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コッポラの胡蝶の夢

Youth Without Youth
2007年【米・独・伊・仏・ルーマニア】 上映時間:124分
ドラマサスペンスロマンス小説の映画化
[コッポラノコチョウノユメ]
新規登録(2008-06-16)【ミスター・グレイ】さん
タイトル情報更新(2023-04-07)【イニシャルK】さん
公開開始日(2008-08-30)


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監督フランシス・フォード・コッポラ
助監督ロマン・コッポラ(第2班監督)
演出伊達康将(日本語吹き替え版)
キャストティム・ロス(男優)言語学者 ドミニク・マテイ
アレクサンドラ・マリア・ララ(女優)ヴェロニカ / ラウラ
ブルーノ・ガンツ(男優)医師 スタンチュレスク教授
マーセル・ユーレス(男優)ジュゼッペ・トゥッチ教授
マット・デイモン(男優)「ライフ」誌の特派員(ノンクレジット)
アナマリア・マリンカ(女優)フロントの女性
内田直哉(日本語吹き替え版)
木下紗華(日本語吹き替え版)
辻親八(日本語吹き替え版)
脚本フランシス・フォード・コッポラ
撮影ミハイ・マライメア・Jr
製作フランシス・フォード・コッポラ
製作総指揮フレッド・ルース
編集ウォルター・マーチ
録音ウォルター・マーチ
字幕翻訳戸田奈津子
あらすじ
一生を東洋の古典語の習得に捧げて言語の起源に迫ろうとして老境に達したドミニクは華やいだ経験がなかったこと人生の目的を果たせなかったことを後悔していたが、ある日街中で雷に打たれ、気づくと満身創痍で病院のベッドに横たわって記憶を部分的に失っていた。精神科医に思い出せる記憶内容の生年を告げたが、周囲の看護師は彼が告げた年の70歳を信じない。やがてドミニクは心身ともに37歳の研究者としてナチスの秘密警察に訳も分からずに追われながらも正常に生活するようになるが、戦後のある日、山で昔の恋人に似た若い女性のヴェロニカと知り合う。遭難した彼女を洞窟の中で発見した時、彼女は「わたしは預言者の弟子だ。」とインド古語のサンスクリット語で口走っていた。ヴェロニカの理解者としてドミニクは彼女に密着した夢のような生活を始めるのだが。。。

かわまり】さん(2020-04-06)
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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7.《ネタバレ》 一瞬リンチかっ?と思うような、時間や意識が混沌とした世界・・・「老い」とは?・・を中心に、時間、言語、哲学などさまざまな根本的テーマが絡んで、かなり大風呂敷にひろげられています。SFとかファンタジーとかくくれない感じで、今までにないものを追求し、創りだそうというアーティストとしての姿勢が、さすがコッポラと感じました。わかりにくいところもありますが、不思議が不思議のまま進んでいく感じは、幻想文学のようで嫌いじゃないです。浦島太朗的なラスト・・・しかし偽造パスポートはそこにありました。3つめの薔薇にはどんな意味がこめられているのでしょうか? ETNAさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-07 19:59:09)(良:1票)

6.一風変わった感じのする幻想的な世界が投影されており、その辺りはいかにも〝映画〟なのですが、コッポラ監督が一体何を言いたいのかいまいち良く分からなかったですし(夢幻世界の時点でもはやそこに明確なメッセージ性など存在しないのかもしれませんが)、また夢の世界では天地を逆転させていることなども面白い事とは思えません。例えば、ティム・ロスが夜道でナチス軍の研究医?に襲われるシーンなどはフィルム・ノワールを彷彿させるような雰囲気がある上に、青白い光が不気味ながらに美しく神秘的でなかなか良いのですが…そもそもお話自体が妙に哲学的で退屈であり、幻想譚の映像美が全体的にはいささか面白味に欠けているように思えます。ただ、最近のハリウッド映画などの作風とは明らかに一線を画しており何となく後に残る感じはします。特に印象的なのは、異世界のように鏡を使ったティム・ロスの分裂と彼の吸う限りなく短いタバコの煙が幻のような感じをさせるシーンと、ナチスの女との情事、それにやたら美しく見えたヴェロニカです。特に彼女の初登場の時、ティムにかけた声の鮮烈さは素晴らしく夢見心地のボンヤリ感から目覚めさせてくれます。 ミスター・グレイさん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-17 18:18:37)(良:1票)

5.《ネタバレ》 レビューが少ないのはなかなか理解、評価が難しいからかも知れません。やや大胆な解釈ですが、私はこの作品はコッポラ流の世界における「真善美」の表現であったように感じました。奇才スタンリー・キューブリックは、真善美の意味を映画「バリー・リンドン」で真(宗教)、善(バリーの生き方)、美(映像)という形で表現したと解釈しているのですが、コッポラは真(ドミニクが追求した学問)、善(人類が核戦争で滅びて新しい人類となってより高いステージに上るという未来予知を伝えるべきかで悩む)、美(ラウラ、ヴェロニカへの愛情)という内容を描いているように思います。
 真を追求する学問については、ドミニクは言語の起源、紀元前のエジプト、インカ、メソポタミアなどの言語まで理解するに至り、もう少しで自分の研究を極める所まで行きますが、ヴェロニカへの愛情(美)を優先させることで断念します。
 善については、ドミニクは未来を正確に予知する能力を得て、人類の未来を解読不能な文字で記述し、某所に保管します。これは未だに解読不能とされる奇書「ヴォイニッチ手稿」を連想させる描写ですが、人類が核戦争で一度滅びて新しい人類に昇華するという未来を「進化のために善である」という自分と、「多くの罪のない人が死ぬ事は善ではない」というもう一人の自分の板挟みにあって悩み、結局答えは出ずに終わります。「善」とは移ろいやすい物という結論なのでしょう。
 しかし美についてはキューブリック同様「変わらない物」「真よりも優先される物」としてコッポラはとらえたように思います。ラウラを思い続け、ヴェロニカへの愛情で学問を捨てるという決断、雪の中で息絶えたドミニクの安らかな瞳は、「胡蝶の夢」の如く夢と現実を行き来しながらも、美を追求できたという満足を表していたように感じました。 rakitarouさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-07-07 18:46:47)

4.複雑で分かりにくい映画なのかな~、と思って観始めたが結構すんなると物語に入っていけた。
映像もキレイだし、進行はそれなりに分かりやすい。
でもコッポラが何を言いたかったかは難しい。結局全ては夢のようであり現実であり、そして絶対的な価値観は矛盾とともに実現することが出来ず...今はそういった解釈で捕らえたが、それもどうか分からない。
思ったよりは面白いが、後味は微妙な作品。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-11 18:02:35)

3.映像がとにかく美しい。夜道が青い画調の中で光り輝くシーンの美しいこと。時代を感じさせるくすんだ色も素晴らしい。暗闇とソフト帽がノワールの香りを、幻想的なストーリーと静かな語り口が文学の香りを発散する。セピア色に映える女優の顔は美しさと儚さを演出する。色調にはかなりの拘りを感じる。どこからも詮索されない環境で作るとこんなのが出来ちゃうのかという驚きと納得。かといって自己満足にかたよりすぎずにちゃんと「見せる」映画に仕上げているのは娯楽の王道のトップを走ってきたコッポラゆえか。素晴らしいです。 R&Aさん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-14 16:33:18)

2.《ネタバレ》 邦題の通りと解釈しました。リンチよりはまだわかりやすかったような。言語を題材にしていたのは良。確かに言葉ってのは考えれば考えるほど不思議だよなあ。 すたーちゃいるどさん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-29 23:12:01)

1.ティム・ロスの演技は上手いし、面白かったけど、結局何やったんやろうか。 ケンジさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-05-25 20:35:02)

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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 6.67点
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7758.33% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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