みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
9.「グラディエーター」コンビの南仏詩。 一番美しく見える日や時刻に撮ったとおぼしき、光をふんだんにとり入れた陰影と奥行き、空気まで感じられる内なるプロヴァンス。 アルバート・フィニーとフレディ・ハイモアによる回想シーン(ルナールの「にんじん」の名づけ親との休日を思わせます)がよくて、想い出写真、葉巻やインクの匂いが遠い夏の日を呼びおこす。 嗅覚は視覚よりも鋭敏に記憶を喚起するもの。 懐かしい世界が気ままな敏腕トレーダー、マックス(マクシミリアンだけど、マキシマスもマックスですね)のラッセル・クロウにも変化をおよぼし、ファニー(マリオン・コティヤール)にデートの誘いを断られた時はプレイボーイらしくなくナイーブ。 友人チャーリーのトム・ホランダー(小柄に見えないように撮ってあげてるのが優しい感じ)も彼の味をだして、最後は観客にかわってユルみきったマックスにツッコミしてくれ、女性たちもみんなチャーミング。 ベージュ色のプロヴァンスとブルー系のロンドン・シティの対比も鮮やかで、自身も南仏にぶどう園を所有し、旧友ピーター・メイルに原作(メイルが映画化を意識して入れたと思われる犯罪がらみのスリリングな要素がなくなっているのは、雰囲気優先ということかな。 チャーリーとマックスの従姉妹クリスティとの関係も、本の俗っぽさとはちがうものになってます)書いてもらったリドリー・スコットの、この土地への愛情が感じられる作品。 編集が早いのが少しもったいない気がするけれど、見るほどに味がでてくるよう。 プールでテニスボールを目に当てるマックスは、BRのロイ・バティのセルフカヴァーかと。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-27 06:35:06) 8.《ネタバレ》 わかるんです、この感覚。スキの見せられない日常は疲れるでしょ。 無防備でいられる場所、人、いられた時代。それに憧れることもわかるんです。 しかし、リドリー・スコットには無理でした。やるかやられるかの緊張感とはまったく逆のことだもの。プロヴァンスの風景はもちろん、映像は一級品なんですけど、ストーリーはいたって平凡。でもこのゆったり感は結構好きです。 エンドロールのところを見て、昔のラブコメを意識しながら作ったのかなあ、監督は。なんて思いました。そんなところがなんか微笑ましく思えてしまいました。 いいんです、ラッセル・クロウだから^^点数も自然と甘くなっちゃいます。 ラッセルとキスしてる女優さんがただただ羨ましかったデス。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-08 11:25:29) 7.似たような作品がいくつかあり目新しいものではありませんが、一息つくのにはいい作品だと思います。後で監督を確認したら意外な気がします。確かに、ロマンスとか風景とかの描き方は足りないと思います。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-02 22:38:44) 6.《ネタバレ》 内容はたいしたことなかったですね。しかしプロヴァンス地方の風景がとても美しくて旅行に行った気分を味わえ、長閑な雰囲気を堪能出来てちょっぴり癒されました。休日に見るにはピッタリの映画でしたね。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-12 20:20:40) 5.邦題がこれほどマッチした作品は珍しいんじゃないだろうか。 まさにプロヴァンスの贈りものといった感じの作品。 イギリス人とフランス人とアメリカ人の価値観のズレが滑稽な雰囲気を醸し出していて面白かった。 ラストは予想した通りのハッピーエンドだったけど、そこから始まる何気無い日常の風景をもうちょっと見ていたかった。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-05-08 12:21:54) 4.(高い安い関係なく)いいワインを口いっぱいに含んだ時のような気持ちよさのある映画でした。テロワールが隠しテーマかと思いました。テロワールはワインに反映されたその土地が生み出す独自の味わいとでもいうんでしょうか。ロンドンからプロヴァンスに来てその土地になじむというのとダブる気がします。このテの映画は落ち着いた気分でないと楽しめないと思うので、多分皆あくせく忙しくしている今の時代は車をぶっ飛ばして、銃をぶっ放してスカッとストレス発散、そういう映画が受けるんでしょう。この映画が撮影されたシャトー・ラ・カノルグのワインは日本でも手に入るようなので、このワインを飲みながら映画の雰囲気に浸るのも一興かと思ってます。 【hld】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-10 09:40:35) 3.《ネタバレ》 アメリカでは、製作費35百万ドルに対して、7.6百万ドルの興行収入しか上げられなかった大コケ作品。本作は興行的には失敗作といっていいだろう。 特に、ストーリーらしきストーリーはなく、ラッセル・クロウがただ単にはしゃいだり、遊んだりしている映画なのかもしれない。 見る人によっては確かに飽きるだろう。 しかし、個人的にはこれは結構好きな作品だ。 夏休みにプロヴァンス、又は自分の故郷にでも帰ったかのような錯覚に陥るほどの心地よさを感じる。 日々の忙しさを忘れて、自分の少年時代を思い出しながら、ゆったりと時間が流れていく。 徐々に自分までもが癒されていくかのような感覚すら感じさせる映画だ。 美しい風景、美味しそうな食事、美しい女性たちにも酔いしれる。 「ブラックホークダウン」もそうであったが、脚本に書けないような微妙な空気感を描くことをリドリー・スコットは得意としているようだ。 このような演出が可能なのは、数少ないベテラン監督だけだろう。 まさに熟練した味わいを堪能できる。 仕事だけに生きる都会生活を捨て去って、田舎で静かに自分の人生を楽しむというのは、本当に憧れる生き方だ。 こういった逃避的な生き方は、アメリカ人には理解できないのだろうか(それとも十分に余裕があるのか)。 幸いなことに、今の自分はそれほど仕事が忙しくもなく(以前は月に200時間残業して何のために生きているのか分からないときもあった)、映画を楽しむ余裕があるのが救いとなっているので、完全に逃避する必要はないのだが、仕事や都会の生き方に疲れた大人に見てもらいたい息抜き映画だ。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-02-02 23:51:06)(良:1票) 2.お金の心配をせずに、ワインを作りながらのんびり生活できたらいいな、と現実逃避するにはいい映画。週末の深夜に観るにはいいですね。どちらかというといとこの娘のほうがタイプです。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 05:42:41) 1.《ネタバレ》 ををっ、誰かがコメント済みだと思ってたら1番だったとは… リドリー・スコットがラッセル・クロウを使ってボーイ・ミーツ・ガールをやる意図を探りたくて観に行ってしまいました。ディテールはおもしろかったですよ、いきなりsmartだったり「ランス・アームストロング!!」だったり、フランス人の特性満開だったり。でもなんか腑に落ちない、リドリーは自分のイギリス人としてのスタンスを披露しないことには先に進めないと思ったのかな? この先の彼の作品を観たうえで結論づけたいと思います。音楽はよかったねぇ、ジョニー・アリディ(シルヴィー・バルタンの旦那ね)の「ヘイ・ジョー(ジミヘン)」生まれて初めて聞いた。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-08-23 22:05:26)
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