みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
8.《ネタバレ》 よくあるシチュエーションスリラー。閉鎖空間サスペンス。範囲が狭いと動きや展開が限定されるため退屈に感じちゃうこともあるのですが、この作品は面白かったです。 全人類の約半数が感染?っていう謎の終末感は個人的には蛇足な味付けでした。 急にSF。急にザ・フィクションって感じになってしまいまして。 当事者の気持ちで映画の世界に浸っていたところ、急にはじきだされた感じがします。『いや、これ作りもののお話だから。フィクションだから。マジになってんじゃないよ。』って、リアルな雰囲気をぶち壊されたような気持ちになりました。 ただ、この設定がエンターテイメント性を強くするのに一役買っているのも確か。 『しょせん入社試験』だったのが『命や人生に関わる試験』へとその意味を変えていきます。 ある者は自分のパートナーを救うため。ある者は病に冒された自分自身を救うため。文字通り命がけでこの入社試験に臨んでいるわけです。 登場人物はみな個性的。ホワイトにしろブラックにしろブラウンにしろ、ちょっと暴力的かつサディスティックな人間が多いのは気になるところではあります。 ラストのオチは一休さんかと思いました。さんざんもったいつけといてそれかー。なんか答え教えてもらってもスッキリするようなカタルシスはないですね。第一、このオチであればメガネ+ガラスで見える文字のトリックは不要でしょ。 オチはともかく、緊張感の作り方はうまく、攻守交替していく展開はスリリングで見応えがあります。 状況次第で誰しもが加害者にも被害者にもなりうる。これぞシチュエーションスリラーの醍醐味です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-07-14 07:57:55) 7.《ネタバレ》 ソリッド・シチュエーソンもの映画としてはその低予算とシンプルなプロットはかなりハイレベルでございました。題材を採用試験にしたことはアイデアとしては抜群だと思いますが、現実に企業の人員採用に携わったことのある人なら、ちょっと違和感を覚えることもあるでしょう。実際に日本の企業でも、さすがに「白紙の問題用紙」なんて極端なケースはなかったですけど、それに近い意表を突く課題で入社試験を行った会社を知っています。でもどちらかというと日本の場合は企業より学生の方が突飛なことをしたという話が多く、面接でマヨネーズを一本丸ごと飲み干すという芸(?)を披露してソニーに採用されたという都市伝説まがいの話がバブル期にはありましたよね。 まあそういう実体験もあり、この映画での試験問題の出し方とその答えというかオチに関してはさほどサプライズはなかったですね。そもそも途中で退室させられるフランス語を話す試験番号1番が怪しすぎ、絶対に後半でまた絡んでくるということは、誰でも読めるでしょう。候補者のうち六人が警戒しながらも協力というか共同作業してゆくという展開は。この手の映画のお約束ですけど映画自体の出来・不出来を左右する大事なところです。その点では本作は緊迫感を持続させる巧みな脚本です。だって他のソリッド・シチュエーソン映画と違って命がかかっているわけではなく、失格したら何事もなく退室できるというかなり緩い状況でこれだけ緊迫感を出せたんだから、大したものです。そしてラストがなんか明るく希望を感じさせてくれるのが同ジャンルの映画とは決定的に違うところでしょう。 観て損はないと私は思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-19 12:41:49)(良:1票) 6.《ネタバレ》 SAW系の作品では、かなり優秀な部類。 入社試験という設定も良い、どんでん返しのラストもまずまず。 怪しい人物がそのままって感じは少し残念。 【バッジョ】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-06-09 20:41:39) 5.《ネタバレ》 ワンシチュエーションものは「CUBE」「SAW」などに追従していろいろと出てきているが、本作はかなりレベルの高い部類の属すると思う。決してグロ描写等に訴えて逃げるのではなく、徹底して知能戦を繰り広げるのは好感。 ■最初の感じは「SAW」に近いのかと思わされたが、むしろ「CUBE」に近い印象(いる人間の本性が徐々に明らかになってくる感じなど)を受けた。仕掛け自体は引っかけクイズレベルだが、それを包み隠す雰囲気がうまく、きちんと引っかかってしまった。 ■個人的には、最初に動きだした男の読み「残りのものを失格にすればよい」だと思ったのだが、違ったのね。あのタイマーはきっと何か仕掛けられる(ドラマ「ライアーゲーム」の最初の一億円争奪戦で似たようなのがあったし)とは思ったけど。 ■ただ、最後の撃つ展開は無駄な気がした。あそこで一気に非現実的技術の印象を受けてしまったし。収束はもう少しうまくやれた感じ。その辺が少し心残り。 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-10 00:21:11)(良:1票) 4.《ネタバレ》 先行するシチュエーション・スリラー作品群とは似て非なるもの。採用試験を舞台にして、しかも最初っから本性丸出し、ってのは新鮮ですね。 ただ、俳優さんたちの演技はどんなもんでしょうかね?俳優さんたちがイマイチ乗ってないような気もしますし。 まぁ描ききれてない部分は、観るものが特別に注意しないとね。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-24 01:05:36) 3.《ネタバレ》 『CUBE』『SAW』などを思い出すし、『12人の怒れる男』も思い出す。けれど、そんなに二番煎じぽく感じない。早々から大きな突っ込みどころが出てくる(「・・・かもしれない」レベルでライトを全て割って消すというのは、ライトが必要だった場合に後戻り不可能でアウトだし)けれど、そこらへんの強引さは「テンポよく進める為に」と観るこちらも割り切れた。自分の答案用紙を燃やした女性については、ふつうなら「これ、誰のよ?」と一応確認しそうなものだけど、まぁいいです。もともと、ほとんど期待していなかったせいか、あまーく観ることが出来たんでしょうか。紙ナイフのシーンなどはあるものの、それほどグロやバイオレンスで見せようとしていないところにも好感を持ちました。で、僕はなによりもこの映画の終わり方が好きでした。トリックで唸らせるのも好きだけど、僕の場合、それよりも人間味の方で余韻を味わえる方が好みに合っているんだなと思います。理屈だけで観ちゃうと「銃使わなくても殺し合いは可能やし、そうなってたら・・・」とか考えて冷めちゃいそうですが、善い行いをしようと思う人間が、善いことの為に手を取り合う瞬間をもって締めくくってくれたのは、映画全体の印象を持ち上げたなと思います。もっと練り込んでリメイクされて欲しい作品です。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-03-23 00:29:08) 2.《ネタバレ》 密室系サスペンス映画はよくありますが、本作は入社試験の場だというのが独特なところ。「良い人」と「悪い人」が割とはっきりしてるので、相互不信の展開でありながらもドロドロにはならずすっきりと見やすい。最初から最後まで、注視して見続ける事が出来たので、エンターテイメントとしては及第点をつけたい。ただ、「問題と答え」がこれといって気持ちのよいカタルシスをもたらしたわけでもなく、メガネがキーポイントとして扱われながらもたいしたオチにはならなかったので、その点は少々残念。エンディングは、ある種の清々しさがあってよろしい。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-01 20:26:23)(良:2票) 1.「採用されれば生涯年俸1億円」 というこの映画のキャッチフレーズから 謎の組織が仕掛ける理不尽なゲームなのかな?という 先入観をもって鑑賞しましたが、いい意味で裏切られました。 これは作品の登場人物たちにも言える事ですが、 採用試験に臨む人間の概念を逆手にとったトリックムービーみたいなもの といえばわかり易いでしょうか。 見ず知らずのライバルたちが織り成す駆け引きににも テンポのいい台詞運びと行動心理をうまく利用した緻密な演出が しっかりと活きており鑑賞側のかゆい所に手が届く状態なのが 気持ち良い。 伝染病が蔓延した世界とそれを機に急成長した大企業という点は 少々出来過ぎですが、1シチュエーションものとしては 完成度の高い作品です。 やっぱりなぁーっていうエログロ描写もなく スマートな終わり方も納得でした。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-07 01:33:33)(良:1票)
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