みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.《ネタバレ》 少し前に「少年H」という太平洋戦争下の少年を描いた小説があって、あの時代の少年がそんな知識を持ちえたはずがないと批判をあびたのですが、さしずめこの映画の水戸斉昭は「老人N」というところで。彼にしろ井伊大老にしろ、老中たちにしろ、あるいは浪士たちにしろ、あまりに的確な、まるで現代から研究したような(爆笑)国際情勢、国内情勢に関する知識を持ち、単なる方法論で争ってるような。 現代人に受け入れやすいような理性的な人間に描きたかったんでしょうが、かえって魅力をそいでいるような。考えれば、現代の日本って街宣車にのるようなウヨ、いまだに階級闘争を信じてるようなサヨを除いては、そんなに強烈なドグマに基づいて行動する人間があまり見当たらないから、それに合したんでしょうね。 だけれども「神州を汚す紅毛人は断固切り捨てるべき」的な人物描写にした方が、インパクトもあれば、リアリティもあったのでは。 ただ、「変」に参加した浪士たちの後日談という設定は面白かった。 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-30 21:25:54) 3.《ネタバレ》 血しぶきが飛び交う暗殺の殺陣シーンは衝撃でした。幕末ファンとしては充分楽しめましたが、「桜田門外の変」下手人の逃亡劇というやや地味なテーマで一般受けはしないでしょうな。家をひっくり返され、我慢しつつも結局泣きじゃくってしまう清史郎に失笑…。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-12-25 00:41:08) 2.《ネタバレ》 この監督は不思議な人だ。 妙にディテールにこだわって撮っていると思うと、これは違うだろうという部分を平気で使っている。前者は小道具などや絵の背景だが、後者は言葉だ。あの時代に「過激派か」などという文言はないだろうし、水戸藩士もタメ口に近い言葉を平気でしゃべっている時がある。 映画そのものは、大きなセットを使って、ディテールも割合しっかりしているので楽しめる。よく分からないのが、クライマックスの暗殺シーンを最初に持ってきたこと。実行者がなぜ、そのような手段をとったのかと煮詰めてから、つなげた方がよかった気がする。その辺りでちょっともったいない。 あと俳優のキャラで、ある程度その役の結末が見えてしまうのは、キャスティングが悪いのか。実力派を集めていながら、この点も惜しい。 本田博太郎はいい味を出していた。 【ろんべえ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-28 19:30:49) 1.《ネタバレ》 基本的に史実をそのままなぞって作られた映画ではありますが、 事の善悪は捉えずに、事実を描いた点では貴重じゃないかな? 映画の構成自体は回想と現実を織り交ぜ、ナレーションやテロップで補語する形は非常にお佐藤純彌らしい映画だと思います。 ただ、ちょっと残念なのは、変に無駄なカットがあること。例えば白洲に並べられた、変に参加した浪士を引っ立てるシーン、あれが異様に長く感じるんです。ひとりひとりの名前と末期と享年をテロップで引き出される順に出していくのだけど、物凄く間延びした感じになるんだよね。あれはどうかな?とちょっと思ってしまいました。それまでが結構テンポ良く話を進めていたのに、あの部分だけ変にテンポが崩れるんです。こういうのって観ている側は結構テンション下がるんだけどね。それと、薩摩藩士や鳥取藩士、京都の人々がそれぞれの国の言葉を使っているのに、水戸藩士や浪士が標準語なんでしょうね。あの辺もかなり残念だったかな。悪くない映画だと思うだけに余計残念でなりませんでした 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-10-23 16:09:15)
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