みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
15.《ネタバレ》 イーライ・クレイグ監督のデビュー作にして、現在僅か二本しかない監督作の内の一本。 本当、こう書いていて自分でも「何故?」と戸惑っちゃうくらいですね。 これだけ面白い映画でデビューを飾った監督さんが、七年後に発表した「リトルデビル」(2017年)を除いては殆ど仕事していないだなんて、全くもって不思議。 名優サリー・フィールドの息子さんだし、経済的にも余裕があって、無理して働く必要は無いって事なのかも知れませんが…… 自分としては「もっと色んな映画を撮って欲しいなぁ」って、切実に思っちゃいます。 で、この度、感想を書くに当たって久々に観賞したのですが、初見の衝撃を抜きにしても、やっぱり面白かったですね。 スラッシャー映画をパロった内容なんだけど、既存のスラッシャー映画を馬鹿にして笑いを取るような真似はせず、むしろ愛情を感じる作りになっているのが、実に嬉しい。 例えば、タッカーがチェーンソーを振り回す場面は「悪魔のいけにえ」(1974年)が元ネタだろうなと思えるし、唯一生き残った女性を殺人鬼が妊娠させるというのは「罰ゲーム」(2006年)が元ネタだったりするのかなぁと思えるしで、古今東西、メジャーからマイナーまで幅広く色んな品を研究して作ったのが窺えるんですよね。 作り側と観客側とで「オタク心の共有」「仲間意識」のようなものを感じられて、観ていて楽しかったです。 残酷な場面も多いはずなのに「よそ見して走ってたせいで串刺しになる男」にも「ウッドチッパーに自分から飛び込む男」にも、思わず笑っちゃうようなユーモアを感じられて、不愉快にはならないというバランスに作ってある点も凄い。 本作は「色んなスラッシャー映画を観ている人」ほど楽しめるように作られている訳ですが「殆どスラッシャー映画を観た事が無い人」が観ても、意外と楽しめるんじゃないかなぁ……って思えるくらい、その辺りの配慮が上手かったです。 本来なら主人公になってもおかしくない「キャンプにやってきた学生達のリーダー格」であるチャドが、殺人鬼に変貌するという捻った脚本なのに、裏切られた感じがしない点も良いですね。 序盤から「田舎者を見下す」「ヒロインに無理やり言い寄る」などの場面を描いておき、チャドが「嫌な奴」である事を匂わせておいたからこそ、急展開になっても納得出来た訳で、本当に丁寧な作り。 冒頭の「殺人鬼が暴れる後日談」にて、火傷したチャドの顔を見せておき、別荘が焼け落ちてチャドが火傷した場面にて(あぁ、あの殺人鬼はコイツだったのか……)と観客に覚らせる構成なのも、上手かったと思います。 彼の父親も武器を投げて獲物を仕留めるスタイルだった為、作中にてやたらと「チャドが武器を投げる場面」が挟まれていた事も、正体判明シーンへの、良い繋ぎになっていたんじゃないかと。 そんな殺人鬼側の描写だけでなく、主人公となる二人組「タッカーとデイル」の描き方も、凄く良かったですね。 巨大な鎌を持ったままで女の子に話し掛け、怯えさせちゃう場面とか「見た目は怖いけど、中身は純朴」と、観客に納得させる力がある。 「駄目男なデイルを、タッカーが色々フォローしてあげている」という二人の関係性を描いておいた上で、タッカーがデイルに「お前は本当は凄い奴なんだ」と諭し、奮起させる展開に繋げるのも上手かったです。 ボーリング場にて、デイルの知人であるB.J.も美女とトラブルを起こしてしまい(デイルみたいに、これがキッカケで彼女と結ばれるのでは?)と予感させて終わる辺りも、良い〆方でしたね。 ・「聞いたことは全部覚えちまう」というデイルの特技が「お茶の成分で急性アレルギーを引き起こさせる」くらいの使われ方しかしなかったのは残念。 ・チャドというキャラクターが「蛙の子は蛙」「殺人鬼の子は殺人鬼」というメッセージ性を秘めているように思える辺りは、観ていて居心地悪い。 といった感じに、気になる点もあるにはありましたが……まぁ、この辺りを突っつくのは「不満」「文句」というより「贅沢な要求」って感じですね。 そんな本作が「殺人鬼の子は殺人鬼」という形で終わってしまった事は、監督の次回作「リトルデビル」にて「たとえ父親が誰であれ、人はなりたい自分になれる」というテーマを扱っている事と、無関係ではないのかも知れません。 興味がおありの方は、是非「リトルデビル」も観賞して、その辺りについても確かめて欲しいものです。 【ゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-10-01 18:50:50)(良:2票) 14.《ネタバレ》 爆笑系コメディホラーという予備知識を持って観た自分としては こんなもんかなってくらいの中笑い。 しかし、何の予備知識も与えてなく一緒に観始めた嫁のほうに限っては大爆笑。観終えてからも 時たま思い出し笑いなんぞしちゃって さぞご機嫌。 勝手に死んでく大学生。 ばっかじゃないのと笑える事うけあいですが、まあ、確かにおかしいっちゃおかしいんだが、 もっといろいろと凝った死に方見せて欲しかったかなってところが素直な感想。 そう考えると分野こそ微妙に違えどファイナル・ディスティネーションってあれ流石なんだよな~って思えてしまった。比べてしまっちゃ申し訳ないけども。 【3737】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-03 19:31:10)(良:1票) 13.《ネタバレ》 基本コメディー、でも結構スプラッターです。あの二人組がいい奴感が出ていて面白かったです。男はやっぱり自信が大切なんだなぁって思ったりもしました。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-02-21 12:45:18) 12.このサイトのジャンルではホラーとなっているが、実のところはスプラッタ+コメディでホラー要素はほぼ無い。何せ主人公たちが殺人鬼(と誤解される)側だから怖いわけがないw (スプラッタが大丈夫な人限定になるだろうが)途中まではおバカ全開で楽しい。欲を言えばもうちょっと死に方にバリエーションが欲しかったか。指の所とか中盤以降ちょっとシリアスになってくるのがイマイチだが、ヒロインの可愛さに免じて大目に見るとする。 【alian】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-20 17:56:13) 11.《ネタバレ》 事の重大さなんて気にせずセラピーとか始めちゃうお気楽さがバカバカしくていい。 なぜ外ではなく屋根裏に逃げる?などなど突っ込みどころ満載なのは、大勢で観るときに楽しめるようにという配慮に違いない。 ヒロインの女の子も日本人受けしそうな親しみやすい感じで好印象。 ただ、串刺し2回はいただけない。もっと斬新なアイデアを盛り込まないと。 これ、シリーズにしてコンビで都会に行かせたりしたら面白そうだったんだけどなあ。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-04-13 00:30:35) 10.《ネタバレ》 テンポが良く、途中何度も笑いました。大学生の仲間のサブキャラっぷりがとても良いです。程よくB級な死にっぷり。ヒロインの女の子が可愛いのもポイント。ホラーというか、ちょっとゴアだなってくらい。コメディ感の方が強いです。サクッと観れるおバカ映画です。 【VNTS】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-09-12 18:28:14) 9.傑作ではないけど佳作。土曜の午後にちょうどよかった。 【おとばん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-09-09 19:18:23) 8.《ネタバレ》 タッカーとデイルと言いつつ、主役はデイルの方。 おっさんに見えるけど26歳らしい(20年前の事件の話のときに俺はそのとき6歳だって言ってるから) ホラーコメディとしては秀逸な1本で「痛い描写は無理だから」という人以外の万人におすすめできる映画だと思う。 誰かが書いていたけど、この映画、しばらくは大学生目線で話を進めてタッカーとデイルが実はいい人だというネタバレはもう少し後の方がよかったと思う。特に予備知識なく観る場合は、その方が絶対面白いと思うし。 アリソン役のカトリーナボウデンは、ホラー映画のヒロインらしい適度な露出の服装でなかなか魅力的なんだけど、2011年にアメリカエスクワイア誌が選ぶ最もセクシーな女性に選ばれたんだとか。なるほどね。 【あばれて万歳】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-11-15 15:57:32) 7.《ネタバレ》 ぜーんぜん期待しなかったおかげで、かなり楽しめました。 ■前半:もっとサイコスリラー的な演出があってもいいんじゃないかなあ? この手の作品は、パロディを山盛りにすべきだと私は思うんですが…… ■中盤:まあまあの悪ノリ。もっと悪ノリしてほしいなあ。 ■後半:集団カウンセリングいいですねえw こういうのアメリカン・コメディぽくて好きです♪ 【伊達邦彦】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-05-30 15:12:42) 6.ホラーのお約束を逆手にとるおバカホラー。 でももっとバカでもよかったかな。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-02-16 18:38:41) 5.《ネタバレ》 事前にホラーコメディーだと分かっていたので、どちらかというとホラー寄りかと思っていたが、しょっぱなから完全なコメディーの作り これが完全なホラーの始まりで途中からあれっ?て感じでコメディーになったら凄く意外で面白かったはずなのに、最初から主人公デイルはめちゃめちゃいい奴で、ホラー的な要素はスプラッター描写のみ そこがすごく物足りない 最初からネタバレしてる手品を見てる感じ 次々に偶然に人が死んでいくのがファイナル・デスティネーションぽくって楽しいが学生達が死んで行くテンポがかなり悪い 不謹慎だがもう少し畳込むように人が死ぬとおもしろいのに キャストをまったく生かしてないのもいまひとつ ホラー映画だとエロな女とか明らかに死亡フラグが立ったオタクとか、いかにも殺され要員の秀才な奴とか、お約束のキャストがあるはずなのに目立ったキャラはキ○ガイなボスのみ こういう映画はホラーのお約束をきっちり守ってこそギャグが生きる ラスボスとの戦いもホラー的ないでたちで立ち向かうデイルだが、演出しだいではおもしろいのに中途半端で完全にすべった あそこではデイルはジェイソンになるべき タッカーとデイルの幼なじみのマブダチぶりがとてもイイ ラストは以外にも絵に描いた様なハッピーエンド デイルはほんとにいい奴なのでおもいがけずほっとさせるエンディングはよかった 【にょろぞう】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-08 02:42:40) 4.《ネタバレ》 後半に進むと笑えるシーンが無くなり、女をめぐりまさかのガチバトル。前向きなハッピーエンドの為、観終わってみるとこれはこれで良かったと思わせられる。 【真尋】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-03 23:37:10) 3.《ネタバレ》 不運に次々と死んでいくバカ学生と、オッサンコンビのすれ違いが肝。 勘違いで追っかけまわされて、酷い目にあわされる二人の冴えないオッサンがかわいそうながらも笑えてしまう。 このバカバカしさが加速して、最後までエスカレートしていけば、大好きな一本になったと思う。 だけど、学生側のチャド君が、悲惨な過去からトラウマ持ってるサイコ野郎だってことで、後半笑えなくなっちゃうんだよね。トラウマがあるにしても、そこはもっとしょうもないものでないとなー。 人が死ぬバリエーションも、やりすぎ感も少々不足してて、物足りなくもあった。 ヒロインの娘は、若き日のキャメロン・ディアスのような愛くるしさだった。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-18 00:04:39) 2.《ネタバレ》 殺人鬼版「ショーン・オブ・ザ・デッド」とも言うべき傑作ホラーコメディ。本当は気がいいヤツらなのに風貌が不気味で怖いというだけで殺人鬼に間違われ、相手が勝手にビビって死んでいくという“なんでこうなるの”という展開の連続が笑えます。ただそれで終わるワケではなく、自分に自信の無い人に希望を持たせたり意外がオチが待っていたりと色々楽しめる映画です。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-05 11:52:24) 1.《ネタバレ》 これは掘り出し物でしたねぇ。TSUTAYAオンリーのレンタルというのがもったいないくらい。クセのある2人組のおっさんが、若者達に殺人鬼だと勘違いされ、ありえない展開へと突き進んでいくわけですが、若者たちがおっさんらを倒そうとして運悪く死んでしまうその様がありえなさすぎて笑えます。おっさんらも、なんの悪気もないのに素振りが変過ぎて殺人鬼だと間違われちゃう様が滑稽でこれまた笑えます。見ている側としては、「んなアホな!」「なんでそんなもの持ちながら挨拶するん!」「チェーンソーふりまわしすぎやで!」と、いちいちつっこみたくなるわけですが、そのアホらしさが上手い事笑いへと転嫁されていて作り手の妙を感じます。女性が苦手なタッカーが、一人の女の子を助けて心通わすことでだんだんとキャラが変わってラストのハッピーエンドになるまで、そのやりとりが微笑ましいんですよね。ただのコメディホラーなだけじゃなく、恋愛ものとしてもほっこりするいい作品になってます(笑)。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-04 20:41:33)
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