みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
7.《ネタバレ》 ●町の女性に恋して、彼女(ヴェラ・マイルズ)とのしあわせな生活を夢見ているジョン・ウェイン。しかし、東部から弁護士志望のヤサ男(ジェームズ・スチュアート)がやって来て、ジョン・ウェインは彼をなにかと助けているうちに、彼女のこころはそのジェームズ・スチュアートの方に行ってしまうんだね。●ジョン・ウェインがそのままヴェラ・マイルズと結ばれるならば、それは同じジョン・フォード監督の「静かなる男」になるんだろうけれど、つまり、この「リバティ・バランスを射った男」では、つまりは「静かなる男」の主人公ショーンがジョン・ウェインとジェームズ・スチュアートのふたりに分裂してしまっている。というか、ジョン・ウェインはまさしくジェームズ・スチュアートの陰の存在という立場になってしまう。そういう運命なのである。肝心のところで表面には出ず、陰からジェームズ・スチュアートを助けるべく定められている。運命を受け入れられないジョンはみずからを消滅させようとさえするけれど、つまりは運命を受け入れる。そういう物語が、いわゆる西部のガンマンの時代の終焉とかさねられて描かれるから泣けるわけである。●無法者のリバティ・バランスを演じるのがリー・マーヴィンで、この無法者は西部の自立を押さえ込もうとする北部の牧畜家らに雇われているらしい。そういう背景も、もう「西部劇」の時代ではないのだということになるのだろう。リー・マーヴィンの手下のひとりをリー・ヴァン・クリーフが演じていて、これがいつもリー・マーヴィンのやりすぎにブレーキをかけるあたりがおもしろい。なさけないちゅう房のエプロン姿で決闘に向かうジェームズ・スチュアートも、もちろんいい。 【keiji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-12 12:43:05)(良:1票) 6.最初に後日談を持ってくると、ああこの人 生き残るんだって分かっちゃうから、この見せ方はどうなんだろうって思う。普通に、本編→後日談 って流れで良かったような。時系列をいじること そのものが面白いと勘違いしちゃって、逆効果になってるパターンのように思う。 「圧倒的な暴力の前に、法や政治は意味を成すのか」ってテーマは、特にアメリカでは大事だろうから この映画の評価が高いのも うなづける。 ヴェラ・マイルズって女優さんの美貌にはクラっときたけど、「サイコ」にも出てたんですね。他にそこまで出演作が多くないのが不思議なぐらいの美人。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-29 14:40:52) 5.《ネタバレ》 序盤では、若い弁護士が法律を武器に西部の無法者と渡り合う……と思いきや、あっさり銃の練習に乗り換えて肩すかし。結局そうなるわけですか。とはいえ、教室を開くなど秩序を取り入れようというところが見られて安心しました。バランスが撃たれた事件の顛末は予想通りでしたが、これって考えると『カサブランカ』のリックと同じ立場ですね。惚れた女のために、彼女が愛した男を助ける。本作ではそこで終わらず、図らずも英雄になってしまった男の悲哀も取り入れていて、さらに一歩踏み込んだ感じです。社会性にロマンス・男の友情物語をからめ、さらにジョン・フォードらしく適度にユーモアを交えてうまくまとめあげた、洗練された作品だと思います。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-10 15:58:52) 4.《ネタバレ》 ○形は違えど、時代の正義の象徴であった二人の共演は非常に興味深いものであった。○銃を持たないと言っていた男がその銃でやっつける、と思いきややったのはジョン・ウェインでした、なんて結局ジョン・ウェインがいいとこ持っていくんだな。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-29 23:15:49) 3.《ネタバレ》 いや~、なんといってもリバティ・バランス一味の非道っぷりですよね。もうね、見ててムカムカムカ~!ってしてくる。なんちゅう奴らやと。決闘とか言わずに、とっとと捕まえてブタ箱ぶちこんでくれやと思っちゃうんだけど、それじゃ映画にならないか。いや正直、このタイトルとランスの銃のダメダメ感を見てだいだいラストは予想がついたんですけどね。でもキャラクターがとても魅力的で、ランスの筋を通す精神とか責任感とか、怒りの感情とかそういうのがとても共感出来るので、彼のキャラクターにすんなり感情移入出来ます。新聞記者のおっちゃんもまたしかり。暴力を前にすると、どんな正論も無力なんだ、という台詞が印象的でした。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-03-05 00:48:46) 2.《ネタバレ》 西部劇苦手な私がはじめて全体的に面白いと思った作品です。 脚本もさることながら先が読めるのにそれでもまた面白い。 この時代の作品として白黒ではどうなのかは疑問ですが、 見てゆく途中で違和感もなく見られたのは画質も向上しているからか。 西部劇というよりも人間ドラマ西部劇風とでもいえましょうか。 見終えたあとにまた冒頭を観てみたいなぁと思える作品です。 この作品の面白さは(誰がリバティ・バランスを殺したのか)ということなのですが、 正直見ていてオチがわかったのにそのオチの切り出しがうまいのです。 だからあとに考えるものがあり単純な西部劇ではないと。 J・ウェイン演じるトムの気持ちがよくわかります。 この役は役得というかいい役ですよ~ でもJ・ウェインだからこそとも思います。 無骨で不器用な硬派・・日本では高倉健さんのような。 トムにしてみれば急に現れたような、J・スチュワート演じるランスの存在とは・・ 両方適役といっていいでしょう。 無骨なトムはハリーを愛しているのに、ハリーは知的なランスに一目ぼれ状態。 リバティ・バランスに襲われてランスは運ばれて来ましたが、 またこの街にバランスが現れるのは間違いはない。 銃社会を非難し法で悪を裁こうとするランス。 しかし脅迫のような成り行きで決闘という形で銃を使うことに・・ 銃を練習しているランスをからかうトムに伏線が見られます。 なぜそんなに腕が立つのに自分で撃とうとしないのか・・ 決闘の日にランスの選択眼はふたつしかありません。 つまり素人同然のランスが銃で決闘するかこの街から去るか・・ トムが助けてくれるんじゃないか? ところが素人のランスは奇跡的にバランスとの決闘に勝つのです。 しかし彼は弁護士の立場であります。 映画の演出もなかなかいい。 冒頭からトムの棺とサボテンの謎、 街に帰ってきたというランスは上院議員・・ そこから回想シーンとなり本編の始まりです。 キスも抱擁もないのに恋愛ドラマとして切ない味わいがあるし、 銃社会に対する批判もそれだけではない描き方。 愛する女性が一番幸せな道を選んだトム。 それは西部では名誉なのかトムにはどうでもいいこと。 単純明快なようでいて複雑な人間ドラマでもあります。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 23:05:33) 1.ジェームズ・スチュアートはああいうインテリの役が合っていますね。リー・マービンのような悪役も場面が引き締まって好い感じです。ジョン・ウェインが主役ではないのも面白い。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-29 14:02:11)
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