みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
49.《ネタバレ》 アラン・パーカーの映画は「ミッドナイト・エクスプレス」・「バーディー」といった重たい、社会派が多いという認識があり、それでも例えば「ミッドナイト・・・」は、そのラストは脱獄に成功するといったような「前向きな結末」であったような覚えがありますが、この映画の結末は救いようがない、というかハンマーで頭を殴られた感じで終了する。観ているときよりもむしろ終わってからいろいろなことを考える、気持ちを整理させる必要がある映画です。 映画は「死刑制度」の是非と「冤罪」に関してデビッド・ゲイルが行った出来事を雑誌記者へ口述することで展開していくが、結末から「誰が」もしくは「誰たち」が殺人を首謀したしたかという事が大きな謎となって残り、またその謎がある程度観る者が推理できるのだけれど、正解は一通りではないことを知って、この映画のシナリオの「妙(みょう)に」魅入ってしまいます。 更に、この映画は「死刑制度」・「冤罪」を問題提起したのではなく、それ以上に「人間の弱さ」と「理解しがたい複雑さ」といった「人の心」の部分について表現したかったのではないかと思いました。もし、デビッド・ゲイルが「死刑制度反対論者」として自分の信念を貫くのであれば刑が執行された後「冤罪」と社会が認識するに足る種明かしをした所でお終いのはず。すべてのことを告白するようなことはしなかったのではないかと思ってしまう。しかも特定の個人に対して・・・。そこが人の心の弱さであり不可解さ、複雑さであると思います。 しばらくして、また観てみると違った思いが湧くのかもしれませんが。デビット・ゲイルの切なげな眼差しと顧問弁護士の狡猾そうな油断ならない眼差しが印象に残り、後を引きそうです・・・ 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-02 11:56:12)(良:2票) 48.《ネタバレ》 サスペンスとしたらかなり面白い。でも死刑制度の是非や、オチを考えると満点とは言いがたい。脚本も無理に練りすぎている気がして、展開の要所要所がなおざりになっている感じもした。死刑制度に本当に反対なら、生きて戦うべきであり、1人の人間が死を軽視或いは身を持って証明した所で、何が変わるんだ?と思ってしまう(権威ある専門家の驕りとも思える)。学生の誘惑に負けて関係を持ったり、奥さんに離婚を突きつけられたり、そんな自分に自暴自棄になったからこその行動なのか?と考えたらあまり彼の行動は釈然としないし、彼の死を志なかばの非業の死とも思えなくなってしまう。あと社会派ドラマを目指すのであれば、観客を驚かせようとする部分はさほど無くてもいいと思うし、第一ケビン・スペイシーを主役に置いた時点で観客は(このままじゃ終わらないだろう)と疑ってかかる。彼は本当に上手い役者だが、ドンデン返しを狙う作品に使うのは少し間をあけた方がいいのではないか?ここまで続くと(ドンデン返し俳優)と思われ、観客は、はなから彼を疑い、結果映画の本筋を楽しめなくなってしまうかもしれない。でも死刑制度云々よりも、結果死を軽視した者が死刑によって命を絶たれた部分に考えさせられる作品だった。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-06 13:39:20)(良:2票) 47.《ネタバレ》 サスペンス・エンタメとしての完成度は一級品でありながら取り扱うテーマが冤罪や死刑制度なので派手に宣伝できない社会派な雰囲気が漂いまくっている不運な作品。出演陣もかなり見栄えが良く、主人公で死刑囚のデビッド・ゲイルにケヴィン・スペイシー、それを取材する新聞記者ビッツィーにケイト・ウィンスレット、レイプされたとされるゲイルの同僚コンスタンスにローラ・リニー等、かなり豪華な顔ぶれです。 とにかく冤罪や死刑、性犯罪をテーマにした作品ですのであまり派手に演出できない点がイタイですが、そのハンデをものともせず「セブン」「ユージュアル・サスペクツ」のケビン・スペイシーを主役に持ってきた点は凄い攻めようです。普通ならスペイシーが主役だと誰でも疑いたくなりますが、その上であえてこのラストを見せ切ったのはもの凄い勝負だったと思います。監督と制作陣に拍手を送りたいレベルです。 この映画の凄いところは、ストーリーをきちんと理解していない人がラストシーンを見てもネタバレしない点です。ストーリーを理解していない人にはなぜスペイシーがビデオに出てきたのか意味が判らないからです。学生とのセックスもそうですが、主人公はいつだって何も悪いことはしていません。色んな意味で深く考えさせられる素晴らしい映画だったと思います。 全体的なトーンは暗めですが見た人それぞれにそれなりの考察を誘発させる作りは素晴らしい。個人的にはラストのケイト・ウィンスレットの演技、そしてこのストーリーの落とし方がとても素敵でした。万人にお勧めできる完成度の高い作品。 【アラジン2014】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-03 17:23:34)(笑:1票) 46.《ネタバレ》 ううーん・・・ラストにはあっと驚くどんでん返しが!っていう評判にちょっとやられちゃいましたね。おかげでいろいろと「そのどんでん返し」を想像しまくる131分でした。でも大筋のネタは自作自演ってあたりでバレバレでしたし、驚くようなものではありませんでしたね。それより最初のレイプの謎のほうが私には気になっちゃって。あれってホントにただの落第生の復讐のための茶番だったんでしょうか?私にはどうもこれも事件の一連であって、ゲイル教授は何かの陰謀に嵌められちゃったのかなって思い込んじゃったものですから・・・ラストの奥さんに届けられた女子学生からの「後悔の葉書」も「この件の黒幕は奥さんと浮気相手だったんだ(有利に離婚を進められるためバーリンを買収して仕組んだ)」って思っちゃったくらい(苦笑)。「お前たちがオレを陥れたのはわかっているんだからな!この金はちゃんと息子のためにだけ使えよ」って意味か?なんてね。まあ冷静に考えてみるとそんなわけない。これは最初のレイプについても潔白だったってことを奥さんと子供に証明したかっただけってとこが無難な解釈のようです・・・すみませんどうもケビン・スペイシーが出てると私はそれだけで深読みしすぎちゃうみたいです。 そんなケビンのあざとさ(そこが私は好きなんですけど)が前面に出すぎのきらいはありますが、全体としてみるとなかなか考えられた秀作のよう。但し鑑賞後の後味はかなり悪い・・・その後味の悪さがこの映画の味ってもんなんでしょうが・・・少なくとも日曜の夜になんかに観るもんじゃない映画でした。採点としては、後々まで記憶に残るであろうインパクトと言う意味で7点ってところでしょうか。 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-15 17:13:44)(良:1票) 45.私もおも~い社会派ドラマかと思っていたら、ドンデン返しつきのサスペンスでした。「ここまでするかっ!!」という感じで共感できません、故にやはりこれはバリバリのサスペンスなんですね。けれどデヴィッド・ゲイルの人物像が、意思の強固な人なのか弱い人なのかよくわからなかったです。これは早い段階でオチを悟らせないためのものだったんですかね(笑)見せ方としては退屈しないし、映画としての完成度はよいのですが、人によっては「なぁ~んだ、そういうことか」と拍子抜けさせる作品であることも間違いないですね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-17 12:04:01)(良:1票) 44.無実の罪の人間を殺してしまう可能性のある死刑制度。しかし死刑制度を廃止する事と無実の人間に刑を課すこととは別問題である。死刑であろうが無期懲役であろうが、正しく裁かれるべきである。むしろ死刑制度を廃止すれば、有罪か無罪かの裁定が安易になる可能性もあるのではないか。最後にケイト・ウィンスレットが号泣していたが、ここでの演技はちょっと違う感じがして、泣けなかった。 【wish】さん 7点(2004-11-07 02:48:17)(良:1票) 43.《ネタバレ》 シリアスな題材でありながら、問題提起をして観客に訴えかけるといった類ではなく、あくまで”娯楽映画”として完成させるのがアラン・パーカーの映画。今回は死刑制度というかなりヘビーなものを持ってきたが、それでもまじめに”娯楽”に撤し、ちゃんと”娯楽映画”が出来ちゃうんだからやっぱり凄い。オチは確かに読めちゃいます。弁護士のせいで終身刑のところを死刑にされたのにそのまま雇い続けるというところや記者に与えた調査期間の短さなんかを考えると確信まで持ててしまうオチ。それでもラストのビデオ映像には愕然とさせられる。脚本?いやいや、やっぱりアラン・パーカーの手腕によるところが大きいでしょう。アラン・パーカーだから深く考えてはいけないと思って見た事も大きいかな? 【R&A】さん 7点(2004-08-27 12:42:21)(良:1票) 42.よくできた映画でした。最後のオチは読めてしまったものの、そこまで引っ張っていく ストーリーテリングや、スぺイシーの演技には見応えがありました。 しかしやはり腑に落ちない。デビッドたち死刑廃止論者の行為が愚かに思えてならない。 法を変えたいなら法の道へ進めばいい。運動に身を投じ、半ば自爆テロのような方法で 世論を動かそうとするのは無責任ではないのか。「冤罪の悲劇」を「死刑の是非」にすり替えてしまってはいないだろうか。 この映画と併せて「テッド・バンディ」あたりを観てみると、中和されていいかもしれません。 死刑にしても物足りない犯罪者も実在する。 【337】さん 7点(2004-05-20 17:48:32)(笑:1票) 41.異色のサスペンスとしては面白いが、死刑廃止論の社会派映画としては全然ナンセンスである。死刑廃止論で常に根本的に欠けているのは、被害者の人権に対する視点である。死刑囚の冤罪救済を言うなら、注射などよりもっと理不尽な方法で、予告もなく裁判もなく、冤罪というより罪もなく死刑を執行される被害者の人権は誰が償うのか。責任を負うのは加害者であり、それが死刑という”眼には眼を”の罰であるのは当然であると思う。 【きりひと】さん 7点(2004-05-06 09:46:12)(良:1票) 40.なんでやろ、なんかラストがわかってもうた。まー、それを差し引いても、後に残る独特の雰囲気はあるんちゃうかな。でも、あんまり期待しすぎず観るのがいいと思うねん。テーマ性とか展開読んだりせず。ていうかデビット・ゲイルに感情移入すれば多分めちゃくちゃはまったかもしれん。やっぱ映画館で観るべきやったかな~。 【なにわ君】さん 7点(2004-02-17 16:26:57)(良:1票) 39.作品を形成する全ての要素が伏線となり時間制限下でのジリジリとする焦燥感を煽りながらも、そのマスターピースを懐深くに抱きサスペンススリラーという形で死刑制度の是非を我々に問うて見せた見事な脚本に脱帽゜ あまり細かいことは書けないがケイトがビデオを探すシーンではオシッコちびりそうになった。 マスターピースをはめ込んだ瞬間せっせと並べてきたドミノがいっせいに倒れ、隠されていた模様が明らかになる。 とても良く出来ている、オススメ二重マルだ。 【Beretta】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-01-22 11:53:36)(良:1票) 38.《ネタバレ》 ヴァーバル・キントといい、ジョン・ドゥといい・・・。黙って死ぬことができないんでしょうかこの人は。(笑) 【しゃらら】さん 7点(2003-11-10 16:31:06)(笑:1票) 37.少々長いなぁ。映画の切れ味が鈍ったような気がします。オチがわかっていても、十分見ごたえのある映画なので、惜しいと個人的には思います。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-05 13:56:50) 36.《ネタバレ》 最後まですごく引き込まれた映画でした。 気になるのは・・・ ・最後不倫奥さんに金が入ったのが残念。まぁ息子小さいし。 ・主人公の崇高?な考えは分かるが、大学同期は良いとして 酔っぱらってたとはいえ、悪名高い学生と衝動的なエッチしちゃったし同情があまりできなかった。 ・カウボーイの謎のバレバレ連続尾行。あれはなんのため?? ・そもそもインタビューを受けなくても、死後にマスコミへビデオを送りつければ良かったのでは?? 【とむ】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-06-11 14:13:21) 35.《ネタバレ》 ○とりあえず7点としたが、わかりづらい場面が多かったのが印象。改めてみて整理してみたい。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-18 23:50:06) 34.《ネタバレ》 前知識ゼロで鑑賞。社会派かと思ってた見てたらサスペンスだったか・・・ 命をかけてまで世の中に一石を投じたいという気持ちが動機。 ってそこまで読めないです。やられたなぁ。 タイタニックの時から思ってたけど女の人が綺麗でもなければかわいくもないのが残念。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-29 01:33:38) 33.《ネタバレ》 最後に送られてくるビデオ・・・。あれはゲイルが記者をプロのジャーナリストと認めているからできることで、(全てとは言わないが)日本の記者ならオフレコだろうがすぐに記事にするんだろうなと穿った見方をしてしまった。 【あるまーぬ】さん [地上波(吹替)] 7点(2008-07-10 12:08:54) 32.《ネタバレ》 傑作とまではいかなくても、観て損のない良作。ただ、映画の評価とは関係ないけど、死刑廃止っていうと光市の事件の弁護士団を思い出してしまって印象悪いんだよね... 【クレイバード】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-15 20:17:19) 31.《ネタバレ》 死刑制度がどうこうというのは抜きにして、純粋に娯楽作品として楽しめました。自分の死をもって何かを訴える的な行為は、それが正しいかどうかは別にしても、やっぱりジーンときちゃいますね。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-04 22:50:44) 30.死刑の是非を問うているような、そうではないような。簡単に答えを出すことを拒否するような作り方は、アラン・パーカーらしい。そこはいいと思うんだけど、でもなーんかザラついたいやな感じが残ったのは、脚本や演出の問題ではなく、ケビン・スペイシーの達者すぎる演技にあったような気がしてならない。 たとえばエド・ハリスのような役者が演じたらどんなふうだっただろう、なんて思う。彼には限らないけど、もっと技巧派じゃないキャスティングのほうがよかったんではないかなあ。 <追記:上記は2回目に観たときの感想。以前に書いた自分のブログを整理していたら、1回目に観たときの感想が出てきたので、なるほどと思うとこあり。「わかったふうな決めつけをしない、見る側に投げてるあたりがいいかもしれない。ケイト・ウィンスレットに0,5点」と書いてました。かもしれない、というとこに、ビミョウさが出てますね(笑)。> 【おばちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-14 22:07:16)
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