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雪国(1965)

1965年【日】 上映時間:113分
ドラマラブストーリー小説の映画化
[ユキグニ]
新規登録(2007-10-10)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2015-11-12)【イニシャルK】さん
公開開始日(1965-04-10)


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監督大庭秀雄
キャスト岩下志麻(女優)駒子
木村功(男優)島村
加賀まりこ(女優)葉子
早川保(男優)行男
内藤武敏(男優)小泉
穂積隆信(男優)ターさん
桜むつ子(女優)女中
菅原通済(男優)駒子の旦那
岩崎加根子(女優)島村の妻
柳沢真一(男優)宿の番頭
明石潮(男優)駅長
清川虹子(女優)置屋のお内儀
浪花千栄子(女優)按摩
沢村貞子(女優)踊りの師匠
桜京美(女優)金太郎
原作川端康成「雪国」
脚本大庭秀雄
斎藤良輔
音楽山本直純
撮影成島東一郎
製作山内静夫
企画桑田良太郎
配給松竹
美術芳野尹孝
編集杉原よ志
録音松本隆司
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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4.リメイクものの難しさ、それは如何にオリジナルの良さを保ちつつ、原作がある場合はその良さを引き出すか?原作の持つイメージというものを壊さずに描くことが出来るかで作品の良さ悪さが決まると思う。そういう意味において考えると前作のオリジナル、岸恵子主演の作品よりは完成度では劣る。しかし、けして悪い出来ではないし、むしろあの駒子の難しい役どころ、女としての情念のようなものを主演の岩下志麻は岸恵子とは別の良さを引き出しつつも原作の駒子のイメージを壊すことなく見せてくれていることを私は評価したいし、評価すべきであると思う。そういう意味で前作ほどの完成度にはなくてもこれだけ頑張ってる岩下志麻をはじめとする他の俳優陣、木村功の演技も池部良とはこれまた別の意味で評価したい。加賀まりこだけはちょっと違う気がするけれど、だからといってそれが作品の持つイメージ、良さを壊してはいないのでマイナスとはならない。山本直純の美しい音楽と成島東一郎の美しいカメラ、映像美、冬の四季の香りの日本的な美しさも印象に残る。そして、イニシャルKさんがおっしゃっているように監督が岸恵子主演の「君の名は」の大庭秀雄監督であるということがちょっしたミソであり、興味深い上に同じ成島東一郎カメラマンで岩下志麻主演の別の作品「古都」「紀ノ川」や岩下志麻は出てないけど同じカメラマンによる「秋津温泉」と同じく映像が素晴らしく、いずれにしても全ての場面が美しく、如何にも日本的な作品になっていると思いました。 青観さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-29 11:22:31)(良:1票)

3.松竹によるリメイク版。映像が白黒からカラーに変わっただけでだいぶ映画全体の印象は異なるので、ちょっと心配な面もあったが、成島東一郎の撮る映像は見事に美しく、映画の叙情的部分を醸し出すのに成功している。豊田四郎監督の東宝版には完成度的に少し及ばないものの、それでもこのリメイク版もなかなかの良作だと思う。東宝版で駒子を演じた岸恵子が素晴らしかったのだが、本作の岩下志麻の駒子も、岸恵子とはまた違った妖艶な魅力を持っていて良かったと思う。加賀まりこの葉子は八千草薫と比べるとやはりちょっと小悪魔的な印象になってしまうのがなんとも言えない。木村功の島村はなんか池部良の島村より積極的でいやな男に描かれてる気がする。東宝版に女中役で出ていた浪花千栄子が按摩の役で再登場したのは偶然なのか、それとも東宝版を意識しての配役だろうか。監督が岸恵子を一躍スターにした「君の名は」の大庭秀雄というのもちょっと興味深いところ。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-06 14:53:15)(良:1票)

2.《ネタバレ》 駒子は雪国の生まれ。貧しさゆえに16才で東京に酌婦に出された。旦那に落籍され、将来は踊りの師匠として生計を立てる約束だったが、旦那が1年程で亡くなり、国に戻った。両親も亡くなり、天涯孤独の身となったが、踊りの師匠の厚情で養女となった。師匠は息子の行男とめあわす積りだったらしいが、東京に出た行男が結核にかかり、自身も中気で半身不随となってしまう。東京で付添っていた葉子が行男を連れて帰り、奇妙な三角関係となる。駒子はふと知り合った旅行者の島村に惹かれる。知的で甘い風貌、柔らかな物腰、温泉町にはない都会的雰囲気を持つ。駒子を今の境遇から抜け出させてくれる希望にみえるのだ。嫌いな面もある。既婚者の上に、身勝手で薄情だ。無遠慮に枕芸者を世話しろと言い出したり、鳥追い祭に来る約束を反故にしたり。島村にとって自分は、一年に一度だけ会いに来て、気まぐれに抱く女でしかない、そう思うと辛かった。やがて駒子の境遇が変わる。行男の医療費を払う為に芸者となったが、行男と師匠は相次いで鬼籍に入る。新しい旦那もできた。それでも島村が来ると微かな希望にすがるように会いに行ってしまう。島村にとって駒子は縮布のような存在だ。「雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に洒ぎ、雪上に晒す」時折、その美しさを愛で、肌を撫でていれば満足なのだ。事件が起こった。葉子が火事に遭って重傷を負ったのだ。老人や子供を置き去りにできず、助けているうちに逃げ遅れたのだ。恵まれない境遇でありながら、汚れを知らず、殊勝で純真さを失わない葉子。駒子にとって彼女は、喪った処女時代の分身だ。また一つ大切なものを失ってしまった。駒子は雪国に骨を埋める決心をし、島村に別れを告げる。島村は帰るしかない。美を追求する原作者の妄想が生んだ幻想譚。トンネルを抜けると異界が広がっている。雪国という清浄な世界。白銀一色の景色は鮮麗で、女性は美人で清潔、人々は素朴な生活を営んでいる。そこでは原作者である島村は女性には好かれる。遠くにあるからこそ美しく、憧憬の対象であり、最後に別れがあることを承知している。「伊豆の踊子」と同工異曲。彼女達の境涯に同情はするが、冷徹な態度は変わらない。あくまで旅人として距離を置き、私生活には立ち入らない。男性からみた理想的な女性像でしかないが、「日本的な美」を切り取った功績は大きい。映画は美という点でかろうじて合格。
よしのぶさん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-14 15:29:14)

1.少年の頃見た川端康成の「雪国」はこの映画だった。大変有名な小説であることだけを頼りに、どういう内容かも何もわからず見た。覚えているのは大変美しい女優さんが出ていたこと、それが岩下志麻であった。
DVDで改めて見てみると、数十年経ったこともありいくらかは川端文学のすばらしさを感じ取れるようになったと思うがまだまだである。
この映画以降、岩下志麻さんの映画を何本も見ることになった。
ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 7点(2011-08-04 10:42:16)

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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 6.29点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review1人
4 音楽評価 4.00点 Review1人
5 感泣評価 4.00点 Review1人

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