みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
30.《ネタバレ》 いま見終わりました。 メキシコから運ばれる麻薬は膨大だと聞きます。麻薬は当然カネに成る。カネに成ると言う事は 合法非合法問わず人間がそれに群がり、その莫大な利権を周旋調整する人間が メキシコ、アメリカ双方に必要に成るはずなのに 特にブルーのアメリカ側でそれが全く描かれてませんでした。 描かれてないのは意図的に描かなかった、とも取れます。 イエローのメキシコ側では警察は腐敗し国境警備軍(?)の将軍も 麻薬カルテルの手下に成り下がっている。これが現実です。 劇中メキシコ国境での摘発を描いてましたが、関係者の皆が威勢よく各部署を闊歩します。 飛行機の中(?)の会議で麻薬撲滅部の本部長であるマイケルダグラスが語調鋭く自論をぶち上げ 各部の代表にも斬新な意見を求めます。でも誰も何も言わない。黙り込んでいる。何故か? その答えは麻薬の売人の1人が捕まって、免責を受け元締めの裁判で証言をする為に 命を狙われるので警察に軟禁状態にされます。そこで彼が言います。 「お前等のやってる事は結局無駄なんだよ。麻薬戦争とお前等は言うがそんな物はとっくに終わっているんだ。お前等はもうとっくに負けているんだ」と。 そう、アメリカはもう負けていたと言う事です。それは政府も重々知っている。 本当の麻薬ルートというのはもっと合法的に、しかも大量に運ばれて来ると聞きます。 それには全く触れられて無い。圧力整形の人形ルートだけが僅かに言われただけです。 終盤でマイケルダグラスの娘が麻薬中毒になり 自らその職を辞する場面が有りますが あれは自分の家庭を優先したという事ではなく もうとっくの昔に勝負が付いているにも関わらず それを知らされていないアメリカ国民の溜飲を下げる為だけに 自分が政治家、官僚に利用されている事に気が付いたからではないでしょうか? 結局の所、この監督さんは麻薬撲滅戦争などと高らかに謳っている アメリカ政府の偽善と欺瞞をこの映画で描きたかったのかも知れません。 しかもこんな偏屈な切り口で しかしながらその麻薬撲滅の現場で働く人間は諦めてません。 建前のみのスローガンを掲げて実際はやる気の無い当局上層部とは違って 多少のブレは有ってもその正義を貫かんとする為に命を掛けています。 それをこの監督はラストにやさしく描いています。 そういう意味合いで1点プラスしました。 【一般人】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-02-22 20:49:52)(良:1票) 29.《ネタバレ》 ここでのレビュー読んで「難しいだろう」と覚悟しての鑑賞でしたが、結構スンナリ見えました。 いい出来じゃないですか!結局何も終わってなどいないというリアルさ(=麻薬という問題の根の深さ)を追求しながらも、ちゃんとラストには観客をほっとさせるカタルシス(ラストのメキシコのナイターシーン)を用意するなんて心憎いですね。こういう社会派(?)っぽいのはややもすると鑑賞後、気分がめいったりするもんだけど、これはそうならない。その辺のバランスがいいんでしょうね。 ただ惜しむべきは、デル・トロがいとも簡単に米国の麻薬捜査官にネタを持っていけちゃったところ。あそこをもっと緊迫したギリギリでの攻防として描けていたらもっと良かった。あれじゃあの将軍はまるでただの馬鹿ってことになっちゃうじゃないですか。 全体がホントにいい感じだったんでそこが返す返す残念。でもあとはいいですね。マイケル・ダグラスの間抜けぶりとかクワレぶりは全然気にならず、むしろ確信犯って感じがします。つまり「上層部の役人なんて結局はこんなもんよ」ってことも描きたかったんでしょうね。 【ぞふぃ】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-11-29 17:08:11)(良:1票) 28.90年代に泣かず飛ばずだったソダーバーグ監督だが、本作は久々に「ソダーバーグの本領発揮」とも言うべき作品になっている。無理に娯楽性を追及せずにドキュメンタリー・タッチに徹したことが良かったのだろう。冒頭の「笑えないジョーク」や毒殺オチには参ったが、主要キャラ3人の顔合わせをさせないという設定が話をわかり易くさせ、普段の「ゆれるカメラワーク」もかえって作品にリアリティを持たせている。メキシコの2つの組織の対立と、アメリカとメキシコの刑事が共に相棒を失うところは興味深かった。ラストの盗聴器も終わりなき戦いを象徴していて余韻を残してくれる。ただ、ヘレーナの変貌が理由・結果という安直な描かれ方なのが残念。キャロラインが家出するシーンもどうせならオリジナルどおりロバートに追い出されるほうが良かった気がする。それにしても、次回作「オーシャンズ11」以降の失速振りをみると、どう考えてもソダーバーグは「セックスと~」以降の失敗から何も学んでいないとしか思えない。ソダーバーグの次の「復活」はいつになるだろうか。 【マイカルシネマ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-11 23:12:35)(良:1票) 27.アメリカでは麻薬はすでにお酒やタバコと同じように嗜好品としての地位を築いているのではないかと恐れてしまう映画だった。タバコやお酒には中毒性がある。やりすぎると危険なのは誰もが知っているが法律で禁止しようとはしない。なぜ麻薬だけが法律で禁止されるのか? 麻薬を禁止するから、それを利用してアルカポネのようなマフィアが莫大な利益をあげようとする。抗争で死人も出る。 このような開き直りともとれる言葉が映画の登場人物を通して、麻薬取引をしている人間の口から当たり前のように出てくる。 つまり、昔アメリカが行った禁酒令と同じように麻薬撲滅はすでに不可能に近い状態になりつつあると言いたいようにもみえる。 本当はアルコール中毒患者も世界には多く、お酒の害は誰もが知っているが、法律的には認められている。多くの人は適度にお酒を飲んで楽しんでいる。 だからそのうちドラッグも体には悪いが、適度の使用ならば認められるようになってしまうのではないだろうか? それで治安は少しはよくなるわけだし。 とにかく日本では考えられない現状がアメリカにはあるみたい。そのような絶望性がちらりと覗いて見える。 【花守湖】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-06-13 18:29:39)(良:1票) 26.マイケル・ダグラスの家族が一般人として一番身近な存在だけに共感できた。麻薬に溺れていく娘と両親の苦悩、そして家族の再生は見応えがあった。社会派ドラマは重く難しいイメージがあって苦手だけど、ソダーバーグ作品は最後まで見れる。独特の飾らない乾いた映像が印象深い。登場人物それぞれの内面や性格を、セリフではなく映像の雰囲気で表現していると思う。それには役者の演技力も欠かせない。「エリン・ブロコビッチ」も良かった。 【ピンク】さん 7点(2004-02-11 23:55:56)(良:1票) 25.何本かのサイドストーリーが同時進行していくんだけど、結局の目的は一緒なので、かなりの数のキャストも整理しやすかったです。重いテーマなんだけど、かなりテンポよく進み、きっついバイオレンスシーンもない。派手さはないんだけど、何か都会的なつくりというかね、ドキュメンタリータッチで作られた雰囲気があって、作風は私好みです。いろんなサイドストーリーがある中で、個人的にはハビエールがサラサール将軍を挙げる一連の殺伐とした雰囲気が好きです。デル・トロはクールでかっこいいですね。ちょっと詰め込みすぎて詳細を簡略化した部分もなきにしもあらずですが。マイケル・ダグラスの役どころはベタだったけど、仕事上での立場と父親としての葛藤というのは何かとても複雑でうなってしまった。 【ブッチ・ハーモン】さん 7点(2004-02-10 14:44:15)(良:1票) 24.《ネタバレ》 麻薬カルテルを撲滅させるために奮闘する人間たちの重厚なクライム。 コントラストの見せ方で主に三つのストーリーを同時進行させていくが交わることがない。 一人の思惑で裏で何かが起こる。絶妙な緊張感。そして助演を受賞したデルトロがリアリティあって、かっこよすぎる。 「ボーダーライン」もそうだがあなたはなぜそんなに麻薬紛争が似合うのか。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-22 23:47:03) 23.《ネタバレ》 麻薬撲滅担当になった判事と麻薬に溺れて落ちていく娘。 相棒がサラザール将軍の闇の麻薬取引をサポートしていた麻薬捜査官。 麻薬関連の容疑で逮捕された夫を守るために不利な証人を殺害しようとする妻。 3つの話が並行して進んでいく。 麻薬で堕ちていく普通の女子高生がとてもリアル。一番エゴイスティックで怖いのが、夫を守るために簡単に悪に手を染めたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。 『ボーダーライン』とはまた違ったタイプの映画だが、麻薬汚染の実態を垣間見る思い。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-02 10:25:49) 22.《ネタバレ》 キャサリーン・ゼタ・ジョーンズって不思議な女優ですよね。善良な役よりも、こういう悪い女性を演じる方が魅力的で。 さて、内容ですが普通こういった複数のストーリーが並行する場合、なかなか内容がつかみづらいんですが、3つが3つとも非常にキャラクターがしっかりしてたのでわかりやくて楽しめました。 一番面白かったのがメキシコの警察の話かな。特に、あの拷問の後でものすごく厚遇するっていうのはナチも用いた手法で興味深かった。あれで落ちない人間いないでしょう。 ただ、面白いストーリーを三つも詰め込んだんで一つ一つが若干ダイジェスト風で薄くなったことは否定できません。 それとアメリカ人にとっては当たり前のことだから描かなったかもしれませんが、もっと、人間の精神も、身体も破壊しつくす麻薬の有害性にも触れてもらわないと。この映画だけでは、少し問題のある有害な嗜好としか受け止められない恐れはあります。 その本質性がわかれば、麻薬の輸入業者も、豊かな暮らしを守るためだけに夫を救うために奔走する妻も(こいつの大事な、大事な、大事な、息子を麻薬で植物人間にでもしてやれば、自分のやってることの有害性をちょっとは理解できるんでしょうか?)、金のためにその輸入業者を救うために小汚い法廷工作をやる弁護士も、すべて蛆虫以下の存在であることは理解できるんですが。 あと、取締本部長の話はぬるかったな。一回も娘とまともに対決することもなく、あるいは監禁するとか有効な手段も取らず、やさしくやさしく包み込むだけで麻薬中毒が治るわけがない。あの娘の中毒が再発するのに百万ペリカ。 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-28 14:57:50) 21.《ネタバレ》 悪い奴だらけです。 【フッと猿死体】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-29 23:08:23) 20.アメリカの麻薬汚染の根深さを感じました。どの人物も人間性が多分にでていてよかったです。この映画でベニチオデルトロが好きになりました。かっこいい! 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-15 03:19:17) 19.群像劇としてのまとまりに欠ける気がした。正直に言って面白いとは言いがたかった。しかし、アメリカやメキシコの薬物の実情を徹底的に描き、とことんリアリティーを追求した演出やカメラワークは素晴しく、社会派ドラマとしての完成度は秀逸であった。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-16 19:16:18) 18.デルトロのお色気大作戦に鼻血出そうになった! 【paraben】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-07 17:48:13) 17.デルトロ目当てで見た作品ですが、なかなか良かったです!あのドライなカンジの雰囲気がかっこよかったです~vデルトロの演技も最高!!麻薬の恐ろしさも学ぶ事が出来てオトクです(笑)個人的に、あの殺し屋の兄ちゃんが名演技だと思うんですが…いかがでしょう? 【Ronny】さん 7点(2004-07-23 01:17:36) 16.いまいちゴチャゴチャした感じで解かりにくい映画だった。色使いとか、そういうところは独特の雰囲気が出てて良かったんですが。 【カーマインTypeⅡ】さん 7点(2004-07-13 06:59:10) 15.重めのテーマを、落ち着いた語り口でダラダラさせることなく見せ切っている。青、黄色、普通というトーンで色分けするのはありがちだが、話を分かりやすくするためのツールとして使ったと好意的に解釈したい。デル・トロの演技、透明感のある映像、キャラが立っている脚本もよかった。これが本当にオーシャンズ11を撮った監督なのか??? 【ダブルエイチ】さん 7点(2004-06-16 17:27:57) 14.点数のつけ方が非常に難しい。三本の映画が交錯した映画、後味は悪い。もう一回観てみたいと思う。 【カフェ俺!】さん 7点(2004-04-21 02:06:23) 13.オハイオのマイケル・ダグラスの話が一番共感できました。でもかっこよかったのは、なんといってもベ二チオ・デル・トロ!!ラストで子どもたちを見ているときの安堵の表情が印象的でした。 【ジョナサン★】さん 7点(2004-03-14 12:14:31) 12.テンポが良くて引き込まれる作品。デル・トロは助演男優賞をとったけど、あの人、主演じゃなかったっけと思うくらい存在感があった。 【tigarato】さん 7点(2004-02-08 21:48:05) 11.画面の色の分け方がどうもよくわからない。なんかちぐはぐになってしまっているような気がするなあ。3つのストーリーを区別するためなのは理解できるけど、「え?ここでこの色ですか?」という感じ。けど希望を持てるラストにはグッ!ときました。 【ゆうろう】さん 7点(2004-02-06 22:59:10)
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