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キサラギ

2007年【日】 上映時間:108分
ドラマサスペンスコメディ戯曲(舞台劇)の映画化
[キサラギ]
新規登録(2007-06-25)【ハクリキコ】さん
タイトル情報更新(2017-06-06)【イニシャルK】さん
公開開始日(2007-06-16)


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監督佐藤祐市
キャスト小栗旬(男優)家元
香川照之(男優)いちご娘
ユースケ・サンタマリア(男優)オダ・ユージ
小出恵介(男優)スネーク
塚地武雅(男優)安男
宍戸錠(男優)(特別出演)
相沢まさき(DVD視覚障害者対応音声ガイド)
原作古沢良太「キサラギ」
脚本古沢良太
音楽佐藤直紀
製作三宅澄二
テレビ東京(「キサラギ」フィルムパートナーズ)
ショウゲート(「キサラギ」フィルムパートナーズ)
配給ショウゲート
特撮野崎宏二(VFXスーパーバイザー)
編集田口拓也
あらすじ
1年前に自殺したアイドル・如月ミキを追悼するため、ファンサイトを通じて知り合った男性5人が、都内某所に集う。 なぜ、彼女は自殺したのか?その真相を探りはじめる・・・。

ハクリキコ】さん(2007-06-26)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想(7点検索)】

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60.《ネタバレ》  丁寧に作られていて、万人に優しい映画ですね。
 その作りゆえに、初見の際には(分かり易過ぎる)(一度で分かる事を繰り返し説明して、観客を馬鹿にしてるのか)と思えちゃって、評価は低かったんだけど……
 その後、色んな映画を観て「誰にでも分かるように作る」という事が、如何に難しいかを学んだ上で再見すると、印象は一変。
 本当に良く出来た映画である事が分かり、一気に評価が高まりました。

 特に「状況に取り残されている安男というキャラクターを用意し、他のメンバーが安男に説明するという形で、観客にも分かり易く説明してみせている」って点は凄いと思うし、その「説明する流れ」がギャグとしても成立してる辺りなんかは、実に見事。
 「警視総監の息子が署内でイジメられてるって、不自然じゃない?」とか「プラネタリウムに関しては、もうちょっと伏線が欲しかった」とか、ツッコミ所や不満点らしきものは色々思い浮かぶんだけど、根本的に理解出来ないって箇所は無かったし、脚本の完成度は高かったように思えます。
 「そもそもジョニー・デップを、この角度で見た事が無い」などの台詞で笑わせるセンスも良いし、それまで隠してた如月ミキの素顔や歌声をクライマックスで明かし(あぁ、これは売れないわ……)(でも、何か不思議な愛嬌が有るし、応援したくなる気持ちも分かる)って感じさせる辺りなんかも、面白かったですね。

 作中最大の謎である「如月ミキの死因」について「友達でも、マネージャーでも、幼馴染でも父親でもない、単なる一ファンからの手紙を命より大切にしていたから」という形で、綺麗に答えを出している辺りも良い。
 この点に関しては「実は〇〇の正体はストーカーだった」と判明する小説版「〇〇が如月ミキの殺害犯である」と判明するドラマCD版などに比べても「本当なんて分からんよ。真実は常に主観でしか有り得ない」という曖昧な結論で終わる本作の方が、誠実な作りだったように思えます。

 この映画を観た後「続きが観たい」「真実が知りたい」と思うのは当然の心理な訳で、それに対する答えとして上述の小説やらドラマCDやらが存在しているんでしょうけど、やっぱり「善人かと思われた〇〇が、実は悪人だった」っていうのは後味悪いし、何ていうか「余計な後付け」に感じられるんですよね。
 映画の中で皆が頑張って「悲劇的な死を、綺麗に解釈する」って儀式を行い、達成感も得られていたのに、そこに冷や水を浴びせられた気分。

 やはり、この映画の核となるのは「皆で集まり、ああでもないこうでもないと話し合う楽しさ」だと思うし、あえて結論を出さずに、皆で毎年集まっては謎解き合戦に興じてる事を示す本作の終わり方こそが、一番美しかったんじゃないかと。

 そもそも巷に溢れる映画の感想にしたって、推理どころか妄想の類が入り込んだ代物がチラホラある訳だし「あれって実は、ああだったんじゃないか」と話し合う劇中人物達って、映画を観た後に色々話す人達と、ちょっと似てるんですよね。
 まぁ、これも「こじつけ」の類ではあるんですが、本作から「映画好きに愛される映画」って印象を受けるのは、その辺りも一因な気がします。

 実際、こじつけるのって楽しくて、例えば「如月ミキ」→「二月」「未」「来」→「2は未だに来ない」って事で、本作が「続編が有るように見せかけて、実は続編の無い映画」である事を示してるとか、何とでも言えちゃう訳ですし。
 そんな具合に「推理する楽しさ」あるいは「こじつける楽しさ」を描いたという、とても貴重な一本だと思います。 ゆきさん [DVD(吹替)] 7点(2025-03-21 15:16:27)(良:2票) ★《更新》★

59.《ネタバレ》 そりゃ確かに、ごく限定された空間内で次々に謎を裏返して興味を引っ張るテクニックはかなりのものですが・・・何よりも、舞台用の脚本をほとんど映画用に書き直してないんじゃないかと思えるくらい、台詞が説明的でくどすぎ。また、役者の演技もステージコントみたいで、やたら騒がしいです。面白い内容ではありましたが、元の脚本が優れているだけという気もします。ただし、作品の根底を流れるオタク讃美の魂は称賛されるべきであり、むしろ真相がどうのこうのよりもそっちの方がこの作品の核として成立していると思うので、そこに+2点。 Oliasさん [映画館(邦画)] 7点(2025-02-17 23:31:08)

58.《ネタバレ》 面白いんだけど演劇っぽい過剰な演技が鼻についた。
それについては最後まで違和感があったがシナリオは割と好きだ。
後出しジャンケンがあるにはあったが
多少強引ではあるが伏線も良かったし
どんでん返しが何度もあってなかなかワクワクした。
最後のオチも否定的意見が多いようだけど俺はそんなに気にならなかった。
むしろコメディらしいボケを狙った良いオチじゃないかな。
ツッコミがないので分かりづらいのかもしれない。 Dry-manさん [インターネット(邦画)] 7点(2020-08-15 00:33:49)

57.《ネタバレ》 会話のみで進む密室劇。とても面白い。
前半の伏線を回収していく過程は見事だが、やはり他殺であって欲しかったという思いがある。
含みがあるラストも微妙。あんな針金だけ見せられても困るし、そもそもあの流れでまたオフ会するのか疑問。
5人のキャラが極めて立っていて、名前をすぐに覚えられる。
終始意見が対立しあっているのが良いのかもしれない。 Donatelloさん [DVD(邦画)] 7点(2017-07-23 10:51:03)

56.《ネタバレ》 面白いなぁ~~、よくできてるよホント。こういう密室劇は役者さんたちの力量が高くないとダメなんだけど、巧みな人たちばかりだから面白かった。特に香川さんとかさすが!若干やり過ぎな気はしたけども(笑)。あのまま普通に終わってくれたらよかったのにね~なんか余計な事をしちゃってくれてさー。続編でも作るつもりだったんだろうか?何のサプライズにもなってない残念極まりないものでゴザイマシタハイ Kanameさん [DVD(邦画)] 7点(2016-06-29 08:12:52)

55.《ネタバレ》 良く出来た脚本で面白かったです。今も人気のある俳優たちの演技合戦も見ごたえありました。
香川さんは、何やらせても上手いですね。
集まった人の中で「家元」以外皆キサラギの関係者で、唯一無関係と思われた彼が一番のキーマンだったというオチも良かったです。
だから、そこで終わりにすれば文句ないのですが、その1年後にまた「新たな証拠が」などと宍戸錠に言わせて繰り返すみたいなラストは蛇足でいらないです。
これが無かったら、あと1点追加しても良かったのですが。 nanapinoさん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-07 22:54:43)

54.《ネタバレ》 練られた脚本もさることながら、状況とともに微妙に変化していく役者たちの表情や話し方など演技もとても見応えがあり、彼らの芸達者ぶりを堪能できます。その中でも序盤におけるいちご娘の挙動不審な存在感は際立っており、同じいちご娘とは思えない終盤近くのお父さんキャラと比較すれば、この変貌ぶりはやはり5人の中でも香川さんは別格の上手さ。そして、満を持して登場した映像の中のキサラギ嬢の、想像していた通りのB級アイドル全開の姿には思わずニンマリ。最終的には後味のよい終わり方であることもよい。確かにキサラギ嬢は鳴かず飛ばずのB級アイドル、しかも短命でファンもわずかでしたが、そのわずかの愛すべきファンたちに支えられて、幸せなアイドル人生を送った、と言えるかもしれません。 タケノコさん [DVD(邦画)] 7点(2014-06-20 20:22:02)

53.《ネタバレ》 面白かったです。舞台で映える脚本なんでしょうね。

せっかく映画なんだから、もう少し撮影にも手間をかけてほしい。
続編はでないだろうな・・・出したらダメですよ。 たかしろさん [DVD(邦画)] 7点(2014-04-25 15:47:12)

52.これは、全てが原作と、脚本で決まった映画ですね。やや、粗が見えたってよいじゃない。男優5人劇の映画としては作り手にのせられた、良い作品。ただね、皆さんのおっしゃるとおり、蛇足はもったいない。 minさん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-07 20:14:36)

51.《ネタバレ》 アイドルマニアの設定で始まったため、ちょっと取っ付き難いかなと思いましたが、非常に楽しめました。
財政的に厳しい邦画界ではありますが、こういった生きる道もあるのかな~、と・・・・壮大なスケールの駄作の製作者は見習ってほしいところです。
ただし、このようなスケールの作品ばかりでは萎えるところでもあります。
実際、作品自体はドランクドラゴンのロングバージョンコントいった印象でしたし、11時代のテレビ放送で十分ともいえます。
また、プラネタリウムからの一連の流れはかなりの時間の無駄で、「まだ何かあるか?」と思って見ていただけに肩透かしを食らった思いです。
これだけコンパクトな空間を駆使していただけに、構成も余分な贅肉を落としてもらいたかったところです。
とはいえ展開は面白かったです。
好きな映画になぞらえて、「5人の怒れる?男」の称号を与えさせていただきます(^^;  ナイフ繋がりもあることですし・・・ 午の若丸さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-30 17:51:25)

50.なんだか映画としての華が足りない気がするけど、脚本もよく練られてるし、みんな楽しんで演じているのが伝わってくるし、良作と思う。 ashigaraさん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-06 22:57:10)

49.《ネタバレ》 最初の20分くらいは何が面白かったんだろうと思っていたが、それから一気に面白くなった。如月ミキさんあまりにもマニアック過ぎる。もし実在していたら彼女がゴールデンタイムに顔を見せることは無いと断言できるくらいに・・。似たようなアイドルさんが居たらゴメンナサイ。 のははすひさん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-16 00:22:10)

48.《ネタバレ》 いや~、面白かったよ~。こういうトリッキーな邦画としては、古くは『12人の優しい日本人』、最近では『サマータイムマシン・ブルース』や『運命じゃない人』を彷彿とさせる。やはり脚本の勝利。ラストの如月ミキの顔出しですが、あのビミョ~な感じが逆にリアルでよかった(登場人物のひとりが「歌も踊りもダメなD級アイドル」とか言ってたのも頷ける)。また、プラネタリウムのシーンで判明する、家元が実はいじめられっ子(?)で、如月ミキを支えに生きていたというのも泣ける。彼こそが観客全ての代弁者であり(アイドルの身内にはなり得ないただの一ファン)、彼が最後にちょっとした幸福を得るところは、恥ずかしながら涙した。(追記)一度目の鑑賞では8点を献上しましたが、二度目はオチが分かっているので面白さが半減してしまい、1点マイナスとさせて頂きます。前述の作品などはオチが分かっていても楽しめる(というより二度目の鑑賞の方が面白く感じる)ので、本作はあと一歩及ばず、といったところでしょうか。
フライボーイさん [DVD(邦画)] 7点(2011-04-10 18:25:48)

47.《ネタバレ》 最初どうなのかな?と思いましたが・・・
5人揃ってからは、次から次と話が展開していき凄い面白かったです。

終盤、ひとり疎外感を感じていた家元(小栗旬)の手紙のくだりは泣きました。

最後、如月ミキの映像を出してしまうのは、どうかと思いましたが(どんなアイドルなのか自分の中で想像し形作っていただけに・・・)
ただ、その映像を観て踊ってハッチャけてる5人は微笑ましかったです。

宍戸錠は完全にいらないシーンに思えました。 ぐうたらパパさん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-16 15:07:31)

46.ストーリーの展開が実におもしろく、良くできていると思います。しかし如月ミキは最後まで姿を見せなかった方が良かったのでは・・・。あまりにもC級いやD級すぎる。 ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-25 20:40:04)

45.《ネタバレ》 小栗旬と小出恵介に興味無くとも、塚地とユースケ・サンタマリアが出てるんだったら間違いないだろ。きっと面白さは鉄板だろうと睨んでいたんだが、本来なら、塚地の役であったろうはずの笑える部分のオイシイところを香川照之さんが全て持っていってたように感じる。逆に塚地のギャグは結構丸スベリだったように感じた。香川照之さんって芸人殺しの俳優なんだろか‥。 いちご娘のセリフ及び振る舞いには相当ウケてしまった。香川さんってほんと何やらせてもウマイな~  話は移りますが、こりゃ塚地!青山に喪服を買いに行ったんだったら ついでに谷原章介になって帰ってこい。大島美幸とお手手繋いで仲良しこよしで帰ってこい。そんくらいの事やってくれなきゃとても香川さんには追いつけせんぞ。勝てせんぞ~ 3737さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-20 23:09:02)(笑:1票)

44.小栗旬の手紙のくだりは感動した。アイドルはそうであって欲しいな(笑)
塚地がおなかを下し、途中完全に劇中から消えたのは、30分前に電話してる最重要人物だからだったからか。いろいろご都合主義的な展開でしたが、良いエンターテイメントだと思います。 nyさん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-03 18:10:05)

43.《ネタバレ》 徐々に明かされていく真相。
真相が見つかるたびにわくわくし、大変楽しめた。

役者と、脚本の勝利といった感じです。

最後の蛇足はともかく、見る価値は十二分にある作品でした。
タックスマン4さん [DVD(邦画)] 7点(2010-05-27 05:57:52)

42.《ネタバレ》 一つの部屋の中、話し合いのみで展開するストーリーは「12人の怒れる男」を彷彿とさせる。出来は良い。しかし終盤は蛇足のオンパレード。プラネタリウムのくだりはいらないし、アイドルは最後まで顔を出さないでおくべきだろう。なぜそこまで出さなかったのに最後で出してしまうのかわからない。ラストのオチはもう言うまでもないだろう。 ふじりんごさん [DVD(邦画)] 7点(2009-11-29 22:03:18)

41.《ネタバレ》 二転三転すれば良いってもんじゃないだろう。いや、四転五転、十転二十転?。でも、オタクコミュニュケーション的な雰囲気は良いですね。 演劇で観たい。 チューンさん [地上波(邦画)] 7点(2009-09-29 21:17:31)

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【点数情報】

Review人数 231人
平均点数 7.52点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
362.60% line
462.60% line
5156.49% line
6125.19% line
76025.97% line
87030.30% line
95122.08% line
10114.76% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.48点 Review27人
2 ストーリー評価 8.09点 Review44人
3 鑑賞後の後味 7.13点 Review43人
4 音楽評価 5.84点 Review32人
5 感泣評価 4.96点 Review29人

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