みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
3.西田敏行は、よくぞこんな過酷な役を引き受けたものです。どこでどうやって撮影したかは知りませんが、とにかく寒そうで辛そうで。 近年はいろいろな病気を併発されていたそうですが、この撮影が遠因ではないことを願うばかりです。 それはともかく、「物語」としてよくまとまっていたと思います。淡々と進行しますが、ある種のドキュメンタリーのような感覚で見ることができました。植村直己の人となりもわかったし、倍賞千恵子との関係もリアルでいい感じ。 しかし過酷な冒険をせずにはいられない人生というのは、選ばれた人に与えられた特権なのでしょう。私はただ、そういう人の「物語」を傍観して自らの卑小さを実感するばかりです。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-11-22 01:55:22) 2.《ネタバレ》 全然期待していなかったけれど、とてもスケールが大きくて丁寧に作られている。 まずもって全編を通して迫力ある冬山登山のシーンが多くて圧倒される。どれだけの予算と時間がかかったのか分からないが、よくここまで撮影できたものだと思う。しかもどれもどうやら史実通りのようで、西田敏行さんの迫真の演技もあって実際のドキュメンタリーを観ているようで素晴らしい。 ちゃんと公ちゃんとの関係も最初から丁寧に描かれていて、とてもいい味が出ている。 植村直己さんといえば偉大な人格者を想像してしまうが、不器用なところや奥さんに暴言を吐いたりするところなどの描き方も評価したい。 難を言えば、やはりそれぞれのエピソードがあわただしいので、どれか一つでも冒険を長く丁寧に取り上げてほしかった。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-11-15 19:04:31) 1.《ネタバレ》 植村直己さんは、僕が心の底から尊敬する日本人の一人です。兵庫の豊岡にある植村直己冒険館にも行った事がありますが、この映画にも描かれているように、彼はとても優しい方だったそうですね。エベレストに登った時にも、先輩を先に立たせようとしたり、友情とか恩といったものを凄く大切にされたそうです。冒険の先々で見つけた綺麗な花を押し花にしてずっと保管しておいたりとか、そういう「強さと優しさ」を両方兼ね備えているというところにぐっと来ます。そしてまた、これも劇中描かれているように、元々登山が達者だったわけではなく、仲間から「どんぐり」と言われてバカにされるほど足手まといな存在だったそうですね。だから、努力の人なんだと思います。冒険館には、登山の時に背負っていた25キロの重さのリュックが展示されているのですが、それを僕も背負ってみて「こんなとてつもないものを背負って登山するだなんて、、、」と心底驚いたのを覚えてます。世間的には、植村さんという人はいわば「社会のはみ出し者」であって、仕事も碌すっぽ出来ないタイプなんですね。僕もちょっと社会不適応なところがあるから、そういうところにもシンパシー感じちゃいます(笑)。冒険に危険は付き物ですが、では植村さんは恐れ知らずなのかと言うとそうではなく、クレバスの前に立つと常に足が震えるっていうんですね。危険な冒険をすることによって、その時初めて「自分が生きているんだと言うことの実感」を得られるんだと。植村さんて人は、不出来だったからこそ努力し、不適応者だったからこそ孤高な挑戦を成し遂げ、億病だったからこそ冒険が出来たといえるわけです。彼の生き様は、人生の教訓をたくさん教えてくれるように思います。話が長くなりましたが、リアリティに徹したこの作品は植村さんの偉業を後世に伝える上で満足のいく出来映えになっていると感じます。西田敏行と倍賞千恵子も好演でした。 7点を献上。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-26 02:18:54)(良:1票)
【点数情報】
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