みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.血で血を洗う。 表現としてはいささか綺麗なイタリアンマフィアのその法則を、 えげつない描写でこの映画は説いた。 特筆すべきは映画内の大抵の犠牲者が「事件に直接的な関与をしていない」ことだ。 事件の操作にすこし、関わっただけで死に至らしめられる、ころされる。 非情な街なかに、むしろオーランド・ブルームのような 直情的な人間が魅力的に写る。 母親をころされた瞬間から修羅となってしまった、アリ。 それは周囲からとめることは出来ず、 街の混迷は当面のあいだ収まらないことを示唆している。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-04-21 20:30:48)(良:1票) 3.《ネタバレ》 人間の果てしない暴力性を芯まで叩き込まれる、それは恐ろしい映画です。 南アフリカの透き通った海の藍、空の青、白い砂浜。夢のように美しい舞台でいきなり起こる惨劇。このアンバランスな画が、特大の衝撃力を伴って脳幹に突き刺さる。 主人公の黒人警官アリはアパルトヘイトの暴力の被害者である。父を殺され自らも不具の身にされながら、崇高とも感じる理性の力で憎しみを封印してきた。しかし限度を知らぬ暴力に晒され続け、母すら失った時ついに彼の精神の拮抗は崩れ、アリは殺す側へとなるのだ。暴力とはなんと手ごわいのか。 アリがダークサイドへ堕ちるのを留めようと頑張るのが、これが意外や好演のオーランド・ブルーム。しかし白人の彼には、アリの絶望を完全に理解するのは無理だったのではないかと個人的には思う。 答の無い病んだ社会。最近心が浮ついてるなー、と感じた時などこれを見ればどすん、と気持ちが沈むこと請け合いだ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-08 17:37:49)(良:1票) 2.《ネタバレ》 ハリウッド映画とは一味も二味も違う緊張感漂うサスペンス。 人気の少ないビーチで、釣りをしている人やのんびりしている若者たちに聞き込み。 よくある刑事ドラマのワンシーン。 ・・・かと思いきや、そこから突然の急展開。こんな序盤で、死にそうにない人がまさかのリタイヤ。まさかの惨劇。 こーゆーのはアメリカ産の映画では、なかなか味わえない痛みかもしれませんね。 ストーリー自体は、まあよくありそうな感じ。麻薬に見せかけた新薬の人体実験を、ホームレスの子供たちでやってたっていうのが真相。で、その警護にあたっていた人物が、薬物をくすねてナンパした女に使い、その女が狂暴化したので頭にきて殴り殺しちゃった。その女性の殺人事件と、子供たちの行方不明事件を刑事たちが追っていくうちに、真相が次第に明らかになっていくというもの。 ミステリー的な面白さはそこまで感じませんが、なにしろ過激な描写やスリリングなシーンが多い。 だから中盤までは固唾をのんで成り行きを見守り、これはとんでもない隠れた名作なんじゃと思ったものです。 後半になるにつれて、徐々にパワーダウン。 黒幕の博士も施設から逃げ出したらただのしょぼくれた老人。 ラストの砂漠での追いかけっこはやたらと長くてダレます。 歴戦の強者って感じで出てきた軍人も、わりとあっさりブライアンとの撃ちあいに敗れちゃう。 まあ、それがリアルと言えばリアルなのかもしれませんが、何とも物足りない。 だって犠牲になった人たちは、みんなそりゃもうひどい目に遭ったのに・・・。悪者たちはもっとめちゃくちゃにしてほしかったです。 ハリウッド映画みたいなザ・ハッピーエンド、って感じではなく、あまりに犠牲が多いので、事件が解決しても爽快感や満足感はそこにない映画です。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-04-15 00:11:47) 1.重い味わいの刑事もの。ハリウッド映画や、仏ものならリュック・ベッソン作品にありがちな、上っすべりな所がない。無駄な難解さとか芸術性もない。良作。 【えぴおう】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-01 23:17:18)
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