みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
24.《ネタバレ》 つまりは福山にしろリリーにしろ「一体子供とどこが違うのか?」という存在なのです。 子供と共に遊び、はしゃぎ、妻から他の子供と同様の存在として扱われるリリーは明らかに子供っぽい人間なわけですが、福山にしても物事を自分の思いのままにコントロールできなければならないと決めつけ、スタイルばかりに囚われて実を見ようとはしない未成熟な人間なわけで、正反対のように見えながら実のところ同類の二人なわけです。 そして、取り違えという難題を通して親としての(法的ではなく人間としての)責任を求められた時に、何が「親の条件」を満たすのかに苦悩し苦闘し、「そして父になる」と。 象徴的に頻繁に登場するのは乗り物とオモチャ。乗り物は家と家族の向かう世界を示し(福山不在の電車の中で子供に向かって「二人だけで遠くに行っちゃおうか」ってつぶやく母が印象的です)、オモチャは親と子の絆を示しているように思えます。 紆余曲折の末、自分の中での結論ではなく子供という名の他者の存在を認める事で父の役割を認識してゆく、それは親の成長の物語。盛り上がりに感動したり意外な展開に衝撃を受けたりとかいう感じではなくて、淡々とした語り口からその過程を共有して納得してゆくって感じの映画でした。 個人的にはその客観的で冷静に状況を見つめるようなタッチゆえ是枝監督作品としては『空気人形』や『奇跡』ほどに愛着を持てる映画ではありませんでしたが。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-27 21:06:59)(良:2票) 23.《ネタバレ》 最終部分で福山が子供に迎合し、家庭内キャンプをやるシーンは、人間が壊れていくようで見ていて痛々しかった。このまま行ったら福山の心が持たないだろう。結局福山は父親にはなれなかった。そもそも父親に向いていないという事に気づかされた。そしてこの作品はそういう事に薄々気がついていても、惰性で父親をやり、自分を誤魔化して生きている観客達への強烈なメッセージとなっている。是枝は相変わらず救いのない作品を作るなあと思う。 あと作品には関係ないですが、福山の腹が出ている中年太りが気になったな。これは役作り? 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-02-14 13:03:16)(良:1票) 22.《ネタバレ》 多くは語りませぬが、父親失格の私からすれば・・・ 色々身につまされる思いにさせられた良き映画でした。 『そして父になる』なら上々で、『そして父になりたかった』いや、今からでも『そして父になれるかな?』なんて自問自答し涙して鑑賞し終えました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-06-28 15:18:33)(良:1票) 21.先行上映にて鑑賞、何度も予告編を見ていただけに良い映画ではあったが、私にとってはそれ以上の映画ではなくストーリーもほぼ予想通り。だが取り違えの真実には多少なりとも驚かざるをえなかった。この映画は自分だったらどうだろうかなど、どこまで感情移入するかによって見方評価も大きく変わってくるだろうと思う。バッハのゴルトベルク変奏曲などピアノの調べが雰囲気作りに効果的だった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-24 15:37:51)(良:1票) 20.《ネタバレ》 始まりの受験面接からタイトルや良多への周囲からの話など色々な伏線を回収して完璧な正解がない中で大団円に収まったのはとても良かった。 途中両夫婦が対立してしまうシーンはリアルだし、視聴者は子供の心情を常に考えてしまうので見ごたえがある。 子供を通じて互いの溝が埋まっていくのかと思いきや、当然そんな簡単なものでなく、それでも子供を中心に状況が動くというのが子を大事に思う親の気持ちを見ている者へ与えているのかもしれない。 最後の避ける慶多を追っていく場面は子供の複雑な感情を慮ると胸が苦しくなる心に残るシーンだ。その他も母側でも葛藤や優しさを表すところや、子が育ての親へ帰りたい思いを表現するところなどの印象的な場面がたくさんあって、見て良かったと思いました。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-03-13 16:48:58) 19.《ネタバレ》 良い感じの映画です。父になるミッションをクリアしたのかな? まだ、8人の家族が必要と思えるが。 【cogito】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-06-26 23:38:00) 18.感動より怖さが残る。 なぜなら、実際に起こり得る事例だから。 それを、感動ストーリーだけで描いていない所に好感が持てる。 相変わらずリリー・フランキーはダメな男を演じたら良い。 【バッジョ】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-06-09 21:00:29) 17.《ネタバレ》 そして父になる。この表題が家族という概念を問う。出産の苦しみを知らない男性にその実感がないから尚更だ。エリートの主人公に訪れた暗転。お金や身分といった面子を剥がされ、過去のトラウマからか素の自分を受け入れないでいる。もし、意図的な取り違えがなかったら、二つの家族は幸せになれたのか? 主人公は本当の父親になれたのか? 夫の連れ子と二人暮らしの女性看護師や電気屋の親父の方がずっと親としての役割を全うしている。この映画には答えはなく、結論は二つの家族で決めることだ。下手したら家庭環境等で人生が狂ってしまう。それでも、起こってしまったことに地団駄を踏まず、時間をかけて前を進むしかない。高級セダンが停まった古い家屋に、誰の声が分からない子供たちのはしゃぎ声が新しい可能性を提示する。 【Cinecdocke】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-16 21:41:27) 16.《ネタバレ》 主人公の子供よりも幼い子を育てていますが、とても恐ろしい話だと思いながら鑑賞しました。何より観ていて終始いやな気持でした。決定を急がせ、子供の交換をさも同然のように言う病院も、二人とも自分の子供にしてしまおうと画策する父親も。夫と分かり合えない妻(母親)の姿も。全く対照的な暮らしをしている二人の子供も。ですが、終わり方はよかったです!カメラに残っていた子供が映した自分の寝顔を見てやっと、「父」になり、初めて子供と対話することができます。とは言え、遅すぎますけどね…。多くの父親とはこういうものなのでしょうか?うちのイクメン且つ私より家事の出来る夫というのは希少なんだろうな~。 【SAEKO】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-05-17 13:51:37) 15.お互いの家庭をとても対照的に描いていて、特に福山に対してあまり家庭を顧みない父親という印象を持ってしまうが、結構普通にいそうな感じ。箸の持ち方を注意するところなんか上手いと感じる。尾野の意向と夫婦間のやり取りがもう少しあると良かった。 【noji】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-11-15 22:59:01) 14.《ネタバレ》 キャスティングがすばらしく、福山雅治、リリー・フランキー、尾野真千子、真木よう子の四人ともキャラが立っている。野々宮家と斎木家の価値観と子供への接し方が対照的で、時にヒリヒリとした緊張感を生むのがたまらない。子供だったらやっぱり斎木家のほうが楽しそう。赤ちゃんをわざと取り違えた看護師は、償いようのない酷いことをしたものだが、現実にはこういう人は証拠を固められて逃げられなくならない限りは絶対に罪を告白しないと思うけど。そこはすごく嘘っぽく、都合のいい展開だと感じた。でも、監督や役者がいいこともあって、この状況をどう打開するのだろうかとストーリーの中にドップリ引きこまれる。おもしろかったけど、ラストでこの先どうなるかを観客に委ねる映画は基本的に好みじゃないので、終わり方が中途半端で物足りない。 【飛鳥】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-18 00:10:58) 13.《ネタバレ》 そして父になるというだけあってほぼ父親オンリーの目線だったのはやむ無しなんですが、母親役演じた尾野真千子、彼女の感情表現と意思表示がすごく薄く弱すぎたように感じます 行き違いの子供が存在すると知ってもっと発狂したくなったりしないもんなんだろうか(女として母として) それにこの事態について彼女が どう思い どうしたいのかが見えてこなかったことに弱さを感じた ただそこに焦点を当てていたならきっともっと話は深く暗く重く醜さも増していただろう そう考えると父親役福山のイメージ同様 さらっとあっさりした感じに父親目線オンリーで撮られていたことが実はすごく正解だったのかもしれない 後味悪くなかったで候、そしてリリー家は子供からしてみれば パラダイスのような素敵な場所であった候。でも野々宮家に譲ろうとされかけてた男の子(名前忘れたケイ太くんじゃないほう)はかわいそうに少し哀れに感じてしまった 結果、元のさやに収まりそうでよかったかなと思えた候、そしてちゃんと斉木家の子供になる候。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-14 21:37:55) 12.福山が言った。両方引き取らせてほしい。というのは相手を考えていない言葉ではあるが誰もが思うであろう許される言葉でもあると思う。 【東京ロッキー】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-03-11 14:58:26) 11.淡々と描かれていましたがが、自分の身に起こってしまったらどうしたらいいかと考えただけで恐ろしいです。キャストですが尾野真千子と真木よう子の役どころを逆にしたら同なのかと鑑賞中ずっと考えてしまいました。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-16 09:55:08) 10.《ネタバレ》 最近観た八日目の蝉と通じる部分がある。大人の1年と子供の1年では体感する長さが違う。大人にとってはあっという間に1年と感じるが、子供にはようやく1年と感じる理由は、新しい経験らしい。なので、6歳の子供にとっての6年はちょっとやそっとじゃ変える事ができないくらいの長い時間である。さて、この映画以上の事から考えると、やっぱりなというエンディングを向かえるのだが、子供にとって本当に良いのは、生みの親か育ての親かという部分と、都会で育つか田舎で育つかという2点の疑問を投げかけている。田舎で育てば、楽しく元気に育つかもしれないが、いい就職口が見つからないかもしれない。逆に都会で育てば、受験や塾ばかりで楽しくない学生生活でも、いいところに就職できるかもしれない。親にとってはいいところに就職してほしいと願うが、それが子供にとって本当に良い事なのか?いろいろと考えさせられる映画でした。 【シネマファン55号】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-02-10 15:12:46) 9.主役の福山さんが美しくカッコ良過ぎて、、、。前半のスーツで高貴で嫌味な感じは合ってたけど、後半の家パパが似合ってないったら、カッコ良過ぎて。ソファで眠る姿には心奪われてしまうし参る(←ファンではない)。作品としては是枝監督らしい自然体な作りで、私は好きでした。私自身は子供がおりませんが、ちょうど取り違えのドキュメンタリーを観たところだったので、感情移入もやや出来ました。もう少し幼い頃に解ればもう少しスムーズに交換できたかもしれませんね。福山さんが子供の立場も親の立場も担っていて重要なポストでしたが、美しくカッコ良過ぎて、、、(頭から繰り返し) 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-01-22 14:53:34) 8.《ネタバレ》 子供がもうちょいかわいければ・・・。 なんだかどっちの子も好きになれず感情移入しづらかった。 まあ人の家の子なんてかわいくないか。 という、客に感情を沸かせるのすらも演出なのかも。 そんな状態で子供を交換して育てていくんだもんなぁ。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-11-13 20:49:36) 7.《ネタバレ》 とても話題になったこの映画を遅れてみる機会があってとても良かったです。 福山さんはこういった機械的?少し冷たい理系の役が上手いですねえ。 それよりリリーさんと真木ようこ、いいなあ。 子どもたちも好演です。 血と育ち・・永遠のテーマだと思うけど、これはそこに「取り違え」があるので 一筋縄では行きません。 良かったのは良かったんですけど、家庭的でざっくばらんな家庭が子供には いいんだというメッセージがちらついたのは少し一方的見方かな、と感じました。 実話?にしても・・です。 【AKO】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-05 14:55:00) 6.《ネタバレ》 ◇各役者さんが、それぞれのセグメントの「俗」さを上手く表現。大きなテーマで書かれる本作ですが、父性愛よりも母性愛に重きを置かれていたように感じました。◇体験したことのない事象でありながら、その戸惑いがよく伝わりました。◇奇しくも、現実で取り違えの男性のニュースも報道され、そのタイミングに驚きました。 【ハクリキコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-01-12 01:16:06) 5.《ネタバレ》 血のつながりか共に過ごした時間か、取り違えた子を6年間育てた2つの家族が交差するドラマ。BGMのない静かな空気感の中で物語は紡がれます。初の父親役を好演した福山雅治、エリートイケメンパパはハマっていたようです。切ない展開に引き込まれたのですが、あっさりとしすぎたオチに違和感アリ。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-12-16 22:58:38)
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