みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
6.小学生の頃に観たいと思ってからウン十年、念願の初鑑賞となりました。犯行時に犯人達は一言も語らず非常ベルや列車の音のみが響いています。丹念な描写とあいまって見入ってしまいました。 そして全編を通じて登場人物全てが必要最小限しか語りません。しかし、その胸の内の溢れ出そうな想いは分かるのです。犯人一味のリストラされた重役とその妻、頬を黒い涙が伝っているゲイの情報屋、スコッチを空けるコールマン、シモン、カティのスリーショット等々。監督の力量と言えるのでしょう。 「刑事が人間に抱く感情は疑いと嘲りだ」と言い放つのとは裏腹さで現実を受け入れているラストシーンのコールマン。「因果な商売だが、これが私の仕事」との胸の内が想像されました。子供時分に抱いた憧れは薄れていますが、本作のドロンは素敵でした。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-19 15:07:50)(良:1票) 5.冒頭。一台の車をフレームに収めながら追うカメラ。無言のまま銀行強盗がはじまってゆく。その語りッぷりのうまさに、熟練した監督の手腕を見る。ストーリーはたいしたことはない。サスペンスにとって重要なプロットも普通だ。だけど、材料から考えれば当然凡庸な作品になるはずのこの映画を素敵な映画にしてるのが、監督や俳優のうまさだ。一言で言ってしまえば「雰囲気がいい」。こういう老獪な映画は、すこし渋すぎるのが気になるが、曇りの日に見ればそんなことも気にならない。フランスらしい、適度にひねくれた作品だ。 【wunderlich】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-23 22:36:47)(良:1票) 4.不必要な台詞を極力排し、いや、ひょっとしたら必要な台詞すら排しているのかも知れません。しかし目配せや、時には静かに見つめあい、時には睨み合う目が凄く印象的な作品。それで伝わってくるものもある。非常に地味な演出ですが、見事にそれに応えるキャストの静かな好演が素晴らしい。この雰囲気のままラストを迎えますが、アラン・ドロンの様々な思いが入り混じったように見える無表情とその目がまた印象に残ります。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-13 21:06:48) 3.《ネタバレ》 フランス映画というのは世界で一番美しい響きを持つといわれるフランス語を多用することが多い。実際またフランス語は映画によく映えるのだ。しかしメルヴィルのノワールはいつも寡黙な男たちが淡々と自らの仕事をこなしてゆく様を映し出す。とくにこれと『仁義』は登場人物全員が寡黙ときた。冒頭の銀行強盗シーンから逃亡劇、後のリスボン特急での強盗と、もくもくと仕事をこなす男たちをひたすら映し続ける。リスボン特急での着替えをカットを割らずに延々と映しているのには半ば呆れたが、あそこを省いたり短縮しちゃうと緊張感を出すところが無くなるんですよね。アラン・ドロンは本当にただいるだけって感じなんだけど、この人は黙れば黙るほどに存在感が際立つ。一番好きなシーンはこれから襲う銀行が映されるまでの海と道と建物が映されたオープニングの静けさ。二番目に好きなのが何も語らずに車に乗り込み去ってゆくドロンが映されるエンディング。頑なに言葉を廃した映画であった。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-11 17:09:31) 2.『サムライ』と並ぶメルヴィルの最高傑作!だと思う。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-10-12 00:25:06) 1.か、かっちょいい~! とシビレまくった初見参時。でもその後、『サムライ』や『ギャング』を見るにつけ、これが必ずしもメルヴィルの代表作といえるものじゃないことを確認…。けれど、冒頭の雨と風に揺れる木々の中を男たちが車に乗り込むシーンの素晴らしさだとか、カトリーヌ・ドヌーブの超絶的美しさだとか、見どころはいっぱいだし、やっぱりかっちょいいよなあ、この映画。 【やましんの巻】さん 7点(2003-08-25 18:26:41)
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