みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
5.《ネタバレ》 女性を取り巻く、名作三編のオムニバス。それこれに背景も、境遇も違う三人の女性の決定的な時までを描いてあるが、なにかしらそれには厳しい現実が突きつけられている悲哀が漂っている、それが、古い時代の白黒であるが、叙情豊かな雰囲気を作り出していることが素場らしい、丹阿弥谷津子、久我美子、淡島千景の三大ヒロインだけではなく、杉村春子、宮口精二等々の素場らしい演技、配役。損なうとこはなく、それは、それもよかった。最期に思うのだが、第一話、第三話はもちろん残酷な運命を迎えていくのであるが、一時的に救われた二話の久我美子、この頼みを断れない気の良い女性が、この先も過ごしてゆくのはつらいものがあるなあと思っている。 【min】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-03-27 00:33:55) 4.《ネタバレ》 一人の監督によるオムニバスですが、それぞれの長さがだんだん長くなっています。見やすく工夫されています。全体として光というか「灯り」を生かした演出が印象的で、特に第1話での提灯の使い方などうまいと思いました。アップと引きの使い分けもよかったです。第2話では動きのあるカメラで、変化をつけています。 内容的には、主人公がいずれも「行き詰まった状態にある女性」であることが共通していますね。その行き詰まりに変化を与えるのは、いずれも男性。女性一人ではにっちもさっちもいかないというのが、時代を感じさせます。もっとも変化といっても、事態が好転するわけではありません。第1話のせきは結局現状に堪え忍んで生きてゆかねばならないでしょうし、第3話に至っては心中で幕を閉じます。第2話は一応ハッピーエンドのように思われますが、伯父さんの借金はまだまだ残っていますし、問題を先延ばししたにすぎません。それでもこれが一番人気があるのは、将来に対する希望を感じさせるからでしょう。私も第2話がもっとも気に入りました。 原作は読んでいませんが、当時女性が置かれていた立場、それに対する樋口一葉の考えなどをきちんとすくい取って、ていねいに映像化したという印象を受けます。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-08-02 07:41:11) 3.2011.7/20鑑賞。白黒画面ではあるがなんと美しく情緒があるのだろう。でも一昔前のは、言葉等聞きにくいし言葉使いも違うので、洋画並みにスーパーインポーズが必要・・。また時代背景が明治らしいが判らない。これも知らしめる方法も必要ななでは・・。「大つごもり」が一番救われる。でも最後までイライラハラハラドキドキ。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-07-20 21:27:28) 2.《ネタバレ》 樋口一葉の作品3話からなる映画。3話とも、明治時代の人々の考え方、文化(実際、どうだったかは知らないが)が、画面からひしひしと伝わってくる。明治を時代背景にした映画は数多いが、明治の庶民を描いた映画としては非常に貴重ではないだろうか。 そして、貴重なだけではなく、この映像や登場人物の心情を単なる物語として客観視することができず、心のなかに滲み込むようななんとも言えない懐かしさとか風情を感じてしまう。 今の考え方や、文化とはかなり違うものであるにもかかわらず、このような感覚が生じるのは、現代の日本の文化、日本人の考え方が形成される過程で、少なからずこういう時代があったことが刻まれているからに相違ない。 この映画が作られた昭和28年には、その文化を経験した人が多数いたのだろうが、今となってはこれだけのものはもう作れないだろう。 映画的にどうのこうのと言う理屈は抜きにして、すごく心に残る映画である。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-07-19 02:05:16) 1.三つの話から成るオムニバス。 樋口一葉の小説を映画化したもの。 第一話と第二話は普通の出来。 第三話はとても良い。 山村聡、淡島千景ともにいい味を出している。 最後の幕切れはありきたりだが、その裏には、理屈では割り切れない“切りたくても切れない男女の仲”という、永遠不変のテーマが横たわっている。 そう、成瀬巳喜男監督の作品に通ずるテーマが、本作の根底には流れているのだ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-27 20:25:49)
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