みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
14.結局人生はチャレンジと妥協なんだが、妥協だけの人生にも消耗しないという人もいて、そういう人にはこの映画は理解できないだろうな。ケイトの存在でこうした映画がみることができるのはありがたいことだと思います。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-01-09 17:16:15) 13.《ネタバレ》 壊れた人間関係や機能しないものを描くのが好きなメンデスだ。 ものごとが秩序立って気持ちよく進むのが嫌いなんだな。 さてエイプリルの取り付かれた「自分探し」というものは「夫が俗物化していくことを阻止しなければ」という強迫観念と混然一体となっていたようだと私は思うのだが、その「種」を撒いたのはキャシーベイツ演じる不動産屋の悪意…だったのかなあと、ラストでそんな気がした。 不動産屋の夫のアップで終わるというこのラストはなんなのかというと、たぶん「悪」を見た人の顔、という意味なのではないだろうか。 「あんたたちは特別よ」と7年間に渡って刷り込み続けることで、エイプリルの「生きがい探し」「自分探し」が始まってしまったのではないのか。 エイプリルがもともと「自分探し生きがい探しに目覚めてしまうような特別にやっかいな女」だったのかというと、それは映画内の描写だけではよくわからない。 が、隣のミリーはそういう〝病気〟にならずにすんでいる。同じように男児を2人産んで、郊外で主婦をやっているのに。 ウィーラー夫婦は共に、恵まれていることを自覚していないという点が共通していて、エイプリルの不幸は「俗物化していく夫を捨てられない」ということで、出奔することさえできれば悲劇は起きなかった。 この映画では「神」が決定的に欠如していて、たぶん「映画内での」神の欠如と子供の無視は同じ意味であって、「神の欠如」=「感謝の欠如」=「子供に対する無視」=「生きがいの喪失」なので、むこうの文化では「感謝」というのは「神」があってはじめて生まれる。 信仰を失っていること=感謝の気持ちの欠如=不動産屋につけこまれるスキを与える=「特別な体験をして特別な人間になれないこと」への欠乏感。 さてエイプリルの最後の行動の謎について触れたいが、これは「自殺」ではないことは救急車を呼んでいるから間違いない。とすると、「話すのも触られるのもイヤなフランクの妻として暮らしながら、なおかつ〝生の実感〟を得るにはどうすればいいか」というエイプリルなりの究極で唯一のソリューション、「死の淵から蘇る」ということだったのかと、私は思う。 死にそうになって助かると、生きている実感を得られる。ジグソーみたいだが。 彼女にとって一番問題だったのは「生きている実感が得られない」ということだったのだから。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-13 16:27:36)(良:1票) 12.最後の朝食のシーンが素晴らしい。リアル過ぎて影響を受けた夫婦がいないか心配です。 【akila】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-27 14:28:45) 11.《ネタバレ》 「アメリカン・ビューティー」の監督らしく、決して気持ちのいい展開は期待できないが、リアルで嫌らしい分、深い印象を残す作品だった。フランクもエイプリルも幸福を必死に求めようとするが、その思いが強いだけ足元を掬われ、前に進むことができない。どちらかが悪いわけではない。相性が悪いのである。更に言えば、表面的な相性が良いだけに更に悪い結果を招いているとも言える。 エイプリルは女優を夢み、フランクは自由な生活を夢見る。二人の思いはフランス行きの夢となって、まさに結実しようとする。しかし、その夢はエイプリルの妊娠で脆くも崩れてしまう。彼らは決して憎みあっていない。しかも似たもの同士だ。だから更に悲しいのだ。まるで運動会で二人三脚がどうしてもうまくいかない様を見ているようだ。片方が走ったときには、もう片方が付いていけない。片方が止まっても、もう片方は走り続ける。お互いに相手のことも考えているのに、目指すゴールが異なるのだ。 どちらかと言うとシリアスで暗い話であり、好みではないが、同時に非常に優れた作品であると感じた。この監督のものはもっと観たい。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-12 21:34:30) 10.《ネタバレ》 これって「アメリカン・ビューティー、50年代版」みたい、なぜ50年代が舞台なのかよくわからないけどね、時代は関係ないテーマだと思うし。こっちのほうがかなりハードで陰鬱ですけど。 エイプリルはいわゆる「幸せ探し症候群」なんだと思う、しかも病的といっていいほどかなり重症。フランクはこれといって特別良くも悪くもない普通の人のように感じた。ただあの告白はアホ過ぎです、何を期待して告白したんだか・・・私にはさっぱりわかりません。 現実味のない夢想にウキウキしている時のエイプリルは機嫌がよく、夫婦仲も良好。エイプリルは例え女優になっていたとしても同じだったと思う。 なぜあんなに物事に否定的なのか・・・フランクが度々ブチ切れるのはエイプリルがそこまで追い込むとしか思えない。 社会に出て結婚したり子供が生まれたり、そうこうしてると毎日が同じことの繰り返しで気が滅入るなんてことは殆どの人が経験することで、でも現実は無視できないから折り合いをつけ、バランスをとりながら生きている。 そういう術を持たず壊れていくエイプリルを見ながら、ふっと「ベティ・ブルー」のベティを思い出してしまいました。泣きながら皿洗いするなんて相当ヤバイ段階です。 この夫婦を取り巻く人々がまたリアルですねぇ、なんかやたらコンプレックスの強そうな隣人夫婦、なぜかいつも裏口から訪ねてくるヘレン、彼女にとって裏口は親密な関係を表す特権のようだ、お気に入りの家を気に入った夫婦に売り、自分の友人にしようとする支配欲とでもいいましょうか、息子がああなったのもなんとなくわかる。ヘレンのご主人がラスト、話の途中で補聴器のスイッチを切る、したたかで毒がありますねえ。 ところでこの作品のケイトは最初から険しく怖い顔をしてる、先ごろ監督のサム・メンデスと離婚したとかするとか発表したし、本作を撮影中も結構危ない状況だったのかしら? もしそうならこの映画、相当怖いです。 【envy】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-24 14:38:58) 9.《ネタバレ》 主役二人の演技はいい。が。プロットがちょっと。。チャンスがあったらつかむべきか、、、パリに今行かないと行けないと思い、即行動に移せるのはすごいと思ったがジレンマは時代を超えて生きるというところを突いている。 【HRM36】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-08-09 21:41:03) 8.ディカプリオ演じるフランクは、妻にいつもちょっとだけ譲歩するけれど、でも最終的には自分の思う方向に夫婦関係を導いてきた。自分では「妻にこれだけしてやっている」と「いい夫」を演じつつ、そういう自分の「心遣い」をちゃんと受け止めない妻にいらだっている。ウィンスレット演じる妻のエイプリルは、そんな夫が見せかけの善意でつくりだす「檻」のなかで狂気を少しずつため込んでいる。そういう夫婦の関係性を的確に伝える冒頭の市民劇団のエピソードが秀逸。その後は、夫婦喧嘩→修復への努力→問題をさらにややこしく、という恐るべきパターンがこれでもかと描かれます。どんな夫婦も自分たちは「特別だ」と思う時があるもの。どんな夫婦にも「自分がこれだけやってるのに相手はなぜそれを理解できないのか」と思う時があるもの。しかし、そういう日常の歯車がも狂ったときに訪れる闇は果てしなく深く、そして恐ろしいのです。そして、最後のキャシー・ベイツの一言に思わず苦笑。このあたりは、まさに『アメリカン・ビューティ』を撮ったサム・メンデスの本領発揮です。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-12 21:41:26) 7.ワールド・オブ・ライズよりも面白かったよ。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-26 21:53:23) 6.ケンカしたり罵ったりなんだか疲れる内容ですが、現実の方がもっと疲れるわけでこれはこれでありなのだと思う。主演2人のつば飛ばしあいながらの熱演が素晴らしい。1950年代の様子が再現されていて興味深かった。皆同じ中折れ帽、グレースーツ、ニュースペーパーでわらわらと歩く男達の出勤シーンはまるで何かの絵画を彷彿とさせるほど没個性で迫力があった。 【おっちょ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-12 00:24:18) 5.《ネタバレ》 短くも激しく海の藻屑と消えた恋は、永遠の輝きを保った。二人で時を掛け育て上げた愛は、「平安」と引き換えに、その輝きを失った。 『タイタニック』から12年後の2大俳優の成長ぶりを、二つの作品の恋愛の形と比較しながら観賞させてもらいました。 単行本にした方が売れそうな、人間の深層心理を描く純文芸作品です。「何年寄り添っても超えられない男女の壁」こんな重いテーマですから、普通なら退屈な映像になりがちですが、二人の高いレベルの演技がそれを払拭しています。最期の朝食のシーンの緊張感などは、並の俳優では決して醸し出せないでしょう。 そして、ラストのキャシーおばさんの言葉~おぉ怖っ!要するに「どんだけ永くつきあっても、女は何を考えているかわからん」のです、こちら側からすればですが・・・ 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-15 23:07:15) 4.《ネタバレ》 映画の舞台は1950年代、高度成長期のアメリカ。50年前なんてそんな前でもない気がするのですが、その当時は”男が働き、女は家庭を守る”が当たり前 人工中絶すら合法的に認められていなかったようです。 (でも女性が煙草を吸う事は、わりと一般的だったようで・・・そこは違和感を感じますが。エイプリルは妊婦になっても普通に煙草吸ってたし・・・) そう思うと、結婚して子どもがいてもバリバリと働ける環境である自分は それだけでも恵まれているのかも。と思いました。 それにしても、エイプリルさん。そんなに夢を追いかけたいなら いくら旦那が相手とはいえ、避妊しないで勢いにまかせてエッチするのやめようよ。 と思ったのは、私だけでしょうか?? 【しま】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-15 22:52:15) 3.《ネタバレ》 レオにケイトのあの黄金カップルが夫婦役!、なんて宣伝したら『タイタニック』の続編か何かだと思う人はいっぱいいるだろうなぁ。夫役のレオはケイト直々のご指名とのことで(ついでに言えばキャシー・ベイツも出てるし)、監督らは『タイタニック』目当ての観客の気分をどん底に落とそうという実に意地の悪~い魂胆があって撮ったのではないかと。この意地の悪さは好きですよ。 『タイタニック』を観ている観ていないに関わらず、理想のカップルとして有名な二人。若く、夢と希望に満ちあふれた二人が結婚したらどうなるのか?興味が湧かないわけがないキャストと設定で、夢も希望もない現実が描かれる。『タイタニック』で夢見たことを全てぶち壊します。 互いに夢、というかほとんど幻想のようなものを抱き、またそれを相手にも期待して結婚してしまったが為に、子供ができて好きな事ばかりしていられなくなった時、相手に大きな失望感を覚える。もともとこの二人は夢や理想については共有できていたものの、現実的な事柄については何も噛み合っていなかったのだと思う。エイプリルの計画の欠点を論理的に指摘しているようでいて、実際は今のような生活が保証されないのが恐くて恐くてしょうがないフランク。根は弱気で、口でしか夢を語れない彼もすごく悲しい。彼自身もきっとそれが嫌だから喧嘩しても必ず先に謝りにいくのだろう。このディカプリオの薄っぺらでつまらない男の演技はもっと評価されていいはず。 それに対するエイプリル。彼女も彼女で辛い。女優という目標があったにも関わらず出産によって断念せざるを得なくなり、その原因であるフランクに当たる。彼女の計画が上手くいきそうになるといつも妊娠に邪魔される。だからラストでも自分の夢を断った原因を消し去りたかったのだと思う。 どっちも感情的になってるんだけど、それぞれの立場になってみたらそれは誰でも少しは抱えてしまう不満だからどっちにも同情してしまってキツイ。 夫婦間のやり取りだけながら、そこらのホラー映画は軽く超えてしまう恐い映画です。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-13 20:33:47)(良:1票) 2.《ネタバレ》 話題づくりのためではあるのだろうが、なんでこの組み合わせでこの映画を撮ろうと思ったんだろう。【ネタバレ注意】作品情報を少しだけ見て、夢を追い求めて成功を獲得する話かと思っていたのが甘かった。そもそも、このタイトルで“燃え尽きる”とは思わなかった。まあ、最初の方から勢いあまって浮気してしまうところとか、「これはハッピーエンドにならないな」と思わせる展開があったので、ある程度は覚悟していたが、なかなかシリアスな話だ。パリ行きを2年か3年遅らせればよい話という気もするのだが、エイプリルの狂気が邪魔をする。狂気でなければ、最後になぜ、あの方法を選んだのかがわからない。フランクに“未練”があるように見えないのだから、自分の夢を果たしたかったのか。精神を患っているジョン役の Michael Shannon は好演。それとラストシーンがよかったので、少しおまけでこの点数。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-10 02:06:03) 1.たぶん現に結婚してたり、家族がいたりすると、共感できて、もっともっと胸に突き刺さるんでしょうけど。独り身のあたしには、この映画を観るのはちと時期尚早だったかもしれない。それでも十分に見応えはありましたよ。夫婦ってなに?家族ってなんなの? でもきっとこれが現実なんでしょう。たぶん愛が作り出すものって、幸せだけじゃなくて、こういう苦悩ももれなくついてくるものなのかもね。ふぅ。 【ぷりんちょう】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-06 20:54:51)
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