みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
15.《ネタバレ》 関東以北最大の歓楽街ススキノをメインロケ地とした映画はこれまでほとんどなかったと思われるが、北海道民からみても期待を裏切らない良作だった。見慣れた冬のススキノの路地を駆け抜ける大泉洋には全く違和感を感じないし、ところどころに出てくる北海道弁もほぼネイティブ。また駅前地下歩行空間やノルベサ観覧車といった札幌の「今」を象徴する舞台も使いつつ、全体の画づくりや小道具・BGMにはあえて昭和の雰囲気をもたせ「探偵物語」のようなテイストに仕上げているのは松田龍平もキャスティングされていることだし、それはそれで良いと思う。その松田龍平も北大の貧乏研究生でありながら空手の師範というユニークなキャラクターを好演していた。ただ大泉洋の三枚目のツッコミキャラはそのままにドタバタアクションは良いとしても、「殺し」というシリアス過ぎるミステリー設定はミスマッチだったようにも思う。特に大泉が拳銃を手に小雪に迫るシーンはやりすぎの感は否めなかった。とはいえ、名優を多数起用し、最後まで見せきる魅力ある作品には仕上がっており、ひいきも加算して及第点としたい。この春に第2弾が公開されるのも楽しみであり、できればシリーズ化して、新しい邦画の歴史に連なる作品に成長してほしいと、やっぱりひいきしちゃいます。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-05-07 13:00:10)(良:2票) 14.《ネタバレ》 私は単純なので、最初の乱闘シーンでちょっとこの映画に期待しちゃいました。 ただの情けない主人公かと思いきや意外に強い。そして松田龍平はもっと強い。そう、主人公が腕力でもいい、知力でもいい、とにかく強いと私は映画を楽しめてしまうのです。 でもねぇ。やっぱ探偵なわけですから、腕力は副産物、大事なところは頭脳で勝負してほしいものです。 ・・・・あんまり頭脳戦でしびれるシーンやストーリー展開は、・・・ないかなぁ。 表向きはお調子者でひょうきん。でも実は冷静で頭が切れる。そんな探偵だったらよかったのに。 感情的だし。すぐ罠にはまるし。頭脳プレーで相手の鼻を明かすようなシーンもない。 夫婦が殺された現場に駆け付けたとき、感情のままに暴れるシーンは正直ひきます。 まあその一方で、アクションについては過激なシーンも多く見ている分には飽きないタイプの映画。 そして思い切り好みの問題ですが、大泉洋も松田龍平も小雪も好きな役者さんなので、3人が出ているだけで満足っちゃあ満足。 小雪演じる沙織の壮絶な最期も見ごたえがありますねぇ。 全編通してややコメディ調なテイストが感じられたので、このバッドエンドは意外ではあります。 エンターテイメント作品としては及第点ではないでしょうか。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-02-22 04:16:39)(良:1票) 13.《ネタバレ》 ストーリーを楽しむというよりは、北海道、特に札幌の風景を楽しむ映画ですね。キャスティングも70年代から80年代の探偵ドラマを思い起こさせるような渋さでよかったです。 観た後に札幌に行きたくなる映画です。2作目も楽しみです。 【TM】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-10-30 23:20:55)(良:1票) 12.《ネタバレ》 「おっ、大泉さんついに全国区の映画に」と思って観てみたらやはりロケーションは北海道オンリーでした(笑)ある意味さすがだ。 キャストで印象に残ったのは松田龍平さん。『剱岳』や『誰も守ってくれない』などでの私の彼への印象は良くありませんでした。そういう演技をしてただけなのかもしれませんが、「ガキ」とか「チンピラ」という雰囲気がぴったりの人だなって印象でした。で、今回再び登場。「あー、出てきちゃった。」と思ってたらこれがもうハマり役!!あまりベラベラ喋らない寡黙な役のほうがとても松田さんの雰囲気に合っていると思いました。しかも強い。魅力満点ですね☆ さて肝心の映画の内容ですが、一言でいえばとても小説的ミステリー。ただミステリーとはいえ電話の主や大方の展開は大体読めてきます。原作があるのかどうかは知りませんが、あるとしたらとても原作に忠実な作りにしたんだろうなという印象です。そのくらい典型的と言ってもいい小説造り。内容はまた異なりますが、情景やノスタルジーを感じるという意味では『砂の器』を観てるような気持ちで観ていました。あくまで私個人の感覚ですが。 BARの雰囲気も良かったです。エントランスから地下に下りていく造りのカウンターBARで、中には年季を重ねた年嵩のバーテンが一名。とても粛々とした店内で指定席のカウンターの上にはオセロが1セット。指定席の大泉さんに電話が入ればそっと電話(黒!)ごと受話器を持ってきてくれる。それくらい店員との阿吽の呼吸になっているBARなら居心地良いだろうなあと羨ましくなる。タイトルに「BAR」とあるだけあって、その雰囲気にはこだわりを感じました。良!!です。 【TANTO】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-16 22:34:18)(良:1票) 11.《ネタバレ》 ワタシ、ケイタイを持ってないヒトには、もうそれだけで好意を持つモノです。だから、「持たない」探偵という設定だけで、うれしくなりました。大泉洋氏の結構体張ったアクションや、札幌近辺で話が終わっていて、大風呂敷を広げないところも好き。でも、これは「いい感じのTVドラマ」を見たときの雰囲気なんだ。むしろ、テレビシリーズとしてやっていれば、いつまでも語り継がれる名作になったのではないかな?、と思っています。映画からTV版へ、ってかつてないパターン、どすか? 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-21 05:54:47)(良:1票) 10.札幌雪まつりから始まり、すすきの繁華街での乱闘。スノーモービルを使ったアクション。無理矢理挿入される日本ハムファイターズの映像。ジンギスカンにBoys, be ambitious。札幌のご当地要素がてんこ盛りで面白い。 探偵ものとしてはグダグダで緊張感に欠けるが、大泉洋と松田龍平のキャラの面白さでついつい観てしまう。 それから、あの深さからの脱出はいくらなんでもありえねぇと思った。 【ヴレア】さん [インターネット(邦画)] 7点(2017-11-30 15:43:12) 9.《ネタバレ》 探偵ものをあまり観た事がなかったので期待せずに観れた分なかなか面白かった。大泉洋が演じる探偵がいいキャラで松田龍平とのコンビも最高でした。ただ最後のほうに恋愛感情を持ち出してきて終わったのが残念。もっと軽い感じで終わったほうがスッキリした。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-04-07 00:52:37) 8.これはいいですねぇ・・。かなり好きです。大泉洋と松田龍平の掛け合いは本当に楽しい。二人のとぼけたキャラクターと橋本一監督によるハードボイルド演出、意外と相性がよいみたい。 そして、アジア最北の歓楽街「ススキノ」という街も映画の主役なんでしょう。この街は表向きは浮かれて陽気そうですが、実はたくさんの悲しみや孤独が寄り添うように生きています。たんなる観光地としての姿ではなくて、内面から覗いたようなススキノの素顔がとてもよかったです。 以下、余談。大泉洋の「ダスティン・ホフマンでもやっちまおうかな!」には思わずニヤリ。何しろ、午前10時の映画祭「クレイマー、クレイマー」を鑑賞後にハシゴしたので、同じスクリーンで数分前にダスティン・ホフマンを観たばかりだったので。これが「卒業 (1967) 」の後だったら、さらに面白かったが。 【タケノコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-12-19 19:39:00) 7.大泉洋がかっこよかった。小雪が、良かった。この作品はこんな率直な感想だけで評価して良いと思う。 【ちゃか】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-12-07 08:31:22) 6.《ネタバレ》 相棒は重要だ。特に探偵に相棒は必須だ。居ないとダメだ、必ず。相棒が居なければピンチのさなかも一人だし傷つくことを言われたって自力で回復しなきゃいけない。困った物だ。でも、ススキノの探偵には彼にぴったりの相棒が居る。 僕の同級生、彼は探偵だった。横浜で探偵をやっていた。引退した動機は「危ない目に遭って続けていく自信がなくなった」だそうだが、未だ彼の放つ雰囲気に、いつも僕は怯む。ソファでゲームをやりながら二人、どうでも良い会話が弾む。酒が入って勢いが付いてくると血の気の引くような体験談も飛び出すのだが、同じ話がループするので自然免疫も付く。 「あのさ、会社で不正をやってるおじさんが居て、突き止めた上で釘を刺したくなるよな」 などと冗談でつぶやく。酔ってグチっぽくなった。が、 「やるか。おい、面白そうじゃん。今からやろう」 乗らなくて良い話に、無くて良い行動力で乗ってくるのがこの男だ。え?いや、そこまでしなくてもね、良いんだけど。と詰まる僕の横でもう一〇四相手に適当な事を言っている。そして抗しきれない質問に、酒と普段の腹立ちからぽろりと情報を与え始めてる自分も、いつしか乗り気だった。 彼は一週間この件にのめり込んで、毎晩桜木町の飲み屋で会社のおじさんの意外な側面を僕に聞かせた。 一週間後の夜、 「やっぱりやめよう。この辺にしておくか」と、彼はらしくない事を言う。 「ん?んーもう良いでしょ。二重の浮気とか金が欲しい理由も分かったし、このまま話持ちかけたりしても後味悪いから俺もやめた方が良いと思うんだ」だよねーと同意するが、どうもそう言うことだけが理由では無いらしい。何か危ない目にも遭った、と言うのだ。詳細は語らないのだが、こりゃあ一人ではやらない方が良いし、何人か居てもこういうことはしないことにした。という。 やっぱり探偵は危ない目に遭ったときに登場する普段少し抜けてる相棒が居て、護るべきヒロインなんかが居ない限りは、割の良い業務じゃ無いらしい。とは言え、刺激的な一週間を過ごした。 この映画では、『俺』には味わいのある相棒と、女優のようなヒロインがバッチリ居る。ドラマの様なトリックとどんでん返しもあるのに、終盤に探偵がワイルドカードになってしまったのが、ひどく残念でならない。 そう言えば、あのおじさんの何が危なかったんだろう。聞きそびれた。 【黒猫クック】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-05-21 18:14:29) 5.おもしろかった。映画館に行くほどファンにはならないけど、放送されたら2も観るだろう。探偵と相棒っていいな。北海道も行ってみたくなった。あの雪原、どうでしょうでワカサギ釣りしたとこかな? 【Skycrawler】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-05-19 00:46:38) 4.タイトルがハードボイルドな感じなので、ハードボイルドな展開(大沢在昌の佐久間公シリーズのような)だと勝手に思っていたので、軽~いのりの展開が意外だった。 北海道を舞台にしており、北海道好きとしては高評価(比較的だけど)にせざるを得ない。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-30 02:04:08) 3.面白いと思う、話はTVドラマ程度だがロケが多いので映画感は十分出ていた。 探偵といえば松田優作の「探偵物語」TVシリーズだがこの映画でも喫茶店のネェちゃんや歓楽街の様子、ボコボコにされ具合など雰囲気は周到している、違う立ち位置ながら息子の龍平が脇を固めてるのも感慨深い。 この探偵、感情むき出しのくせ最後まで依頼人の思うがままに動かされてラストもあのザマなんだけど、結果的に依頼人の希望を叶えた、仕事をやり遂げた事になっちゃうのかな? チョイチョイはさむ小ネタも笑えるしシリーズ化されるらしいから楽しめるかも。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-16 10:59:24) 2.《ネタバレ》 原作のススキノ探偵シリーズは読んだ事が無いのだけど、この映画の仕立てた方向性はTVドラマ「探偵物語」だよね。そうみると松田龍平が出ているのは少々感慨深い物があったりする訳で、あたしは意外と悪くなかったと思います。時間の長さもあまり気にならなかったですね、内容的にはあまりにも先が読み易い構成とか無駄なシーンとか散見したけど、それを含めて当時のテレビドラマを匂わせるという感じがしますね。キャラクターも悪くなかったですね、今回悪役として出て来た高嶋政伸が非常にキレた良い演技をしていたし、脇を固めているススキノの住人達がベタなんだけど個性的で、シリーズに出来る要素をたくさん持っており、次回作を期待しても良いかな、と思わせるだけの物があったと思います。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-09-18 09:35:45) 1.《ネタバレ》 自分が大泉洋ファンで北海道在住の人間であることを差し引いても、面白い内容だった。地域に根ざしたプライベート・アイ(探偵)っていう設定が既に泣ける。この時代錯誤的な(昭和的といっても良い)サスペンス・ドラマは、至って予定調和な地点に着地するが、それすらも心地よい。思ったよりも暴力描写が激しかったが、監督は『新・仁義なき戦い/謀殺』や『極道の妻たち/情炎』の橋本一。それも納得だ。 【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-09-15 23:29:43)
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