みんなのシネマレビュー

ばかのハコ船

2002年【日】 上映時間:111分
ドラマコメディ
[バカノハコブネ]
新規登録(2004-07-17)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2012-03-09)【にじばぶ】さん
公開開始日(2003-04-26)


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監督山下敦弘
キャスト山本浩司(俳優)(男優)酒井大輔
小寺智子(女優)島田久子
細江祐子(女優)小林マドカ(ヴェロニカ)
松江哲明(男優)酒井純
木野花(女優)酒井君江
笹野高史(男優)酒井正一
脚本山下敦弘
向井康介
音楽赤犬
撮影近藤龍人
制作向井康介
配給ビターズ・エンド
あらすじ
主人公酒井大輔は、恋人島田久子と共に健康飲料青汁ならぬ「あかじる」を売り出す事業を展開しようとするが、計画も甘いし本人もいい加減だし、なによりあかじるが「不味い」せいで大失敗。しょーがないので実家に帰って再起を狙うのだが、東京だろうと地方だろうとダメなもんはダメなんだな、これが。にっちもさっちもいかない中、昔の同級生や風俗嬢の元彼女と再会したりするんだが・・・何をやっても上手くいかない「21世紀のボニーとクライド(ホントかよ)」の、明日は、どっちだ?

ぐるぐる】さん(2004-07-21)
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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9.オーディションで選ばれたという主演女優(久子)が中々良かったです。 紫電さん [DVD(邦画)] 7点(2021-11-27 15:04:55)

8.《ネタバレ》 夢はある。しかしそれに向かって、努力はしない。商才もない。人望もない。運もない。
冒頭と最後の実演販売に象徴されるように、変化もせず成長もする事はない。
あぜ道を歩く二人の姿のように、二人の人生はただただ平行線を辿る。むしろマンホールに落ち、強盗を示唆させるラストは下降線を描く人生を表す。
二人と対比されるように、着実に人生が上昇していくヴェロニカ。
夢を叶える舞台が都会ではなく田舎である点も心強く、たくましい。
田舎は夢に破れた者が帰って、安泰に暮らせるほど甘くはないし、そこでこそ叶えられる夢もある事を堂々と体現する。
若者の描写はジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に近い感覚を感じた。 ちゃじじさん [DVD(邦画)] 7点(2016-07-19 17:53:18)

7.《ネタバレ》 イタイ映画でした。主人公のバカは仕方ないにしても、最後、パンストまでかぶる久子がかわいそうで・・・。結局彼女もハコ船に乗るしかない「ばか」だったということですねぇ。過剰な脚色を抑えたリアリティはいかにも山下監督らしく、このアンチドラマ路線がリンダ~に生かされ、その後「けいおん!」が誕生した、と聞きました。この主人公のバカぶりは自分の胸にもグサッとくる部分があるので、個人的にはもう見たくありませんが、映画そのものの出来はとても良いと思います。 ramoさん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-24 19:16:18)

6.山下敦弘監督の味わいが実によく出た一本。

山本浩司が着ている服のダサさ加減も全開。
その彼女の微妙さ加減も絶妙。

夢を追うツール“赤じる”ってのは、単に象徴であって、そのツールが何であれ、若者は夢を追いかけて突っ走るものだ。
それが成功する確率っておそらく低いけど、若者は夢を追う。
それが周りから見たら、“バカ”げていて無謀であっても、当の若者本人は気にもしない。

そして、その夢が破れた時、更にどん底まで落ちていく若者もいれば、普通に社会に復帰する若者もいるだろう。
そんな顛末はどうでもよくて、本作で山下敦弘監督は、そんな夢を追いかける若者の、良くも悪くも“バカ”な姿をフィルムで表現したかったに違いない。

田舎では人間関係が限定されていて、例えば風俗で働いていれば、当然知り合いが客としてやってくることだってある。
又、狭い人間関係だからこそ、誰かと誰かが深い関係になっていてもおかしくないし、そういう複雑で乱れた繋がりが田舎には存在する。

その辺りの田舎の人間模様も、丁寧に描かれていて、リアリズムを感じる。

チープな線を意図的に、そしてリアルに表現しており、山下敦弘監督の描く世界観ってのは、庶民的日本的なリアリズムに満ちていて好感が持てる。
そして、若者の持つイタさがよく伝わってくる。

このような点において、楽しく、そして時には切ない気持ちになったりする。
地味ながら、実に人間的で、愛すべき作品だ。 にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-02-26 05:09:57)

5.《ネタバレ》 「リアリズムの宿」「天然コケッコー」と山下ワールドにハマってからの鑑賞となりましたが、滑稽で物悲しく、どこか愛さずにはいられない登場人物、圧倒的なリアリズムで観客を引き込み、監督の計算された仕掛けに泣き笑い、この作品でもたっぷりと楽しませていただきました。なにか大きなグルーヴ感すら感じる世界観は素晴しい。修羅場で空気抜けちゃう山本浩司は必笑。 ポテサラ頂戴さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-20 17:18:00)

4.どの場面も、なにもかもが、リアルにダメで笑える。 はるこりさん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-23 13:05:31)

3.《ネタバレ》 どんてんでも感じたがキャストが普通っぽい人ばかりなので、かなりリアルな印象。中盤までの展開は笑えたが、浮気あたりから彼女がかわいそうにしか見えず、店頭販売での主人公のやる気のなさに観る気がなくなってきました。報われなくても必死に努力する主人公の姿を少しでも見せて欲しかった。結局最後までダメ男で終わり、弟いたん?へえーってな具合にラストもいまいちでした。しかし山下監督は どんてん~ばかハコ~リアリズム と着実にレベルアップしている。今後本当に期待できる貴重な監督だ。 やっぱトラボルタでしょうさん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-15 14:12:51)

2.なかなかリアルで痛い映画。主人公と昔の彼女が黙々とマンガを読んでるシーンが印象に残りました。自分も似たような経験が…(相手は彼女でなく友達だったけど 汗)。たまごっちやマンホールの場面も面白いです。 ゆうろうさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-13 06:09:52)(良:1票)

1.宇宙船鑑ヤマトのような希望感溢れる軽快な音楽に乗せて若いカップルが船に揺られてやってくる。電車を乗り継ぎ駅に降り立った二人の関係は先に歩く男と後を追う女の描写で漠然と示される。男の実家でのやりとりで二人が何をしにやってきたかが語られると同時に、男はどうやら相当の甘チャンらしく、女は相当図太いことが露呈される。そして同級生の営む八百屋で男の浅はかさは丸裸にされ、学校での二人のやりとりで、一見このバカな男が主導権を握っている二人の関係を実は女が支えているということが判明。実にわかりやすく、且つさりげなく人物を露わにしていく。たいした事を言ってない男の理論がなんともリアルでイタイ。そして東京から帰って地元で風俗嬢をする男の元彼女、男を追って東京へ行こうとするその妹、地元に張りつく八百屋の同級生、それぞれの様々な生き方を示しながらそれらの間をふわふわと流れるバカ男もまた彼なりに生きていることを見せていく。いろんな生き方があるけれど、とりあえず生きてるからいいじゃん、という優しくのんきな眼差しで男のダメダメぶりを映し出す。バカはバカなりに生きてゆく。その終点は..笑った。ストッキングの意味ないじゃん(笑)。 R&Aさん 7点(2005-03-23 12:17:47)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 6.75点
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100.00% line
216.25% line
316.25% line
400.00% line
500.00% line
616.25% line
7956.25% line
8212.50% line
9212.50% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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