みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 最初のうちはノンキに、ナイルパーチという魚の加工産業があるのなら、アフリカでもいいほうなんじゃないか、などと思っていた。なのに映像がどんどん記録していく地元の疲弊、とりわけ子どもたちの悲惨な状況、炊けたわずかの飯を奪いあい、梱包材を焼いた煙をドラッグ代わりにしているのは、それなら何故なのか。映画は急がずに、そのからくりを解いていく。「甘い生活」の怪魚を思い出させるナイルパーチの肉は、外国(ヨーロッパと日本)へ輸出され、地元が食べる安い魚はナイルパーチに食べ尽くされてなくなってしまった。これが外国資本に食べ尽くされていくアフリカに重なってくる。弱肉強食のダーウィンの悪夢。人を生かす食べ物が人を殺す武器と交換されていく。やがて餌のなくなったビクトリア湖でナイルパーチが滅んだとき、外国資本もまた別の土地を求めて撤退していくだろう。この仕組みを理解するだけなら、本で読んでも出来る。でも「なるほど、こういうことか」という深い体感のような納得に至れるのが、蝿やウジのたかる魚の残骸を食用のために干しているシーンの映像の力、戦争を待ち望む警備員のひそめた話し声のトーンが伝わる記録の力だ。貨物機が飛ぶ同じ映像でも、冒頭とラストとでは、もう見るこちらが変わってしまっている。一番安い「のり弁」を買うと乗っていたなんだか分からない白身魚のフライ、あれがこれか? 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-10 12:20:46) 2.そもそも僕は魚が苦手でして、加工工場の様子の方がスラムの現状よりも残酷でグロかった。 解説や音楽なないため、映画として盛り上がることは無いが、それなりに楽しめるので見といてもいいだろう。こんな映画見たって、なんとかしなきゃとかは感じない。 【no_the_war】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-14 23:47:32) 1.《ネタバレ》 結局、タンザニアはほんの一部だけどアフリカは全然豊かではないことを 思い知らされる映画でした。あのナイルパーチの日干しは一生忘れないで しょう。お金持ちでなくとも最低限の衣食住を保障してやるのは国の責任 です。一握りのごはんを必死に取り合って喧嘩したり、家がなく道端で寝 ている子供など胸を傷める映像ばかりでそういう意味でも衝撃的な映画と いえます。これを見てから本当に食べ物を大切にするようになりました。 ストーリーテラーなしで淡々と映像を流されるのはどちらかと言うとわか りづらいかな。 【淳太楼】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-20 01:18:28)
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