|
表示切替メニュー |
レビュー表示 |
その他作品(無) |
心に残る名台詞(投稿無) |
エピソード・小ネタ情報(投稿無) |
心に残る名シーン(投稿無) |
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【変更順】 |
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示】
|
【通常表示】/【改行表示】 |
【通常表示】/【お気に入りのみ表示】
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 加藤泰監督のシャープな映像美、そこに山田洋次監督が構成に加わっているという点に注目して観るとこの二人の監督さん、間違いなくフランス映画が大好きでたまらないというような気持ちと男と女の身勝手さ、犯罪に手を染めてしまう者の過去、加害者と被害者のそれぞれの過去というものが人間の持つべき勝手な部分とが恐ろしく描かれていて何とも考えさせられる。見ていてもけして、楽しい。面白いなんて気持ちにはなれない。サスペンス映画という一応、形式上はそうかもしれないけど人間は如何に駄目な生きものなのか?ということを言いたいような内容である。犯人役の佐藤允の演じる川島にとっては自分に対して唯一、愛情を注いでくれる優しい女性である春子(倍賞千恵子)は妹のような存在だったに違いなく、倍賞千恵子の春子ってもう明らかにこれは翌年に撮られて寅さんシリーズのさくらを意識せずにはいられません。春子の過去、両親を失ってるという点、山田洋次監督が脚本に加わっていることでその他にも寅さんに出てくる俳優が何人も出てきたりとこれで渥美清がいたらと思わずにはいられなくなります。それにしても音楽の使い方が「男と女」そのまんまみたいなのはどうなのか?あの映画もけだるい感じがしたけどこの映画も犯罪映画であり、日本映画だけどフランス映画独特のけだるさが全編に漂ってまいります。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-09-08 18:26:12)(良:1票)
2.《ネタバレ》 東映で活躍していた加藤泰監督が松竹で手がけたサスペンス。主演が東宝の佐藤允で、演じるのが連続殺人犯というのもあまり松竹っぽくないが、実際、殺人事件のシーンではかなりショッキングに描かれており、モノクロ画面も手伝ってリアルに感じる。ただ、五人の女たちを次々と殺していく男の動機がラストに明かされるが、陰惨な連続殺人事件の動機としてはちょっと弱さを感じる部分もある、しかし、それ以上に見ごたえがあるのが、互いに過去に人を殺めたことがある男女、佐藤允演じる主人公・川島と彼が偶然立ち寄った食堂で働いていた倍賞千恵子演じる春子の重々しいドラマだ。この二人の哀しみがとてもよく描けていて加藤監督がこの映画で描きたかったものは連続殺人事件の凄惨さではなく、やはりこの二人の人間ドラマだったのではないか。ただ、90分の間に少し詰め込みすぎたような印象もあり、そこはちょっと残念。倍賞千恵子は「霧の旗」でもさくらとイメージの全く異なる悪女役を演じていて幅の広さを感じたが、本作でも哀しい過去を持つヒロインを演じていて、この映画の翌年に始まる「男はつらいよ」シリーズで世間一般にさくらのイメージが浸透してしまったのはもったいなかったのではないかと感じる。しかし、やはりさくらのイメージが強いからか今になって見るとヤクザな実の兄を殺して現在執行猶予中という設定に違和感を感じるのも事実だ。暗く重い映画だが、山田洋次監督が構成で参加しているためかどうかはわからないが、のちに「男はつらいよ」シリーズのレギュラーとなる面々も何人か登場しており、痔もちの年輩刑事を演じる松村達雄もくすっとくるが、クリーニング屋のおやじを演じる太宰久雄はどこから見てもタコ社長にしか見えず登場するだけで笑える。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-08-02 19:07:53)(良:1票)
1.《ネタバレ》 加藤泰が東映でやれなかったことを松竹でうっぷん晴らししたような凄い映画で、これが東宝では絶対に実現不可能だったでしょう。 佐藤允が演じる主人公が実に奇妙な奴です、邦画の歴史に残るようなヘンな殺人者かもしれません。のっけから女を拷問して犯して滅多突きにして殺す、そしてリストに書かれた女たちが順番に殺されてゆく。とくると『フレンジ―』のような変態殺人映画なのかと思いますが、佐藤允には彼なりの理屈で女たちに正義の鉄槌をくだしているんです。この殺人の動機となる自殺したクリーニング屋の少年と佐藤允の関係がもっともらしい映像で描かれますが、正直さっぱり理解できません。二人は実は同性愛関係だったとすれば、腑に落ちないこともないんですがね。じゃなきゃ、あんなことで飛び降り自殺したことに説明がつきません。またバーのマダムから呉服屋の女将までいる五人の女たちの関係も、何の説明もないので摩訶不思議としか言いようがありません。「おまえたちは寄ってたかって、一番きれいなものをめちゃくちゃに壊しやがって、おまえたちにその権利がどこにある」と佐藤允は怒るんですが、あんたにも人を殺す権利なんてないでしょ、ってお返しします。 というわけでとても奇妙な作品ですけど、カメラワークや雰囲気が独特でつい引き込まれてしまうのです。倍賞千恵子や太宰久雄そして松村達雄といった後に寅さんで常連となる顔ぶれがそろっているのも、山田洋次が脚本に関わっているせいかもしれません。実に救いようのないお話ですけど、これも考えてみると『男はつらいよ』の犯罪バージョンと言えなくもないです。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-09-26 19:16:26)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
8人 |
平均点数 |
5.88点 |
0 | 0 | 0.00% |
 |
1 | 0 | 0.00% |
 |
2 | 0 | 0.00% |
 |
3 | 0 | 0.00% |
 |
4 | 1 | 12.50% |
 |
5 | 2 | 25.00% |
 |
6 | 2 | 25.00% |
 |
7 | 3 | 37.50% |
 |
8 | 0 | 0.00% |
 |
9 | 0 | 0.00% |
 |
10 | 0 | 0.00% |
 |
|
【その他点数情報】
|