みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
5.《ネタバレ》 私は重松清さんの大ファンでして、この映画の原作も発売後すぐに読みました。好ましい題材ではないのですが、そこは重松さんの力でカバーしきれていたように思います。重松清さん原作の映画を観るのは今回が初めてだったのですが、私は若造ゆえ大林監督作も初めての観賞なのです。噂には聞いておりましたが、演出が派手、というか若い、若々しい!音楽はほとんど鳴りっぱなし、時間軸もちょくちょく戻り、幻想・回想シーンも連発。その映像からは危惧していた妙な辛気くささなど微塵もなく、爽やかな心地よさが感じられます。 俳優陣も良し。今井雅之、筧利夫、南原清隆、そして永作博美。彼女のカラッと元気なキャラが上手いこと作品の爽やかさにマッチしています。ホント永作さんで大正解のキャスティングです。 峰岸徹さんはこれが遺作になってしまったようで、ご冥福をお祈りいたします。 大林監督は、本人よりも作品を観てどれくらい元気があるかよーく分かったんで、他の作品観たことないのにこんな事言うのもナンですが、これからも元気に撮り続けてもらいたいものです。 【Sgt.Angel】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-12-06 18:38:51)(良:2票) 4.《ネタバレ》 大林さんらしい、ファンタジックな映像世界。 死と乙女は、大林さんの世界では、よく扱われるテーマ。 大林演出がスピード感を増して、伸びやかになってくる頃である。 続く「戦争3部作」への予感が十分に感じられる。 乙女のようなお母さん、永作博美。 子どものような青年のお父さん、ナンちゃん。 初恋のまま、夫婦になったような二人である。 そこに宮沢賢治の世界が被さる。 最後は、汽車が空を飛ぶかなぁと思いましたが・・(笑) 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-02-08 00:46:38) 3.《ネタバレ》 大林監督の作品は人によっては全くノレなかったりするほど、クセが凄すぎます。普通の映画文法は完全無視。リアリティー?なにそれ?状態とでもいいましょうか、とにかく、ヤバい。ナンチャンの演技っぷりに輪をかけて、セリフとか、僕は普通ならもう見てらんないんだけど、なぜか、映画に引き込まれていく自分がいて、気がつきゃ、涙ポロリ。突然始まる喫茶店での攻防戦、あまりのキテレツさに思わずゾクッとしてしまう「出発進行」の青年。なんの前触れもなく割り込んでくる昔の浜辺での奇抜なドラマ。次は何が飛び出すのか全く予想できないのです。でも後半はしっかり、こちらの心を動かしてきます。永作の表現で、ナンチャンのヘンテコさも、なんだか受け入れられて、鑑賞後の感覚は独特でした。悲しいんだけど、どこか心が安らぐような、そんな感じ。ここ立て続けに大林作品を3本観ましたが、どれもこれも死に関して描いてて、なんか色々考えちゃいました。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-11-13 21:52:41) 2.《ネタバレ》 重松清の本はよく読みます。このお話も著者の代表作の一つ。クラムボン(永訣の朝)は本には書かれてはいなかったけど、「その日」を厳粛に受け入れるということを明確にしたかったので、「雪」「清らか」「静か」「おごそか」という、この詩の主題を映画に使ったのでしょう。映画のテーマは「その日」を受け入れる。そして受け入れた「その日のあとを生きる」という重たいものだれど、監督はこのテーマを前向きに受け止めたかったんだなあというのがよくわかる。「悲しいことも辛いこともあるけれど、残った者達は前向きに生きよう」というメッセージが作品中のトランペットの明るいファンファーレの中に込められている。このような解釈は、ストーリの重み・原題に比べて違和感を覚えますが、それでも共感を覚える方は多いのではないかと思います。また自分にとって非常に残念なのは、原作を読まずにこの映画を観るともっと感動したかも知れないという点。妻が死んでから受け取った「メッセージ」や、迎え火として花火をスクリーンに映すシーンも、原作を知らなければ感動やサプライズがたくさん待ち受けていたように思います。逆にこの作品を観て感動された方は原作も読んでいただくことをお奨めします。 【たくみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-24 21:35:33) 1.ひやかし半分で見始めたのに、不覚にも滂沱の涙。しかもしめじめとしたものではなくさわやか。なんだろうかこれは。ハリウッド文法では考えられないような物語の構成なのに最後までぐいぐい引っ張っていく。奇跡のような映画です。といっては言い過ぎか。(細かいつっこみどころは多々あれど) 【とと】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-16 04:27:59)
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