みんなのシネマレビュー

何者

2016年【日】 上映時間:98分
ドラマ青春もの小説の映画化
[ナニモノ]
新規登録(2016-07-17)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2024-01-27)【にじばぶ】さん
公開開始日(2016-10-15)


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監督三浦大輔
キャスト佐藤健(男優)二宮拓人
有村架純(女優)田名部瑞月
二階堂ふみ(女優)小早川里香
菅田将暉(男優)神谷光太郎
岡田将生(男優)宮本隆良
山田孝之(男優)サワ先輩
土村芳(女優)
原作朝井リョウ「何者」(新潮文庫)
脚本三浦大輔
音楽中田ヤスタカ
作曲中田ヤスタカ「NANIMONO(feat. 米津玄師)」
主題歌中田ヤスタカ「NANIMONO(feat. 米津玄師)」(ワーナーミュージック・ジャパン)
米津玄師「NANIMONO(feat. 米津玄師)」(ワーナーミュージック・ジャパン)
撮影相馬大輔
製作市川南〔製作〕
東宝(映画「何者」製作委員会)
電通(映画「何者」製作委員会)
朝日新聞社(映画「何者」製作委員会)
東宝映画(製作プロダクション)
企画川村元気
プロデューサー川村元気(プロデュース)
山内章弘(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給東宝
特撮大屋哲男(テクニカルスーパーバイザー)
衣装伊賀大介(スタイリスト)
録音加藤大和
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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11.《ネタバレ》 閉塞された空間に捉われ続ける若者たち。それはアパート、面接会場、大学の喫煙室、電車(さらには窓に映った拓人と瑞月は窓枠にも捉えられる)、タクシー、直接的描写はないが履歴書の証明写真など。
そんなあらゆる閉塞性の中で、ツイッターという特権的な立場から、他者を批評し俯瞰した視点を保つ事で、何者でもない自分のアイデンティティを何とか維持する拓人。
物語の終盤。他者を見ていた、批評していた者(拓人、映画の観客)が、見られる、批評される者になる瞬間。客観性が崩れる瞬間。抽象的なものが視覚化されていく。
それは劇場(演劇)となり、面接となり、ツイートを受け取る側のダイレクトな反応(理香)となる。
拓人のアイデンティティは崩壊し、面接の中で彼の本音が溢れ出す。
その時、それまで正面から客観的に拓人を捉えていたカメラは、彼の背中を押すような主観的なものとなり、拓人自身は閉塞されたビルから、光輝く解放的な外へと踏み出していく。 ちゃじじさん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-15 18:55:55)(良:1票)

10.《ネタバレ》 原作既読。なので、最後のオチもわかってたし、拓人の常にケータイいじってる動きを気にしながらの鑑賞で、これは原作読んでないほうが楽しめたかな、とは思った。ただ、それでも楽しませてくれたのは実力派が揃った俳優さんの力。90分という短い上映時間ながら、全員「見ていられない」ヒリヒリした緊張感に溢れていて、就活中の4人が部屋に集まったところで「もうやめておけ」感満載だった(ほめています)。菅田くん演じるコータローの無自覚に人の劣等感を煽る感じとか、二階堂さんの演じるリカちゃんのとにかくイタくて残念なところとか、有村さんのミズキさんの過剰なまでの「フツーさ」「凡庸さ」とか、一見美男美女揃いの「リア充」面々なのに、その背後にある「悪意」をそのまま形にしたようで凄い。岡田くんの何事にも中途半端すぎる痛さもいい。それと比べると、佐藤くんの拓人は難しい役どころだったと思うけど、佐藤くんの「受け身」な演技でなんとか応えていたと思うし、ラストの少し前に進む感じは素晴らしかった(そこで流れる主題歌もいい)。ただ、登場人物全員に「これは自分だ」と思わせる要素がある一方、それぞれの内面を丁寧に描くというよりは類型的に突き放した表現(とくに学生演劇の場面の多用)のおかげ(?)で、そこまで感情移入するわけでもなかった。むしろ、見ている側の感情が宙ぶらりんになって行き場を失ってしまう感じは、三浦大輔監督の手法なのかなとは思うけど、個人的にはもう少しじっくり見たかったかなと思う。もう少し違う表現方法で、120分の少し長めの映画でも見てみたいなと思った。 ころりさんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-03-05 13:35:24)(良:1票)

9.《ネタバレ》 これ、意外と好きかもしれない。

個人的に就活というものは、人生においてあまり重要ではないと思っているので(就職してからの方が大事)、見ている途中は「なんだかなぁ」と思っていたけど、終わってみると、色々考えさせられるなぁ、という感想に変わった。

頭の中で色々考えているよりも、不完全でもいいから、一歩を踏み出してみよう、まずは行動してみよう、そんなメッセージ。
動き出さなければ何も始まらない。
確かに、そうだ。

失敗を恐れずに、何かを実際に始めること。
そうすれば世界は広がり、未来はおのずと開かれる。

(P.S)エンドロールでながれる主題歌がとても良い! にじばぶさん [インターネット(邦画)] 7点(2021-07-25 16:42:49)

8.《ネタバレ》 令和版「就職戦線異状なし」という趣。
就活のリアルが感じられて良かった。
でも話は「認められる」というのはどういうことか?という方に話が行くのが新しい。

この青年も、演劇やってて、カミソリのような批評にグサリと来たんだろうなぁ。
それで自分の身を守るために、観察者になった。
しかし、だからこそ彼が演劇に向き合ってこその就活の勝利ではないかなぁ?
(上から目線ですね‥スイマセン)

でもどんな批評も対象を殺す、って何かで読んだけど、
愛のあるレビューを心がけたい。 トントさん [DVD(邦画)] 7点(2020-03-22 20:42:00)

7.《ネタバレ》 スピード感があって、一気に観られた。それは、どこかしら自分の奥底の暗い感情に受け入れられるものがあるのかもしれない。この類の話は社会に出てもあります。分析屋さんどこにでもいますね。就活2度目、その目線で冒頭から観ると、主人公の違和感がしっくりきますね。 ラグさん [インターネット(邦画)] 7点(2019-09-23 21:31:24)

6.たしかに、若い頃、こんなことを考えていました……。
時が過ぎて忘れてしまったことを思い出しました。

若者のかっこわるいところを含めて表現しています。
この映画、私は好きです。 海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-04-12 22:30:54)

5.《ネタバレ》 なかなか刺さるものがある。みんな痛々しい自分を曝け出して少しずつ前に進むのに、主人公はそんな人間を「寒い」と一蹴する。踏み出してもいないのに一歩引いたポジションでそんな寒い奴らを客観的に見ている自分がクールと勘違いしてる主人公を見ているとなかなか自分自身に刺さる。救いは授業中ふと振り返っても目が合うことはなかった、思いを寄せる彼女が、実はずっと自分を見ていてくれたこと。タカヨシに向けて言った厳しい言葉も実際は主人公に言ったのかもと考えると、こみ上げるものがある。恋は成就せずとも好きな人に自分の存在を肯定されるのは本当に幸せなことだと思う。ひとつだけ理解できなかったのは、有村架純を二回フルやつとかおらず。 遠州さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-20 20:26:40)

4.《ネタバレ》 他人が苦労して作った物を隠れて批評するしか能の無い自分のメンタルをグリグリえぐられましたわ(笑)
悔しいから7点あげちゃおう。 デミトリさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-09-07 23:52:03)

3.《ネタバレ》 就活の苦しさを良く表現できてたと思います。
とくに目的意識のない者には、身につまされる内容だったと思います。
そこにSNSを絡めたサスペンスミステリー的な味付けは、どうだったかな。
小細工無しでドーンと勝負して欲しかった。
若手の良い役者さんズラリでしたからね。
少し惜しかったかな。 ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-09-03 20:45:18)

2.なかなかの変化球だった..予想していたものとは、別ものだったので、少し戸惑ったが..ネット社会を象徴する、今時の若者たちが等身大で描かれ..就職活動を通して、それぞれの生き方、恋愛感、人間関係、心の中の葛藤..そしてラスト、主人公の秘められた心の奥底が表面化し、観ている者に語りかける..映画として、難度が高く 深く 問題提起型の物語..最近のチャラチャラした邦画の中では、斬新さが光ってたかな.. ただ、演出、脚本で、気になるところがちらほら..里香と同棲している、隆良のキャラが現実離れしすぎ(こんな奴いない).. 瑞月と光太郎の関係がよく分からない、別れた理由が?? 瑞月のキャラもつかみどころがなく 謎.. 山田演じる先輩サワ、ことあるごとに意味ありげに登場し、拓人に一言二言、苦言を呈する..いちいち、あざとい..この辺りがちゃんとしてれば、もっと高得点だったのに..監督の未熟さ故だろう..もっと高いレベルを目指してほしい... コナンが一番さん [DVD(邦画)] 7点(2017-07-15 11:49:22)

1.桐島、部活やめるってよの朝井リョウ原作で直木賞受賞作、監督・脚本に愛の渦の三浦大輔ということで期待大でしたが、原作は未読なので原作に忠実なのか分からないけど、もうひとつ!な出来だった。登場人物皆がちょっとずつイラッとするところがあり感情移入出来ないが、こういうやついるいる!あ、こういう嫌なところ、自分に似てるな…と観ながら思った。とにかく今が旬の俳優たちの演技が見所。佐藤健が「えっ…」を乱発しすぎてちょっと笑った。終盤で明らかになる真実も拓人の人となりを見ているとそこまで意外ではないし、もう少し後日談が欲しかったなぁ。種明かしの演出は賛否が別れそうだけど、演劇出身の監督ならではで上手いなと感じた。
内容的にもここ数年に就活を経験した人か、現代の就活に興味がある人にしか面白味は感じられないんじゃないかと。
劇中の「10点20点の出来でもやってみなよ」とか「頭の中では傑作なんだよ」ってセリフはネットが発達した現代で、素人が映画や小説の批判意見を発信できるようになったこと、自分のようなそいつら評論家気取りに対する監督・原作者のメッセージのようで、この映画を観たあとは否定的な意見が言いにくくなる。 eurekaさん [映画館(邦画)] 7点(2016-10-21 01:02:41)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 6.59点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
326.90% line
400.00% line
500.00% line
61241.38% line
71137.93% line
826.90% line
900.00% line
1026.90% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.66点 Review3人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

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