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【クチコミ・感想(7点検索)】
4.子供時分だったか市川雷蔵の円月殺法に「綺麗、でも何で相手は黙って見てるのだろう」と不思議に思ったのが唯一の記憶。 市川雷蔵のジェームズ・メイソンと似通う艶のある声での台詞回しに惚れ惚れ。「わしはまともな人間ではない」と言いながらテロリスト愛染を糾弾する姿はいたって真っ当で何かしら虚無感に欠ける物足りなさがありました。もう一人のお目当て天知茂は何時もながらの目力で貫禄充分な姿に見惚れますが、どこか小悪党感が垣間見えてこちらも物足りなさを感じました。掟破りの二人しての円月殺法に雷蔵を始めとしてクレームが出なかったのでしょうか、見所であるシーンに苦笑してしまったのが何ともはや。 「まともな人間ではない」というのをこの目で確かめてみたくなった(本作が最高作というのに迷うところがありますが)良作です。 【The Grey Heron】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-06-15 12:14:53)
3.《ネタバレ》 シリーズ八作目にして最強の敵である愛染・天知茂が満を持して登場、今まで二作に顔を出している若山富三郎もいるけど、役者の格は別にしてもキャラ付けからして迫力が違います。旧新東宝の残党組としては丹波哲郎は別格として天知茂・菅原文太・吉田輝雄がいわば三羽烏でありますが、けっきょく映画界で大成したのは文太だけで天知が70年代にはTV界に活躍の舞台を移してしまったのは残念至極です。愛染は大塩平八郎の残党を率いて老中・水野忠邦をつけ狙うテロリスト集団の頭領、復讐のためなら江戸を焼き払うことも躊躇しない過激さは、当時の学生運動が投影されていることは間違いなしでしょう。肝心の水野へのテロは見抜かれていて失敗、自ら放った炎を遠景として狂四郎に討ち取られて屍をさらす愛染とその一味の姿は、その後の全共闘運動の末路を予言しているみたいです。 というわけで本作に関しては天知が主役で雷蔵ですら脇で盛り上げ役に回っているような感じすらします。本作の狂四郎は妙に品行方正で愛染の方がはるかにニヒルなのがヘンな感じです。撮影中に雷蔵は「これじゃ天知茂が目立ちすぎ、主役は俺だ!」と怒ってマジにスタッフと険悪になったそうですが、本来温和な雷蔵をここまで嫉妬させた天知茂という役者は、やはりただ者ではなかったんでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-06-03 20:01:03)
2.《ネタバレ》 天知茂がいい味を出している。この人の出る座頭市も面白い。狂四郎シリーズでも、上レベルの作品。藤村志保も出てるし。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-01-24 16:24:10)
1.《ネタバレ》 このシリーズ、三隅研次監督はすでに担当した経験があるというものの、脚本が伊藤大輔で音楽は伊福部昭、敵役が天知茂とけっこう豪華。そのためか、なかなか見ごたえがありました。三隅監督もいろいろ凝ったショットを撮っていて、映像的にも楽しめます。お話としては、序盤に回想や伝聞を多く使ってちょっともったいをつけたようなところがありますが、徐々に人物関係が明らかにされていくところは面白い。なんといっても、このストーリー展開が楽しめます。 本作の最大の欠点は、眠狂四郎シリーズだということでしょう(笑)。主人公は別に狂四郎でなくても問題ないですし、むしろ他の人物だった方が、より自然な話になったと思います。愛染が円月殺法を使うのも、無理やりシリーズと結びつけようとするだけで、実質的に意味はないし不自然。その愛染が最期に弥彦屋の娘がどうこうと言うのも、家を爆破して父親を殺しているのをこちらは知っているので、どっちらけもはなはだしい。うまくやれば傑作になったと思うのですが。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-12-06 22:55:02)
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【点数情報】
Review人数 |
20人 |
平均点数 |
6.80点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 5.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 1 | 5.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 6 | 30.00% |
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7 | 4 | 20.00% |
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8 | 6 | 30.00% |
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9 | 2 | 10.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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