みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
14.《ネタバレ》 ~How Green Was My Valley~私の谷はなんと青々としていたことだろう。おんなじ意味です。良い邦題だと思う。 炭鉱、長屋、坂、山。平べったいスタジオ撮影でなく、空気まで伝わりそうなロケが美しい。モノクロなのも郷愁を誘う。 ロケーション、シチュエーション。他の映画で観たような場面がチラホラあることから、かなり影響を与えた映画なんじゃないかな。 古き良き大家族。夕食はみんなで一つのテーブルを囲み、お祈りをして、お父さんから食べる。父は家族の頭で、母は家族の心臓。家の中で家長として偉そうにしてる父親と、実際に偉いお母さん。満たされる家族の時間。 世間の追い打ち。賃金低下からスト。子は父を思うけど、父は習慣を重んじるために生まれる対立。災難は母と末っ子のヒューに。 仕事が減り自らアメリカに発つ兄たち。姉が炭鉱主の息子と結婚したのにクビになる兄たち…少しは優遇されてもと思うけど。 ボクシングを習っていじめっ子と闘い、ムチで打たれるヒューに、ハンカチを「強く噛め」と言ういじめっ子にほっこり。 長男が事故死して、未亡人になった初恋の兄嫁ブロンと同棲するヒュー…役者が変わらないから、時間経過が掴みにくいけど、学校を卒業して炭鉱で働くとかしてるから数年が経ってるんだろう。成長したヒューとの、ふわふわした話にもなりそうだけど、ここもうちょっと観たかったかな。 心を病んで離婚して実家に出戻るアンハードと、牧師との関係に陰口を言う谷の人たち。自分の教えが無駄だったことに心を痛めて谷を去る牧師。序盤の父親のいない子を生んだ女性に対する厳しい扱いといい、田舎の陰湿さが出てる。この谷のどこがどう“緑なりき”なのか。牧師の最後の説教がグサッと刺さる。 世界地図を見てバラバラになった兄弟を指し示す。ヒュー「母さんはみんなを照らす星だよ」母『地図なんか見なくても、子どもたちは家の中よ』教養がなくても母は母だなぁ。 谷=生まれ育った場所。故郷。家。母と家族の絆がある限り、産まれた家は永遠に“緑なりき”なんだろう。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-17 13:13:03)(良:1票) 13.小さな炭坑町で暮らす、ある家族の姿を描いたドラマ。 子だくさんで決して裕福ではなくても、お父さんを一家の長に皆もの凄く幸福そうに見える。 もちろんいいことばかりでなく、厳しいエピソードもたくさん出てきて、 思っていた以上にしっかりしたドラマだな、という印象を受けた。彼らが住む炭坑町は、 緑の多い渓谷にあるためにロケーションがよく、村人たちの趣味が合唱ということで、 みんなで歌うシーンが頻繁に出てきて、それが一服の清涼剤になっている。 大人になった(であろう)末っ子の男の子のナレーションでお話は展開するけど、 この町で育った彼がどんな人生を送ったのか、思わずその後を見たくなるほどの良質な映画だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-29 16:21:18)(良:1票) 12.《ネタバレ》 イギリスの中でもウェールズは合唱が盛んで「歌の国」とも呼ばれるほどだ。飲料水の衛生面から、ビールが水の替わりをしたらしいが、その飲酒癖を直すために、教会で賛美歌合唱が始まったらしく、メソジスト運動が後押しをしていたようだ。 また炭坑の街、ストライキ、音楽と言えば、「ブラス」という映画が思い出され、ボクシングと言えば「リトルダンサー」が思い出されるのも妙なものである。 この映画はモーガン家の末っ子ヒューの回想として描かれているが、街の渓谷は、かつては深い緑で覆われていたのだろう。それが炭坑の歴史と共に色がくすんでしまったに違いない。しかし、年老いたヒュー・モーガンの眼には、懐かしき良き時代の深い緑色にいつまでも見えたことだろう。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-23 12:57:21)(良:1票) 11.モノクロ画面にもかかわらず、色鮮やかな「緑」を感じられる映画。中学の頃の英文訳の テストに最適な素敵な原題です。「ああ!かつて私が住んでいた谷は、なんとまあ美しい緑にあふれていた事だろうか!!」(←意訳すぎて減点) 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-28 17:21:44)(笑:1票) 10.人生は山あり谷あり。しかしこの作品で語られる炭坑夫一家には谷あり谷あり..。もちろんタイトルの”谷”とこの”谷”とは何の関係もないのだが、少年の最後のセリフ”我が谷は緑だった”は谷あり谷ありの不幸な思い出を不幸ととらない”それでも人生ってすばらしい””それでも私にとっては良き思い出”ととれる。そして観ている側も、決して悲劇とは思わない。なぜか清清しい。恐るべしジョン・フォード! じゃあ、なぜ7点かって?うーん、映画の好みは人それぞれってことで..。*一応私の7点は高評価なんです。 【R&A】さん 7点(2004-03-02 15:59:00)(良:1票) 9.《ネタバレ》 炭鉱町のある一家の歩み。庶民への深みのある目線が暖かく、できれば1クール程度のシリーズで一話一話を丁寧に観たいと思わせます。父を筆頭に肝っ玉印の母さんや兄弟らと賑やかに力を合わせて暮らす様は「家」として理想的です。末っ子の目線で描かれるので、より大人らは頼もしく映りますし。 けれど、”狭いけれど楽しい我が家”で決して終わらない。姉の悲恋や炭鉱業界を覆う不況、教会内部の対立等、人間社会の色々に加えて炭鉱につきものの事故も彼らを襲います。人生の苦しさを手加減せずにまぶしているので、ユルイ気持ちで鑑賞とはなりません。 いずれのエピソードも時間の都合でどんどん進んでしまうのが致し方ないとはいえ残念です。末っ子の初入学のお話はとても面白かったので、彼のスクールデイズももっと聞きたいな、と思うところです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-17 22:11:18) 8.ここまで人間を描ききった映画も珍しいです。 ヒュー少年がロディ・マクドウォールだというのは後になって知りました。 ビックリです。 少年が社会の綺麗な面、汚い面を見ることによって成長する過程は素晴らしいと思います。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-15 13:45:07) 7.古き良き炭鉱夫一家のお話。東京タワーで出てくる筑豊(福岡県)にも通じるところがあるかな(古き良き時代:無法松もたしか・・)。正義が通りにくいのは昔も今も同じってことか。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-06 00:17:09) 6.《ネタバレ》 「一家の頭である父と心臓である母」言葉通りの二人に敬服します。主人公のラストの台詞「我が谷は緑だった」に凝縮される成長記にいろいろな事を考えさせられました。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-12 22:51:09) 5.西部劇のジョン・フォードしか知らない自分にとっては初めて見たジョン・フォードの馬が出てこない映画。子役があの「猿の惑星」のコーネリアスかぃ!!って知って面影ないなぁ(笑)と思いつつ家族愛の素晴らしさと不幸なことがあっても立ち向かえることがよく伝わってきました。炭鉱に住んでたらなんでいじめれるのかがよくわからんかったけど、変に歌唱シーンが多いのでなんか宗教映画っぽく感じました。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-22 12:09:27) 4.《ネタバレ》 フランク・キャプラのコメディ以外の作品など、この時代の映画はいま見ると甘すぎるものが多いけど、これは甘さと苦さの両方が伝わる秀作でした。意味なく生徒をいじめる教師、学校に行った初日にいきなり殴る蹴るをする同級生など、なぜそこまでするのかという理由がわからず、やや強引かなと思いましたが、今に置き換えても古さを感じないストーリーと、全編に漂うやるせないに感動しました。主役脇役それぞれが生きています。白黒の映像も美しかったです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-22 03:41:00) 3.久しぶりに観ました。古典的ともいえる名作ですが、意外にレヴューが少ないですね。素朴な人々のたくましさが堂々と描かれていて、いい感じを今に伝えています。もっとも、牧師さんは大学を出たてにしては少々説教の言葉に重みがありすぎですね(いいことだけど・・・)。悪役ぶり丸出しの助任牧師は教会の偽善的で悪い面をうまく体現していて、日頃キリスト教にそこそこ親しいわたしとしては、納得と恥ずかしさで複雑な気持ちになりました。ともかく人生、「逃げ」ではなく、美しい思い出とともに「挑戦」でいこうとあらためて思いなおさせてくれた素敵な作品です。わたしの記憶の中にあるもっとも愛した町も田圃の緑豊かな土地でした。いまはすっかり宅地化されて面影はほとんどありませんが・・・ 【バッテリ】さん 7点(2004-07-23 17:39:55) 2.彼の両親はアイルランド人なんですね。それでこの舞台がウェールズというのにも納得。炭坑町で働く一家の様々なエピソードがヒューマンタッチで描かれている。落盤事故で父親が死ぬとか大変な出来事もあるんだけど、登場人物がみな一生懸命生きてて、そのまじめで善良な生活感を描いて共感がある。 【キリコ】さん 7点(2003-05-24 17:06:38) 1.イギリスの「ブラス!」、わが国の「幸せの黄色いハンカチ」と並ぶ、世界三大炭坑町感動物語のひとつ。ってゆーか、大先輩的な作品です。 【mic550】さん 7点(2002-10-20 00:02:46)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS