みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
6.《ネタバレ》 無策無謀で無防備な刑事が一名消され脱落、そして出て来たベテラン刑事であったが、イコール、ベテラン俳優なんだが、、 笹野刑事、まさかアンタもか! 少しはまともな刑事出て来てほしかったんだが、ほう そうか まさかアンタもアホ要員だったのか というか、なんであんなとこにハマるん(?) 冗談だろ まさかオファーはギャグ要員だったのか まったくもって信じられんほどのアホ警官ばっかりだ。 さてと、話は変わるが、マックスよ(犬) あんた注射打たれてないだろ なのに、なぜ西野になびく(?) なんでそんなにモフモフしてる? かわいいじゃないか マックス欲しい マックス飼いたい だけど、このお犬、最後、西野に背後から首筋に銃を突きつけられた時すごく良い芝居をしてたよね とてもリアルなマジびびりをしていらっしゃったところを見逃してしまっては勿体無いです。そこ傑作だった。でも最後、澪について行ってしまったね 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-06-21 21:35:35)(良:1票) 5.《ネタバレ》 「CURE」の萩原聖人が癒しを与える者なら、今作の香川照之は破壊、不和をもたらす者。 目的の違いはあれど、思想としては共に自分の手を染めることなく殺人を犯す。「ダークナイト」におけるジョーカーのように、人間の弱み、悪意に付け込む悪魔として描かれる。 しかし、CUREと今作では殺人という結末に向かう過程が全く異なる。萩原聖人が使う武器が話術であるのに対して、香川照之は薬物という武器を使う。その武器の違いは、そのまま作品の質の差、恐怖の種類の違い、危うい魅力の差としても現れる。 それは香川照之を偶像化したくなかったからだろうか。あるいは犯罪者を類型化したくはなかったのか。 風、霧、カーテンなどの遮蔽物、明暗を使った恐怖演出。不意を突く銃殺場面。玄関(家と外を隔て、他人と自分の間に立ちはだかる壁)を巡っての攻防戦、人間関係の描写。シーンごとの長回し。大学構内での学生の動きや視線、画面を行き交う通行人への多層的な興味の惹きつけとその積み重ねから生まれる、違和感、不穏感。それらは今まで観てきた黒沢映画そのものだった。 だが今作には、人間や社会に内在しうる悪意、脆弱性を映し出す恐怖がない。少なくとも身に迫る説得力は感じなかった。 【ちゃじじ】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-19 01:37:01)(良:1票) 4.《ネタバレ》 最後まで緊張が途切れないし、凄い見応えのあるサスペンスホラーだった。 昼間なのに真っ暗になる所とか黒沢監督らしい演出で、ほんとに観客を不安にさせるのが巧いなと思った。 あと、香川照之はさすがの演技力でとにかくハマり役! 【ここからネタバレ注意】 謎が謎を呼ぶ展開でグイグイ引き込まれたが、事件の全貌がわかってしまってからは、やや緊張感が途切れたのが残念。 1人づつ犯人の家に入って行く所とかもうコントじゃん。何故一人で行きたがるのか。何故銃を構えながら行かないのか。 これがハリウッドでFBIだったら絶対あんな失態はしないはず。あの家包囲して武装警官複数で乗り込んだら即解決じゃん。 最後の幕切れもあっけない感じでちょっとマイナスかな。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-18 23:30:31)(良:1票) 3.《ネタバレ》 オープニングで「あぁ黒沢清なんだ」と気づく。映画を観終わって、その後味をどう整理したもんかと考えていると、「あ、そうか。この映画、黒沢清だった」と思い出して、納得感を覚えて、映画から日常に戻る。それ程までにこの映画は、黒沢清を知らずに見ると、トラウマになりそうな毒を含んでいる。昔はこの手の映画が多かった。「羊たちの沈黙」なんかまさにそうだ。日常生活にサイコパスが潜んでいる、というテーマ。だけど今はスマホの時代だ。こういう感触の映画、忘れてた。だもんで、逆に新鮮だった。しかし疲れた。最後の竹内結子の本当の嗚咽かと思えるような迫真の泣き声で、一気に日常生活の感触を思い出し、涙が出た。竹内結子がはまり役。こう言っちゃ気の毒だが、香川照之もはまり役。本当にぞっとするような映画だった。でも完成度は高い。映画ファンとしては、この日本映画のレベルの高さは嬉しいのだが、正直先行きの見えない時代に、このような不安な映画はあまり観たくない気もする。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-02-25 18:53:11) 2.《ネタバレ》 へんてこりんな映画であった。いきなり画面が薄暗くなったり、ガラス越しの無関係な生徒の一人がじっとこっち見てたり、、あれらになんの意味があるのか。映画はこんなことも出来るんだよってことなのか。たぶんそうなんだろう。だがゴダールのあれやこれやと違い、映画の可能性を広げるには全くもって至らない。ならいらんよな。と思う。でもあのいかにも悪者のアジト風な部屋は許す。玄関入ってすぐ右側に階段があってそこを上がったところにあの有り得ない廊下と部屋がある。構造上でも有り得ない。でもOKなんだな、ここは。自分でもその許容範囲の線引きがよくわからんのですが、これはなぜだか良しです。『岸辺の旅』が『蛇の道』をなぞった(と思ってる)ようにこれは『CURE キュア』をなぞるのかと思ってたら、『トウキョウソナタ』だよね。生活の閉塞感から抜け出したい女の物語。小泉今日子が「誰か私を引っ張って」と誰もいない空間に手を差し出す。竹内結子は夫・西島秀俊にいくつかのサインを送るが趣味の警察ごっこに没頭してことごとくスルー。そして手を(後ろ手に!トンネルのとこね)引っ張るのが『トウキョウソナタ』で引っ張り上げなかった香川照之というのが面白い。もっと言うと『叫』『大いなる幻影』にも共通する「私をちゃんと見て」というテーマの源流は西島秀俊主演『ニンゲン合格』なのである。というのは置いといて、この映画、喜劇ですよね。冒頭の後ろ向けるかで向けるよって向いて刺されるとか、あと最大の山場の西島が香川を追い詰めかけてどんでん返しくらうとことか。お前は自分からは撃たないって西島が言うんだけど我々観客は撃ってる姿見てるもんだからドキドキする。冒頭の心理学の読みの失敗もあるからドキドキする。そこであの足のすくい方はなかなかの喜劇ですよ。その後のスクリーン・プロセスはヒッチコック『鳥』のラストシーンを彷彿させてここで終わってもいい。でも終わらない。喜劇だから。最後の拳銃渡して撃たれるって最高にベタな展開で終わりです。でも終わらない。ここで絶叫です。喜劇を台無しにする絶叫。ただこの絶叫、映画を一段上へ押し上げちゃってます。『接吻』って映画が『接吻』であるようにこれも『絶叫』にすればいいのにってくらい凄いシーン。ま、要するにへんてこりんな映画でした。でも支持します。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-30 17:33:28) 1.《ネタバレ》 ドローンによる俯瞰空撮も含めて、こんなにイド―ダイスキだったかと思うほど、よくカメラが動く。 人物の移動に合わせてポジションを様々に変えつつ、照明も大胆に変化させながらショットを持続させるなど、意欲的な印象が強い。 犬と人間との絡みを引きのショットで見せ、関係性の変化を反復によって提示する。これもカットを割らないアクションシーン共々難度が高そうだ。 隣人宅の門から覗く雑草も、至るところに現れる白いカーテン類も、ラストの香川照之の周りを舞う枯葉も、風によく靡いてムードを出している。 それらは恐怖の表現であると同時に、映画の快楽でもある。 竹内結子がテーブルで割っていたのは何の殻か。その後に続くジューサーの騒音もまた夫婦間の変調と不協和を表現する。 静かな風の騒めきも勿論だが、遺体を包んだ透明なナイロンポリを脱気していく音の生々しさだとか、衣擦れの音とか、 ここぞという場面の音響に対する意識も相変わらず高い。 その極め付けが、竹内の絶叫である。 蛇足は承知でも、それだけでは終わらせないということらしい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-06-23 23:43:41)
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