みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
6.《ネタバレ》 話が淡々と進んでいるだけのようであっても、一つ一つのシーンを活かせるための工夫がちゃんと成されている。二度見せることによって二度目をより印象的にしたり、意味の無いシーンを意味のあるシーンにしたり。例えば古本屋での会話、妻が出て行った一度目の会話と妻のおならが聞こえる二度目の会話。会話そのものとは関係のない、妻がいないからいるに変わるシチュエーションがそのまま映画のテーマである「夫婦」を語る。例えば石売りをバカにしていた男の二度目の登場は鳥をバカ高い値で買おうとする。人それぞれの価値観の差異を滑稽に描く。鳥男の登場も二度。サングラスの男も二度。競輪場のあのシーンも二度。そして極めつけは息子の迎えに来る一言。同じ言葉が二度目には感動の言葉に。そして手を繋ぐ親子の後姿を映し出す画面の端っこからスッともう一人の手が。やるじゃん、竹中直人。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-25 12:44:09)(良:2票) 5.《ネタバレ》 全編うら寂しい感じですが、つげ義春原作をよく生かしつつも、 ユーモアとゴンチチの楽曲でバランスをとり、ラストは家族愛を感じさせる暖かい感じで終わります。 友情出演みたいな感じで結構いろんな人がチョコチョコ顔出してますね。 冬の日差しの感じとか、多摩川の荒涼とした雰囲気など哀愁ただよう映像が心地よく、 世間はまだバブルの薫りの残っていた製作時はなかなか評判になったと記憶しています。 この後も何本も映画をとってますし、やはり映画マニアを自認するだけあってセンスのある監督なんだなと思います。 【クリプトポネ】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-04 23:23:23) 4.いろいろ小津ごっこをやっていたが、話は成瀬的な侘しさ狙い。後ろ姿が印象に残る作品。顔が見えない家人、表情のうかがえない身内、自分から表情を隠そうとしている妻。侘しさが極まった果てでユーモアに弾ける、ってのを狙ったようだが、別々になってしまった。安易な言葉だけの笑いで済ませてしまったと言うか。個性派の役者を使ったことが裏目に出たよう。甲州への石拾いのあたりが一番良かった。サルマタが干してある縁側の向こうで虚無僧が尺八を吹くあたりは、侘しさと笑いがうまく絡み合った。こういう貧窮作家ものってジャンルが日本文学の伝統にあるよね。節を曲げず妻には苦労をかけ、その侘しさを味わいにしちゃう伝統。ひねくれたオノロケと言うか。東京という街を「侘しさ」で見るのはいいことだ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-01-16 10:45:34) 3.竹中直人は天才だなぁ、と思わされた作品。 それにしても、あの汚らしい“散歩の婦人”を、あの久我美子が演じていたなんてショック。 後から知りました・・・ 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-10-15 11:55:26) 2.この映画好きです。まぁはっきりいって流れはよくなかったと思います。カメラワーク、間とかが良い感じでした。竹中直人もいいが、風吹ジュンがとてもよかった。後脇役の山川軽石が 笑える、彼は演技でやっているのかスなのかわからないところもまたいい。 人生逃げていると落ちるところまで落ちてしまう、自分もそうなりかねないかもしれない、そこが怖いところです。それでも家族でささえあって生きていく(良い奥さんだと思った) 【arsha】さん 7点(2004-10-09 21:10:27) 1.竹中直人が演じる、つげ義春の世界。 哀愁とナンセンス、不条理だけど何とも言えないリアリティ・・・深い、深く色々と考えさせられるし、逆に、何も考える必要もないない気もする。 なかなか好きな作品です。 【もえたん】さん 7点(2003-12-19 00:55:13)
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