒場の賑わいなんかが、日本なのにとてもお洒落。 モノクロの写真と家庭崩壊の映像で、当時ペイと呼ばれていたヘロインの恐怖をこれでもかと描いている。日本でのヘロイン被害のピークは'61年とのこと。リアルに社会問題を考えた映画だったようだ。 赤木圭一郎の映画は初めて見たけど、足が長くスタイル抜群。今の目で観てもハンサムで、最後の海員制服もビシッと決まってる。この翌年に亡くなってたのか。ご存命なら日本映画界に華やかな功績を沢山残しただろうに。 相変わらず綺麗な芦川いづみは『彼氏が自殺したクラブの歌手』という役なので、明るい笑顔が観られないのは残念だけど、船乗りモノ映画のまさに“港の女”ってイメージ通り。真知子巻きがまた似合うんだ。その後の杉がロープを探しに海に潜る所で、海風でセットが乱れた風のナチュラルな髪型も素敵。 そして私が観た中で最初期の吉永小百合主演作。芦川いづみが大人の魅力を出している代わりに、年相応の若くて明るい浜崎の妹役(ただし術後のリハビリ中)で、笑顔がホントキラキラしている。浜崎の隠れ家に連れてこられて、赤木が降りた後の車で待つシーン、後頭部だけ映ってるところから、きちんと横顔をカメラに収める技。そして『どうしよう…そうだ景色を楽しんでる演技でもしてみよう』と思ったのか、やや視線を上に向けるぎこちなさが初々しくて可愛い。 そうだったのか、名作『第三の男(まだ観てない)』のリスペクト作品なんだ。 いやでも、とてもカッコいい'60年代の日本を代表する娯楽映画だと、思うんだけどなぁ。 【K&K】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-10-23 13:42:13) 1.《ネタバレ》 赤木圭一郎の魅力がよく出ている作品です。船員役がはまってます。キザなセリフもさまになってて、ビールを飲むだけで格好いいんです。最後の別れのシーンが渋い! 『拳銃無頼帖』シリーズより好きです。ただ、当時の日活映画って、主役が主題歌まで歌っちゃうんですけど、赤木さんの歌唱力は??? それから相手役の芦川いづみが魅力的。一番好きなのは、『あいつと私』の芦川さんですけど、ちょっと陰りのある役もいいなぁ。で、彼女も歌うシーンがあって、「私の耳は貝の殻 海の響きを……」って歌うんですが、なんか聞き覚えがあると思ったら、『巨人の星』で美奈さんが、宮崎・日南海岸で星飛行馬に自分の病気を告白する時に、これを言うんですよ。ちなみに、これはコクトーの詩です。 【上野若宮深】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-01-11 22:30:48)
【点数情報】
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