みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
6.一人にスポットライトを当ててその華麗なダンスを見るよりも、大勢の人達が画面の外でも踊っているくらいな大団円を見せてくれてこそミュージカル映画の醍醐味を味わえると考える私にとっては、非常に満足なシーンが2ヵ所あった。オリバーがロンドンに着いてからのロンドンじゅうで歌い踊るシーンとオリバーがもらわれていった裕福な土地での大ミュージカルシーン。酒場のシーンも盗みを教えるシーンも楽しかったけど、上にあげた2ヶ所のシーンは私の中では最もハイパフォーマンスなミュージカルシーンとして刻まれています。屋内の暗さやクライマックスの盛り上がりの足りなさがかなり気になりますが、6点にするにはしのびないほどこの2つのシーンがお気に入りなのでちょっとおまけして7点献上。ホントは2ヶ所といわず、3ヵ所4ヶ所とあってくれたら、もっと良かったんですが。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-19 13:59:50)(良:1票) 5.ミュージカル映画を“食わず嫌いで”敬遠している人は本当に気の毒である。おそらくそういう人は、日本の“舞台ミュージカル”を先に見てしまって嫌になった人が多いのではないか? 申し訳ないけど日本人がやるとカッコ悪いんですよね。本当に質の悪いものが多いんです。話題づくりだろうと思うけど、演技力+歌唱力ゼロのアイドルや中途半端な売れ行きのタレント使いますからね。見ているこちら側が恥ずかしくなってきたりして・・・。特に子役を使うとトンデモ舞台になる公算が非常に高くなる。日本の子役って全体的に見て最悪だと思いませんか? それでお金を取るんだから、阿漕な商売である。 しかし、この作品はそういう心配は全く無しの絢爛豪華なミュージカル映画。プロ魂の有る役者が揃っているし、子役も全然悪くない。ミュージカル作品にしては脚本が深く練られていて、人情モノの心地良さの一方で悲しい人間の性も表現されている。 特にパレードや群衆のシーンなどは圧巻で、感情を盛り上げるのがトテモ上手い。ウンパッパー・ウンパッパー・エブリーワンダー!な映画だった。 ただ、心残りなのはナンシーである。もうチョット何とかならなかったのか? 別に完全無欠のハッピーエンドをいつも期待してる訳ではないのだけれど、この手の作品ですから・・・。可哀想でならない。 【おはようジングル】さん 7点(2004-10-11 18:00:18)(良:1票) 4.《ネタバレ》 高校時代の友人に芸大に進学した者がおりまして、学園祭で本作を上演するということで、見に行ったことがあります。そういうこともあって個人的に愛着がある作なのですが、久しぶりに見ると前半がちょっとだるい(笑)。原作は読んでいませんが、他の映画やドラマは見ているので話は知っているのですが、それにしてもオリバーがブラウンロウ氏のところに行くまでが長く感じました。あとミュージカルの宿命かもしれませんが、フェイギンの根城での場面が妙に陽気で明るくなってしまったのも、ちょっと違うという気がします。 やはり本作の見どころは、休憩からあと。特に見どころは後半が始まってすぐの、物売りたちの歌。非常にすばらしかったのですが、話の本筋と関係ないのは痛しかゆしでしょうか。それからはおなじみの展開で、ある意味安心して楽しみました。ただ、オリバーの出自についてはもう少し詳しく説明してほしかったところ。それ以外にも、原作が有名なせいか、やや飛ばした展開という気がしました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-28 22:15:54) 3.フェイギン一党が物語の中心に「やくざな連中」としてあるのに対し、カタギの人たちがその前後で「実直な労働」の世界を群舞で展開している。下町の労働者グループと屋敷町の物売りたちの世界。それが悪の世界よりも見どころになっている。ミュージカル映画で楽しいのは踊りそのものより踊り始めるときの緊迫・日常が非日常に移るスリルだが、下町ではオリバーたちが逃げ込んだ路地裏で女たちがキャベツを盛った籠をえっさえっさとこちらへ運んでくるところ。以下労働のリズムでダンスが繰り広げられ、肉や魚を振り回して配分していたり、地固めやってる男たちやらと楽しい。後半では舞台が屋敷町に移り、まず花売りの一人の朗唱があり、次第にミルク売りやイチゴ売りらと呼び交しあっていく(前半のオリバーを売り歩く雪のシーンの朗唱が思い返された)。ミルク売りの脚が揃って伸ばされ、労働がダンスに変容していく。ダンスはさらに子守たちや窓拭き連中に広がっていく。残念なのは悪の連中にこれに拮抗するだけの魅力がないことで、まさか倫理的判断でそうしてるのではないだろうが、フェイギンに縛り首のキワで生活している緊迫感はなく、どこか「愉快なおじいさん」に傾いている。せっかく悪の魅力を得意にした映画監督なのに、舞台ミュージカルの映画版として仕上げていた。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-03-13 09:35:19) 2.《ネタバレ》 結構暗い話なので、真面目に映像化するよりもこんな風にミュージカルで華やかに味付けしてしまった方が楽しみやすい。原作未読なためどのくらい原作通りなのかは判らないが、ポランスキー版よりもこちらの方が深刻度自体も低め。群舞は凝っているし、オリバーが金持ちの家に連れて来られた翌朝の群舞の晴れやかさは、その時のオリバーの心そのままを表したようでいいシーンだなぁと。スリの頭目のキャラがコミカルで最後も暗くならずに良い。主役の子は見るからに甘ったれなビジュアルがいまひとつ。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-07 20:12:37) 1.あまりよくない前評判のせいで、ずっと見ていなかった映画でした。途中まで英国の昔の情景を堪能しながらもストーリーや音楽には思い入れがなかったけど、オリバーが朝目覚めて「フー ウィル バイ ディス ワンダフル フィーリング」と歌い出すシーンに釘付けになりました。薔薇売り、イチゴ売り、ミルク売り、刃物研ぎたちの音楽がたたみかけるように重なっていって、何気ないシーンなのに感動してしまいました。安定した暮らしの中で幸せを約束されたオリバーもいいのですが、ドジャーとフェイギンのように、その日暮らしで一生裏街道を渡り歩きながらも、明るく暮す生活もいいなあと思ってしまいました。というより憧れてしまいました。不謹慎ですが。 【omut】さん 7点(2004-10-13 13:27:09)
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