みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
10.《ネタバレ》 中々に変わった映画ですよね。まず、見た目に反して決して単純なスリラーでもない(=例えば登場人物にほぼ感情移入できない or そーいう暇も無く瞬殺されていく)という意味ではコメディ風味の方が当初からより強くも感じられるのですが、一方でアクション面にもそこそこ以上の見応えが備わってますし、そのワリに(=実は一貫性のある「中身」が大して無いのに)展開運び自体は結構に複雑で(=言い方を変えると「大仕掛け」が在るとゆーか)ソコを踏まえると確かに今作には全編を貫く「社会風刺」的な意図が在ったのだ…と解釈したくなる気持ちも分からなくはないのですよね。ただ、個人的にはやっぱりそーいう意味での「中身」とゆーのは無い作品に見えており、別にずーっと後になって(=この21世紀初頭のアメリカの「分断」の状況を知らん人でも)或いはそーいうの関係無い国の人とかでもフツーに頭空っぽにして楽しく観れる作品…だとは思いますケドね(否、そーいう楽しみ方の方が正しいとすら思います)。 重ねて、ある程度普遍的、かつ非常にシンプルなクオリティを備える娯楽作(アクション・スリラー・コメディ)だと思うのですが、且つはそのクオリティの何割かが確実に主演のベティ・ギルピンの個性的なキャラ(と演技)に在るとは言えるでしょうね。ソコでまた素晴らしいのがズバリ、結局彼女の正体てのが全く明らかにならないコトだと思うのですね。もし彼女の存在がもっと「血肉の通った」モノであったならば、どーしたって今作は比較的に一辺倒なスリラーに成らざるを得なかったでしょう。しかしソレがそーでないが故に、今作は同時にまたコメディで在り続けられるのだ、とも思うのですよ。重ね重ね、コンパクトながらストーリーとアイデアの在る、そして色々な味も楽しめる良作だったかと。暇なら是非。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-08-08 22:07:12)(良:1票) 9.《ネタバレ》 主人公だとわかるまでしばらくかかる主人公、どこかで観たような…と思ったら、ついこのあいだ観たトゥモローウォーに出てらっしゃいました。 といっても普通の家庭の主婦役で、こちらとはだいぶ雰囲気違うんですが。 さてこの映画、よくある人間狩り映画かと思いきや、社会風刺がばりばりです。 トランプ政権時代のアメリカの分断やら頭の悪い陰謀論から着想を得てるのは明らかで、実際にトランプや一部保守層がこの映画について「リベラルが我々を虐殺する映画だ!」と騒いだとか聞きます。 しかしちょっとお待ちください、映画を観ればわかる通り、カリカチュアライズされてひどい描かれ方をしてるのはむしろリベラル層の方。 そんな事もわからずリベラルが保守を攻撃する映画だ!なんて怒るトランプとその一派はほんと頭悪いな…と思ったりしちゃうわけですが… この映画の風刺面においては「底が浅い」「ひねりがない」という批判もあるようですが、そもそもこの映画における風刺要素は新聞の風刺漫画レベルにカリカチュアライズされたスパイス的なものにすぎないと思うのです。 そこを真剣に批判するのはちょっと違うんじゃないかな…と個人的には思います。 (そもそもそこを真剣に描くならこんな馬鹿映画じゃ無理なんじゃないかと…) 一方、娯楽系人間狩り映画としては、誰が主人公なのかすらなかなかわからない序盤はめちゃくちゃ面白いです。いやほんと。 映画の方向性も主人公もわからず「これむちゃくちゃ面白いんじゃね?」と僕の期待はマックスでした。 しかし列車に乗るあたりからでしょうか、だんだんと方向性が見えてきて…というか予想外の謎のヒーロー物に変わってしまって「ん、いやなんか期待してた展開と違うぞ…」となってからはめっきりテンションダウンしてしまいました。 もちろん後半は後半でそれなりに面白いですし例えばラストのCAにキャビアの事を聞くシーンが映画冒頭のシーンを受けてだったりと凝った造りなわけですが、しかし個人的には序盤からの流れのまま無力な主人公が必死に知恵を使ってサバイバルし逆転する…そういう流れがよかったな…と思ってしまうので残念ながら少し減点。 (まぁそれって身勝手な期待なわけですけど) もうほんのちょっとでも褒める要素があれば(エロとか笑)8点にできたのに…面白いのにちょっと残念。 そんな映画です。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-31 04:40:07)(良:1票) 8.《ネタバレ》 おお、これがリアルな今の米国なのですね。J・ブラムお得意の切り口で見るカオスなアメリカを映した本作はまさに旬のモノといえます。 リベラル派も保守派も実に分かりやすくステレオタイプに描かれて、どちらもおちょくられてる。ぱっと見てすでに外見から、狩られる側はプアホワイト。肥満体型、銃愛好者、陰謀論者とわかりやすい。狩る側はセレブ、スーツ着用、アンチ差別主義、温暖化への高い問題意識、とこちらの分類もみごと。リベラル夫婦は差別はイケナイ、という主義の下「狩られる人間」を選別する際も黒人を入れなくては、と主張するのだった。もう何をか言わんや。 極端な二派の中で一人、ヒロインのクリスタルが中道でハッキリ言うとまともに見えて安心します。まともといってもアッサリ人を轢き殺して顔色一つ変えないんですけども。まあ強い。 二極に分断していがみ合うアメリカ社会の縮図をさくさくとなぎ倒す彼女がとにかく爽快。手法としてB級サバイバルアクションを選んだのは実に正解に感じます。 観客に主人公を絞らせない意外な序盤もパンチのある演出です。 終盤の女同士の格闘シーンは少し長いかも。どのくらいが吹き替えなのか分かんないけど、ヒラリー・スワンクもベティ・ギルピンも暴れてるうちだんだん疲れてきちゃってるのが妙にリアルでした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-30 21:54:53) 7.《ネタバレ》 期待していなかったが、なかなか面白かったです。1.3倍で観ているかのようにテンポとスリルがあって良かったです。ところどころ世間を風刺しているかのようなシーンがあるけど、実は大したメッセージはないと見ました。単なる娯楽作品かと。ゲーム感覚で楽しむのが正解でしょう。それにしても主役の女性は、かっこいいけど、ラストのボスキャラとの戦闘シーンだけが、平凡で少し残念です。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2022-10-30 19:27:40) 6.この手のジャンル映画のあるあるパターンを序盤からことごとく裏切り(良い意味で)、 破綻のない良脚本で痛快なアクションスリラーに仕上がっています。 主演のベティギルピンの顔芸も楽しめるし、さくっと観る作品としてオススメ! 【シネマブルク】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-01-19 19:29:24) 5.《ネタバレ》 不条理、人狩り、陰謀論。 グロく、いろんなものを削ぎ落として、さっさと進むので、まぁ観てれば楽しい。 こちとら耐性はあるのでね。 スノーボールの快進撃から、首謀者の暴露を受け、雲行きが怪しくなります。 序盤のポンポン人が死ぬ流れに比べ、モタモタ揉み合う女二人。 どっちが正しいかは、結局要領を得ないので、二人とも逝ってまえと。 ネタバレ的にはスノーボールwinでシャンパンエンドとなりますが、それは『人違い』だったから? まぁもう一回見返した時に、なにか感じ方の違いが出るのか。 その前にいっちょレビューを残しておこう。そんな感じ。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-19 03:43:37) 4.《ネタバレ》 正直に書きます。 予告で観た主人公のお胸が強烈に印象に残り、その勢いで本作鑑賞しました。 はい、私は只のスケベオヤジです。 グロ描写満載、人が死ぬ死ぬ。 極度に観る人を選ぶ作品ですがスピーディな展開で終始不機嫌そうな主人公の魅力も有り最後まで一気に観れます。 誤解を生む表現ですが、色々な意味で「面白い」作品ですよ。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-12 11:00:32) 3.《ネタバレ》 ある日、目が覚めると何故か知らない森の中にいた12人の男女。口には猿ぐつわを嵌められ、身分を証明できるようなものは全て没収、携帯も何もない状態で放置された彼ら。戸惑いながらも開けた場所へとやって来た彼らに突然、今度は何の前触れもなく銃弾が浴びせかけられるのだった。さらにはいたるところに仕掛けられた罠、張り巡らされた有刺鉄線、どこまでも追いかけてくるドローンなどが彼らを追い詰める。無慈悲にも次々と命を落とす仲間たち。果たしてこれはなんなのか?彼らを〝ハント〟してくる奴らは何者なのか?そして、彼らと一緒に放置された服を着せられたブタには何の意味があるのか?ある日突然、不条理な事態に放り出された何の関係性もない12人の男女と彼らを執拗に付け狙うハンターとのバトルをノンストップで描いたバイオレンス・アクション。冒頭から容赦なく描き出される残虐描写の連続にまず戸惑わされました。当然のように飛び散る血液、吹き飛ぶ肉片、思わず目を背けたくなるような痛々しい暴力の嵐……。主人公だと思われた人物が次々と虫けらのように殺されてゆくのを見て、正直鑑賞を後悔したほどなんですけど、本当の主人公が登場したあたりからがぜん面白くなります。なるほど、これは全てこの主人公の反撃のカタルシスを見せるための前振りだったのですね。確かにこの反吐が出そうになるほど酷いハンターを次々と血祭りにあげてゆく主人公の登場にはだいぶスカッとさせられました。いやー、なかなか巧い脚本と演出だったんじゃないでしょうか。まぁストーリーなんてあってなきが如しなんですけど、全体的に新保守主義とリベラルの対立という現代アメリカの深刻な政治状況を揶揄する内容になってるのも面白い視点だと思います。最後の主人公とラスボスとの最終決戦なんて、そんな政治的な対立も結局は殴り合いで解決しちまえという如何にもアメリカンな感じもシニカルでナイス!!ラストの主人公の行動はさすがにやりすぎ感はありましたけど。監督は、結局エロとグロを描きたいだけなのにそこに妙に政治的主張をぶっこんでくる作風が僕にはどうにも印象の良くなかったクレイグ・ゾベル。でも、今回はその趣味の悪さがいい方向に向いたようです。うん、なかなか面白かった。まぁ次はまたどうなるか分かんないですけどね。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-10-02 03:00:53) 2.《ネタバレ》 あんまり褒めたくないけど、よくできてる不思議な映画。鑑賞中の感想はずっっと「感じ悪い〜」だった。登場人物ではなく、この映画の製作者に対して。脚本のデイモン・リンデロフは、最近だとHBOドラマ版『ウォッチメン』で人種問題を大胆に取り入れたことで知った人。しかし、白人至上主義を叩いた『ウォッチメン』とは対象的に、この映画でカリカチュア化されるのは、リベラルのエリートたち。その人間的なクソっぷりは冒頭から炸裂し、トランプ支持者っぽい登場人物をユーモラスでグロい方法で殺戮する序盤は、もう何をどう考えればいいのやら、という感じだった。この映画の「イヤ〜」な感じの正体は、たぶん、リベラルっぽい人たちもトランプ支持者っぽい人たちも、その描き方が、メディア(とくに敵対する陣営)が描く相手のステレオタイプ的なイメージそのものであることだ。それぞれの「典型的なイメージ」を実体化して見せ、その人たちが殺し合う様を「コメディ」として見せてること自体が、たいへん気持ち悪く、感じ悪い。そのなかで一人超然とした立場にある主人公は、くだらない殺し合いを安全地帯から眺めている「私たち」とも重なる。それは、昨年の大統領選挙の前後、面白おかしくアメリカの政治混乱を眺めていた「私たち」にも重なる。 ただ、その構図の気持ち悪さに耐えられなくなってきたとき、ラスボスであるヒラリー・スワンクが語る「真相」にはちょっと唸った。なるほど、これは単なる感じ悪いメディア・イメージの戦争であるだけでなく、そのメディア・イメージがいかに現実を作ってしまうのかを描いた一作だったのだ。見終わった後、誰かと語りたくなるものの、語る内容によってはその人との関係にも影響がありそうな点も含めて「劇薬注意」という作品でした。 【ころりさん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-16 14:29:01) 1.グロと不条理。 前半のメチャクチャさで、なにがどうなっても受け入れる体制が出来ちゃいます。 ストーリーも何もないのにはまります。 イデオロギーとか必要ありません。グロテスク系が大丈夫なら大丈夫です。 タランティーノが好きならきっとはまります。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-05 20:52:08)
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