みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
23.《ネタバレ》 「なにもせんほうがええ」 フィクサーの老人は自費で学者三人を雇って、日本民族の存続のために今後取り得る方策を策定させた。 冒頭の言葉は、3つ策定されたプランの最後に附された番外である。 老人から、じつは三人の学者が意見の一致を見たのがこの案だったと聞かされる首相。そして涙する。 ここ。 おそらく現代の日本人にはちんぷんかんぷんなのではなかろうか? じつはここは、敗戦と大きく関係がある。 そして、これは誰も語らないし、俺もまたいまだに整理できていない。 つまりさ。本当は戦時中に言われていた通り、一億総玉砕しておいたほうが、スジが通ったんじゃないか。(日本民族は存続していい民族ではないのではないか) これは言ってみれば、共感なのだ。 この感覚は表立って言われなかったが、高度経済成長という見せかけの繁栄を享受しながら、じつは本当はこんなことやっていてはいけない、という感覚をぬぐいきれずにいたのだ。それとは裏腹に、当時は企業戦士とかモーレツサラリーマンとかになることが求められた時代でもあった。(補足:俺は高度経済成長期に子供時代を過ごした) 話しを戻す。この言及があったればこそ、この物語は普遍性を獲得したと思う。 ところが、ここに気付かない現代人からしてみると、地震とか、国家滅亡の危機に際してリーダーはどうあるべきかといった表層的な部分にしか反応できないのであった。 日本沈没とは、戦争そして敗戦の比喩であった。 だが。 今や誰もそんなことは憶えちゃいねえ。 幸福な人たち。 【おら、はじめちゃん】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-08-14 07:46:33)(良:2票) 22.《ネタバレ》 自然の前に人間がいかに無力かの最大級の形。 そして、田所教授が言うように、島国の中で守られて生きていた日本人は、その国が無くなったらどうなるのか。 どちらも恐ろしすぎて思考停止になります。 でも、政府、特に山本総理は懸命に国民のことを考えているし、世界各国も受け入れてくれたので、絶望ばかりではないところが救いでした。 そして、公開から47年後の現在。 同様のことが起こったらどうなるのか、考えてしまいました。 自分の国のことで精いっぱいの国が多いでしょうし、山本総理が言ったように「数が問題」です。 人道的立場から受け入れゼロではないにしても、どうやって脱出できる人できない人の選別をするのか。 情報統制は無理だからパニックが起こりそう。 などと、考えると恐ろしいのでやめておきます。 こんな風に、決して絵空事ではないと思える内容になっているので、今でも十分見ごたえのある作品だと思います。 小野寺氏は玲子さんに会えるといいな。 藤岡弘の強い眼力が、決して諦めない日本人の決意を見せてくれたようで、希望が持てます。 出演者は全員迫真の演技でリアリティがありました。 【nanapino】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-14 17:47:41)(良:1票) 21.《ネタバレ》 物理的に日本という国を失ったら、日本人はどうなるのかというテーマが非常に興味深い。そのテーマを表現する為の特撮シーンと、人間ドラマのシーンどちらも面白くバランスが良かったように思う。俳優陣ではやはり首相役の丹波哲郎がカッコ良い。群集劇でこのような気骨のあるおじさん連中が主役を張る映画というのも最近の邦画ではほとんど見なくなった気がする。日本が沈没すると分かってから、色々な国に日本人を難民として受け入れて欲しいと交渉していく過程がとてもリアルだった。もしも今、実際このような状態になったら現政権は韓国にどのようにお願いするのだろうか?など色々と考えてしまった。国を失って各国に散らばった日本人たちのその後を描いたというパート2も是非映画で観てみたかった。 【rain on me】さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-08-25 09:38:59)(良:1票) 20.《ネタバレ》 初見がいつかは忘れたがかなり昔である。原作のストーリーをけっこう克明に追っているようだが総集編のようでもあり、特にドラマ部分はブツ切れに見えた。密度の濃い長編を映画にするとこんな風にしかならないのか、というような失望を初めて感じた映画だったが、今回見返してみると140分もあり、これでも可能な限りの内容を詰め込もうとしたらしいことはわかる。 内容としては原作本来のテーマも表現しているようだが、原作既読の立場としては改めてそれを映画に教えてもらう必要はない。それよりこの映画で衝撃的だったのは、東宝特撮の大迫力で描写された都市破壊場面の方だった。制作側の意識としては東京大空襲あたりの記憶も入っていたのだろうが、古くは関東大震災の教訓も生かし、また高層ビルのガラスの雨といった現代的な危険も含めて、巨大都市を襲う巨大災害の恐怖を映像化して見せたインパクトは大きかった。 今は昔になるが90年代前半頃、東京東部の某区の職員が“今やわが区は23区で最も安全な区になりました”と防災対策の現状を語ったのを聞いた気がするが、そのような対策が現実に行われてきた背景にも、こういう災害パニック映画が一役買っていたのではなかったかという気がする。劇中でも“とんでもない大バカ者が騒いでおけば360万人は死なずに済んだ”といったような台詞があったが、その大バカ者の役をこの映画も現実に担ったのだと考えたい。 加えて個人的にはプレートテクトニクスの考え方を初めて習ったのがこれであり、映画ではコンニャクのようなのがプルンという映像が印象に残っている。そういうお勉強の面でもためになった原作/映画だった。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-29 23:28:30)(良:1票) 19.《ネタバレ》 戦後最悪の自然災害となった東北関東大震災から10日がたった今、3.11以前も以後も変わらずに映画レビューを書ける自分の環境に感謝しつつ、亡くなられた方被災に遭われた方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。 今回の災害はまったく人ごとではないし、予想外ですむことではない。私は当然のことながら、若い時に見たこの映画を思い出さざるを得なかった。この映画は単なるパニック映画ではない。人間ドラマであると同時に、日本人いや世界の人に向けた警告のメッセージなのだ。 この映画の最大のポイントは、日本が全滅という危機に陥ったらどうするのか、あるいは陥る前にどうするだと思う。この映画制作時には「何もしない」という選択肢も大きな意味を持っていたが・・・。 ある政治家は今回の大災害を「天罰」と言ったが、そうではないと思う。日本がいや世界が、いかに自然を粗末にし、甘く見たかだろうと思う。 大地震が起きれば津波も起こる、心配なのは原子力、発電所はもちろんだが、世界に何万発とある原爆と実験場、それは大規模地震でも本当に大丈夫なのだろうか。 何かあっての予想外ではすまされない、阪神淡路の大震災、東北関東大震災、ぜひとも教訓にしたいものである。 そうだ、キリスト前の大昔にも「ノアの箱舟」という教訓があったのでは・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-21 01:58:58)(良:1票) 18.「100万がだめなら10万でもいい。10万がだめなら1万、1千、100人、いや10人だっていい!」(うろ覚え)丹波総理の演説に涙せよw 中野昭慶の特撮はだめだめかもしれないけれど、東映の「新幹線大爆破」とこれは、70年代の邦画を語るときには欠かせない逸品だと勝手に思っています。 【柿木坂 護】さん 7点(2003-10-02 02:38:48)(良:1票) 17.観る前は小松左京氏の「日本沈没」を映画化したってことしか知らなかったんですが、観てビックリ。まずキャスティング。まさかね。藤岡弘が主演ですから。あの眉毛からして胡散臭い。しかも総理大臣は丹波哲郎ですから。「日本人がみんな死んでもあの世で会える」なんて言いそうで期待してしまいました。実際に観てみると、火山爆発や地震なんてシーンは、当時の技術を考えれば巧く撮られている方ではないでしょうか?この映画の一番良いところは、何と言っても“日本だけが沈没する”ってとこでしょう。最後にこの作品に出演したことで有名になったそうな竹内均教授。久々に観ましたが良い味出してました・・・・・? 【イマジン】さん 7点(2002-01-08 12:23:37)(笑:1票) 16.《ネタバレ》 SFパニック邦画の代表作。やや大味な物語、今観ると見劣りして当たり前の特撮映像、しどろもどろで聞き取りにくいセリフの数々。だけど何だか郷愁を感じ、48年前の邦画としてはよくできていると思った。列島沈没後、我が日本人は他国に移住して生きていけるか。現在のコロナ禍の中、多極化した国際社会での課題を暗示しているように感じた。良作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-01-24 04:34:39) 15.《ネタバレ》 日本が沈没したらどうなるのか?という壮大なシミュレーション。領土だけでなく国家もなくなり民族も消滅するという事をあらためて思い知らされると共に、国家とは何か?民族とは何か?日本人とは何か?について考えさせられる。公開後に起こった各災害や将来予測等を考えると、そんなに荒唐無稽な話にも思えなくなるんだが・・・。それにしても、皇統継続のために皇室を分散させて避難させるというプランには唸らされる。ここさえ生き残れば、日本人は不滅という事になるのだろうか。ラストはやや暗めで、仮に海外に避難できたとしてもユダヤ人のようになってしまうんだろうかなどと考えてしまう。尚、国内では福島県民が311の原発避難でディアスポラをプチ経験済みではあるとは言えるのではないのかと。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-12 11:33:57) 14.《ネタバレ》 「日本人への愛か」 2013/01/03鑑賞 テーマは何でしょうか。 最後までよくつかめませんでした。 丹波演じる首相が主役とは思うのですが。 日本人は滅んでいいのではないかと語る老人に、涙をためてましたよね。 日本人への愛かなあ。 エネルギッシュな本郷猛(笑)もグッドでした。 展開としては前半眠くなりますが後半から面白くなります。 特撮もまあよくがんばってます。 【pige】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-01-12 21:54:29) 13.《ネタバレ》 制作した年代から、ウルトラマンが出てきそうな古めかしい印象はあるものの、予想より迫力ある映画でした。現代映画より逃げ惑う人々の様子が残酷なほどリアルだと思います。いまの時代に、地震・火事・テロなどが起こっても、こうした有様になるのではと感じます。最後は何とか日本沈没は免れて終息して、婚約した二人も再会してTHE ENDかと思ったら、そうではないところもいい。小松さんの原作、最近のリメイク映画も見てみます。 【nina09】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-09-20 17:57:58) 12.《ネタバレ》 特撮頑張ったな~!が第一印象。怪獣やウルトラマンが出てきそうではありますが、日本列島が崩壊していく様子が分かりました。ラストの列車の走るシーンが何とも切ないですね。役者は丹波哲郎の悩みつつも責任を果たす態度がカッコ良かった。リメイクがとりとめもない駄作なのは、指揮官たる首相の退場が早すぎたからと思います。 (追記)終盤の総理と田所博士のやり取りが印象深い。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-22 14:16:54) 11.橋本忍にしてはやや物足りない脚本だが、やっぱり作り手の気合いが違うのか、去年見たリメイク版よりもこちらのほうが何倍も面白かった。田所博士や山本総理を中心に話が進むため、リメイク版とはだいぶ印象が異なるが、演じる小林桂樹や丹波哲郎の渋い演技もあってか(特に丹波哲郎演じる総理大臣がすごく良い。)とても重厚で見ごたえのある作品になっていたのがとても良かった。リメイク版でやや唐突に感じた小野寺と玲子の恋愛もこれなら一応納得がいく。渡老人を演じた島田正吾も印象的だった。中野照慶による特撮(とくに爆破シーン)が派手すぎるのはちょっと気になるけど、見たあとじゅうぶんに満足できる映画だった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-30 11:41:49) 10. 子供の頃、映画館で見て最近テレビで見直しました。どう考えても新作よりはるかに良い作品です。今ならつっこみどころがたくさんあるのでしょうが、あんなあほなリメイクするぐらいならこれと同じストーリーでCGだけリアルにして欲しかったと思うのですが。 【海牛大夫】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-02 11:58:38) 9.《ネタバレ》 2006年版、見て来ました むこうの評価が“沈没”したのでこちらの評価が“浮上”しました♪ 【栗頭豆蔵】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-09-11 19:16:51) 8.地震大国・日本に住む我々にとって、単に不安を煽るだけ…かと思いきや、ギリギリ「警鐘レベル」に留まっており、シミュレーションにはならずとも「心構え的」な物を持たせる力量を感じる。そして、こういうジャンルの作品として舐められたくないという心意気が、エンタテイメントとしての完成度を確立している。地震・雷・火事・親父共・沈没な作品でした。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-09-11 15:38:06) 7.初めてコレがテレビ放映された時は私は夜のテレビを見せてもらえなくて、ラジオで音声だけを受信して聞いていました。恐くて相当ガクブルしたのを覚えています。後日ビデオで観て、やはりガクブルしました。 面白いことは面白いのですが、やはり身近な恐怖だけに怖いですね… ずっとタイトルを「東京沈没」だと思ってました。 【えむぁっ。】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-07-08 02:59:22) 6.タイトル的に「新幹線大爆破」みたいなかと思ったら実際沈んでておもしろかった。日本列島だけが沈没なんてありえるのかとか思うが、シュミレーション的になってて考えさせられる。「何もしないほうがいい」ってのが結構究極だと思う。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-24 23:31:54) 5.東宝の特撮技術はいつ見ても凄い。よくそこまでつくったなぁ。キャスティングが妙に変なのは気になるところですが、丹波さんの名(?)総理ぶりにはちょっと感動。。題名を見るとこの映画のオチは一発で分かるからストーリーをいかにして面白くするっていうことが最重要課題なのに違う意味で右フックを食らった感じでTKO負けしそうでした。ちょっとちょっとー、、その拍子抜けた終わり方はないでしょ~。HIROSHI藤岡は眉毛がふてぇ!!火山噴火でゴジラが出てくると思った!!以上!! 【M・R・サイケデリコン】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-07-25 10:31:34) 4.原作が大好きなもので甘めです。二時間では所詮あの原作の悲しみを表現できるはずも無いので満点でも7点ぐらいでしょうが、それにしても中野昭慶の特撮が最悪、古いとか新しいではなくて ゴジラの登場でも爆破、山崩れでも爆破、何が何でも爆破、爆破、爆破。なんでやねん!! 21世紀版日本沈没を見て、この映画のすばらしさを再確認しました。以前は上記のように感じていましたが、良くぞまとめた!!と言うべきでした。 小林桂樹、丹波哲郎の演技もすばらしい!! 【かじちゃんパパ】さん [DVD(邦画)] 7点(2005-03-07 12:25:16)
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