みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
7.自分を素直に外に出せない息子と、75歳、人生の終盤にようやく自分をさらけ出せるようになった父親の対比が素晴らしい。途中、やや中だるみもあるんだけれど、父親の晴れ晴れしい笑顔がいい。そこに至るまでの苦悩はところどころに登場する母、ジョージアの若かりし頃の姿と息子オリヴァーの姿を描くことで伝わってくる。オリヴァーとアナのエピソードは、うーん、まぁどうでもいい(笑) 殻を破るってなかなかできませんよね。破っちゃったら楽になるんだろうか。 クリストファー・プラマーがとっても素敵なゲイのおじいちゃまを演じておられました。彼を観るだけでもこの映画の値打ちは十分にあると思います。 【longsleeper21】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-08-23 18:53:50)(良:1票) 6.《ネタバレ》 「付き合う前からうまくいかないようにしてしまう」みたいなセリフがとても印象的でした。 恋人と長く続いたことのない人は主人公に共感してしまうのではないでしょうか。 ただし、生まれ育った環境はかなり特殊です(笑) オリヴァーの母が父の「心の病」を受け入れながらも克服できなかったように、アナもオリヴァーの病を見抜いた上で一度失恋しています。 オリヴァーは自分で刻んできた悲しみの歴史をアイデンティティにしていました。 きっとまた、アナもその歴史の1ページにしようとしてしまったのでしょう。 しかし、父のカミングアウト、そして父の第二の純愛、最後に訪れる死、これらの衝撃が続いたことによって価値観が変わったのだと思います。 2人の恋が結ばれればいいなと思いました。 あと、出てくる犬が大変賢いのに芸ができないっていうギャップにも笑いました。 【アーウーマンデ】さん [DVD(吹替)] 7点(2018-10-13 06:33:14) 5.生き方が不器用と思われる人々が、自分の人生を正直に生きられるか、という好感がもてるテーマで真面目に作られている。 ほとんどのシーンは落ち着いているが深い。 メラニー・ロランがキレイでちょっと引き込まれる。 いずれにしても、タイトルで損している作品。 【simple】さん [地上波(字幕)] 7点(2018-06-10 21:39:00) 4.僕は同性愛物が苦手で、どこに感情移入したらいいのかよくわからないのだけど、その辺りがメインテーマじゃなかったので良かった。 序盤のアナはやたらいい女に思えて、思わず声を漏らした瞬間に惚れてしまったけど、その後、普通に喋るようになってからは、ちょっとうざかった。 そんな訳で、この作品のメインはなんと言ってもアーサーでしょう。 父親もアナも無しで、アーサーと2人だけの物語でも良かったくらい。 とてもお利口さんで、仕草が愛らしくて、ご主人様が居なくなると哀愁たっぷりに寂しがってくれる。 それから、ときどき挟み込んでくるセリフも良かった。 作品本来の趣旨とは異なるのかも知れないけど、犬好きの人には是非オススメしたい作品でした。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-01-24 13:07:53) 3.《ネタバレ》 クリストファー・プラマーを想定して書かれたとしか思えないカミングアウトお父さんのキャラでした。突然親父さんが“実は俺はゲイなんだ”と息子に告白する、これは典型的なシチュエーション・コメディのプロットになるぐらいですが、そこをあえてゆる~く撮って息子の“喪失と再生”へとつなげてゆく映画の構成はなんか癒されました。そう、この映画はプラマーじゃなくて、あくまでユアン・マクレガーが主役なんですね。でもそう考えると、ユアンのキャラはどうも曖昧で薄い印象はぬぐいきれません。メラニー・ロランにユダヤ人だと告白されて(と言ってもそんな大げさなものではなく、彼女が自分の身の上を語った際についでに出た様な印象)たいそう驚いているが、今日アメリカの都会でユダヤ人であることがそんなに意識されるとは思えない。これには彼が心の中に隠している傷、自らのアイデンティティの喪失感を表現しているのだろうが、そんなウジウジした心象は好き嫌いが分かれるところでしょう。 でもユアン・マクレガーもメラニー・ロランもとってもいい演技で、プラマーの好演と合わさって素晴らしい演技三重奏でした。現在と過去をシームレスに繋ぐ編集も良かったと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-10 20:50:46) 2.《ネタバレ》 前作サムサッカーと非常によく似た映画。ユアンは、アイデンティティにずっと不安を感じていたが、それが表面化することはなかった。それは父親がゲイだというカミングアウトをしてからも同じである。しかしそれが表面化し、彼の深い悩み、悲しみに変わったのは、父親の死からである。元から不安を感じながらも父親の存在でかろうじてつなぎとめられてきた自らの存在がぷっつり切れたような感覚だったのだろう。父が死んでから、折に触れて彼は両親のことを思い出し、回想する。しかし「なぜ」彼がアイデンティティを確立できないのかは自覚できていない。これが自覚されるのはメラニーロラン演じるアナと出会ってからである。彼女は彼と似たもの同士で、つまり彼女もなぜ自分が自分であることに自信が持てないかを理解していなかったが、彼と会ってからそれが段々と分かるようになるのである。特に彼女は「空白」が象徴的で、それに段々と気付くのが重要なのである。彼もそんな彼女に触発され、どんどん両親と自分の思い出、父親と恋人の思い出を思い返すうちに、幼い頃に感じた様々な疑問、印象的な光景を思い出し、つなぎ合わせ、現在と照らし合わせるうちに、自らがどのような人間かを自覚するに至るのである(アメリカの歴史、両親の歴史、落書きの際の「歴史意識」なるものに彼がこだわっていたことを思い出す必要がある)。もちろんそれは簡単に言葉に表せるものではないが、しっかりと「思い出す」ことが重要なのだということを我々に知らせてくれる。それは恐らく抑圧してきた記憶なのだろう。あるいは彼自身がポジティブな意味で作り出したものなのかもしれない。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-02 23:19:44) 1. 演出が巧みで、主人公の心情が汲み取り易く、感情移入できる良い作品だった。 ウィットが効いてる描写が所々あって、飽きることなく鑑賞できたが、エンディング時に残るモヤモヤ感は残念だった。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-05 01:36:59)
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