みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
7.《ネタバレ》 ジェイ、こんな酷いことをしてすまない。ただ、君にこれが現実だと知ってほしかったんだ。落ち着いて聞いてくれ。ある〝もの〟がつけてくる。俺が感染したそれをさっき車の中で君に移した。それは様々な人の姿を借りて君についてくる。時にそれは君の愛する人の姿を借りて現れることも…。逃れることは出来ない。だが、それは常に歩いてやってくる。頭はいいが動きは鈍い。逃げ道はいつでも確保しろ。殺されたくなければ、なるべく早く誰かと寝て相手に感染させろ――。ブロンドヘアがキュートなティーンエイジャー、ジェイ。最近できた、優しく格好良い彼氏と車の中で結ばれた彼女だったが、直後に睡眠薬を嗅がされて気を失ってしまう。車椅子に拘束され、何処かの廃ビルの片隅で目覚めたジェイは、豹変した彼氏にとても恐ろしい事実を聞かされる。もちろんすぐには信じられないジェイ。だが、夜の闇から〝それ〟は現れ、ゆっくりとだが確実に彼女に迫ってくるのだった…。とてつもなく怖いと口コミで評判となり、全米で異例のスマッシュヒットとなったホラー作品。なるほど、確かに怖いですわ、これ。低予算ながら、無駄を削ぎ落したシンプルなストーリーで、とにかく観客に怖がってもらおうという監督の意図がばっちり決まってます。半裸の女の子がおしっこ漏らしながら迫ってくるとこなんて、こっちが漏らしそうになったし(笑)。主人公の背後、最初は遠いところにいたそれが徐々に近づいてくるとこなんかもじっとりと怖い。これまでのハリウッドのように恐ろしい怪物がドカーンと襲ってくるんじゃなくて、じわじわと迫ってくるこの怖さはどちらかというと日本的かも。こういうB級ホラーに不可欠なエロ要素も下品になり過ぎないちょうどいい匙加減でした(主人公の下着姿、なかなか健康的なエロ具合で大変グッド笑)。ただ、残念なのはやはり最後のプールの展開かなぁ。もうちょっと盛り上げてくれたら文句なしの傑作だったのにね。でも、独特のカメラワークとか音楽とか独自のセンスをビシバシ感じるし、もしかしたらこの監督将来バケるかも。うん、今から次作が楽しみな才能に出会うことが出来ました。7点! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-04-15 14:45:33)(良:1票) 6.アイデアもいいし、監督のセンスもいいと思う。音楽もおどろおどろしさを醸し出している。 色々ツッコミどころを用意して、観た者にあぁだこうだ言わせようとしたのかな? 本作品については、是非とも続編を期待します。(ただし、次作で完結してね。) 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-04-09 11:27:38)(良:1票) 5.《ネタバレ》 これ見よがしの怪物でなく、ただ普通の人間が歩いてくるだけなんだけど怖い・・アイデアはとても良い。 デッド・コースター(FD2)やブレアウィッチ・プロジェクトのような、新しい形のホラーって感じ。前半はとても良かったです。 ただアイデアを上手く練りきれなかったのが残念。 拳銃で死なないって事が序盤で明らかになってるのに、後半のプールのシーンは確かに「何やってんの?」って感じだし、効果的な撃退法を思いつかず、成す術も無いまま唐突に終わってしまう。例えば水に入れないとか、火に弱いとか、猫が気付くとか・・何か特徴を見つけて話を盛り上げてほしかった感じ。 あと「うわーキター!早く気付いて-!」みたいな感じでもう少し「それ」の登場シーンが多くても良かったと思う。せっかくのアイデアが少し勿体ない。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-07-28 20:17:44)(良:1票) 4.ゆっくりだけど確実に追ってくる逃げられない恐怖。 設定がうまく活かされたホラー映画。 製作費約2億円という米国産にしては低予算映画。 その点を考えると割としっかりと出来ていて驚く。 おもに演出や映像が。 「それ」がセックスによって他人に移る設定で、 性行為の描写が随所にあるのは微妙なところ。 「それ」の正体もある程度におわせてはあるけど、 これと言った確たる存在や理由は明かされず。 謎のまま終わってしまうので消化不良感はある。 結末も、打開策や解決もしないままなし崩しなのも。 ラストに至るまでのホラー映画としてはなかなかの良作。 「それ」は見る人やその時々によって異なり、 タイトルはパクリっぽいけどこれも間違いなくITである 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-04 22:18:18) 3.たしかにあんなのに取り憑かれたら怖すぎる。いくらゆっくりやって来るとは言え、寝てる間に来たらアウトだし、24時間気が休まる暇がない。 しかも、誰かに移す事が出来たとしても、また自分に戻ってくる可能性があるのだから、生きている以上常に安心できないのだからヤバい。なんかそういう病気の暗示なのだろうかと思った。 追ってくる何かに対しては他の方が書いているようにかなりツッコミ所満載ではありました。しかし、アイディア一発こういう怖がらせ方もありだろうと思ったので、ホラーとしては悪くない。プールの場面で何をしているのかわからない!という辛辣な意見が多いので私は擁護を。まあまあ、ティーンエイジャーなんですから、あんな状況になったらパニックになって何やってるのか見失っちゃうのも無理はない。そのグダグダ感こそ逆にリアリティーを与えていたと思う。 【ヴレア】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-10-31 17:39:19) 2.《ネタバレ》 怖いです。久々にのっそり迫るジメッとした怖さを堪能出来る映画に巡り会えたので気持ち高得点。それにしても謎が多い映画だよねぇ。小便漏らしながら迫ってくる子がいたけどなんで?グレッグが死んだ直後ジェイは湖で水着になり複数の男達に向かっていく訳ですが、あの後どうなったのだろう…感染せてなかったよね結局。プールが血だらけになったのは何故なのかとか。そもそも奴はなぜ追ってくるのか。幾多の不可解要素は何かしらのメタファーなんかなぁと考えてはみたものの。むしろこの映画そのものが一つの大きなメタファーなんだろうかと疑ってかかったらもう全部が訳わからなくなっちゃって考えるのをやめた。とりあえず怖かったです、色々謎のまま終わります、深く考えちゃいけませんこの映画は演出ありきで細かい事は気にするな、以上。とストレートに受け止めるしかない。鑑賞後に謎解き読んで二度おいしいマルホランドドライブ的な楽しみ方が出来ればもっと高得点なんだけど今の所謎解きらしきものが見当たらない。 ラスト。ポールは売春婦に感染したのだろうか。感染せば当面の安全は保障されるだろうが、多分そうしなかったのだろう。自分が死んだら標的はジェイに戻ってしまうので、必然ジェイは自分を大事にする様になる…という、冴えない男のしたたかな計算が垣間見える。彼女を振り向かせるための命懸けの算段、そう解釈すると決して浅くはない、闇深い青春ドラマであったという見方も出来て面白い。 【にしきの】さん [インターネット(吹替)] 7点(2018-01-27 01:43:23) 1.《ネタバレ》 口コミで全米ヒット、の煽り文句には眉唾つけたくなるのが習性なので期待値はさして高くなかったんだけど、これがなかなかでした。画の見せ方が独特で、しーんと冷たいのです。冒頭の、定点カメラで撮ったようなシーンとかデパルマを彷彿とさせるぐるぐる回転カメラには引力がありますし、かと思えば思わぬタイミングで場面が切り替わったりもする。そこはかとなく不気味な思わせぶりな描写も多い。これは一体?と考える間もなく話は進むあたり、リンチにもちょっとだけ似てます。 POVでもないのに、一連の事件をその場で傍観しているようなリアリティがあり、その要因のひとつとしてアメリカの地方都市に住む現代の若者の生態をとても正確に写していることがあります。主人公ジェイはいつも仲良しの友人らとつるんでいる。幼なじみや妹らで、世界はとても狭い。バイト先は地元のアイスクリームショップ。ひまを持て余して友人の家でだらっと見るでもなくDVDを流す。(これがかなり昔の白黒特撮とかで、チョイスも微妙)親がいる時はバルコニーでカードゲームしながらビール。ぱっとしない。20年前ならばアメリカの若者にはマストだったであろう自動車は、もはや持てない時代。娼婦が街路に立つおっそろしく寂れた郊外。この荒れ果てぶりは絶句するレベルで、トランプが大統領になぜ当選したのかなんとなく分かります。 まさに「今」を切り取った画のなかに、音楽や絶叫を極力入れずひたひたとしつこく「それ」を置く。並みのホラーなら「それ」の弱点を探ったり、起源を遡ったりするところだが、超絶リアルな今作は、そんな手間も知恵もジェイとその仲間には出せません。感電作戦も失敗。 ”新感覚ホラー”という使われすぎな言葉が、これにこそぴったりな低予算な意欲作。お時間があればぜひ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-20 18:14:08)
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