みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
14.今から30年以上も前に現代のTVの情勢を危惧した先見性が素晴らしい。現代のTVは、完全な視聴率至上主義になっていて、数字を出す為ならやらせも厭わない状態です。この映画に出てくる登場人物はほぼ全員狂っていて、TV業界の異常性を現していると言えます。この映画で起きた出来事がこれから先ないとは言い切れない部分にTVの怖さを感じさせますね。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-27 00:54:43) 13.フェイ・ダナウェイが妖艶でした。人物の描き方が濃ゆく、みんな人間臭く、深いです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-10 11:14:29) 12.《ネタバレ》 視聴率至上主義のテレビ業界の「狂気」を描いたこの映画だけど…コレが1976年の作品だってことにアタシはビックリ! 現代の放送業界のモラル低下?崩壊?をこんな大昔に予見してたなんてねえ。 見終わって最初のアタシの感想は「なんでマックスはいい歳こいてダイアナみたいな嫌なオンナにうつつ抜かしちゃうワケ??」だったんだけど…現代テレビ業界の妖しき化身ダイアナに古き良きテレビ時代を支えてきた報道マンのマックスが翻弄される様子は、テレビ業界そのものの移り変わりを暗示してるのかなと。 低視聴率番組をアッという間に人気No.1にしてみせた美しき敏腕女性プロデューサーにある種の敬意と愛情を感じつつも、人の感情やモラルを忘れて視聴率だけに一喜一憂するその姿に違和感を覚えるマックスは、商業主義に突っ走る現代のテレビ業界に羨望しつつも危機感を覚える昔のテレビ業界人の姿っぽいっていうか。 …結局ラストには視聴率のために暗殺までしちゃうダイアナたち…どこまでエスカレートするのかと思うと空恐ろしいわね。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-30 20:21:23)(良:1票) 11.「ネットワーク」というタイトルで描かれている舞台がテレビ局ということに違和感を覚えてしまった。 それくらい、「ネットワーク=テレビ」ではなく、「ネットワーク=インターネット」という構図が今や一般化したということだろう。 それは言い換えるならば、この映画で描かれる「狂騒」が、現在のインターネットが取り巻く世界においてまったく同じように当てはまるということだと思う。 故に、この映画が描き出す可笑しさや恐ろしさは、色褪せることなく強烈なインパクトを保っているのだと思う。 社会派の密度の高いドラマを数多く生み出してきた巨匠シドニー・ルメットの監督作であるという情報だけを持ってこの映画を観始めると、大いに意表をつかれると思う。 リストラを宣告された老キャスターが、自暴自棄になって放送中に自殺を宣言することから始まる狂騒。 視聴率とそれに伴う利益に振り回される群像劇は、序盤はコメディのようにも見える。 しかし、徐々に破綻していくそれぞれの人間性に対して、次第に笑えなくなってくる。 キャラクターとして目立つのは、老キャスターを演じるピーター・フィンチで、自殺宣言から端を発して視聴率という魔物に見出されるように徐々に狂気じみてくる様は強烈だった。 しかし、この映画が巧みなところは、狂っているのは必ずしも彼だけではなく、実は登場する主要キャラクターの全員が狂気に蝕まれているという人間描写だと思う。 数字が取れると分かれば即座に老キャスターを番組の顔として祭り上げ、一転視聴率急落により危機を覚えればキャスターの暗殺を淡々と決定するテレビ局上層部の面々のやり取りは、そういう蔓延した狂気を最も如実に表しているシーンだった。 そして、最も人格者に見えるキャラクターにしても、実は非常に愚かしく描かれており、彼らが生きる現代社会の病理性が、映画全編に渡って表現されていると思った。 少々強烈な風刺劇として気軽に見ることも出来るけれど、ほんの少し深入りして見てみると、そこには今の社会にも直結する危うさが満ち溢れていて、怖くなる。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-13 23:24:22) 10.豪華キャストを投入して力を込めて作った割には、前提部分の作り込みが不足していてポイントがずれている感じ。それぞれの登場人物の立ち位置というか、視聴率や番組制作に対してどういうスタンスなのかという部分が突っ込みが浅く表層的だし、何よりも、フェイ・ダナウェイやロバート・デュヴァルのオーバーアクトが気になる。ホールデンの家庭部分や不倫関係の描写も、何でそんなものが必要だったのかな・・・。などと文句を言いつつも、志は高く、気合は入った作品だと思うので一応この点数。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-12 01:25:37) 9.《ネタバレ》 70年代を代表する大芝居映画です。出ている役者がみな濃厚な演技をこれでもかと見せつけてくれますが、やはりP・フィンチのキ○ガイ演技には背筋が寒くなります。アメリカには実際TV伝道なんて番組が実際あるくらいですから、預言者ニュースキャスターがいてもおかしくないかも…。F・ダナウェイも節操のなさと安っぽさ加減も絶妙で、こんな演技をしちゃったらその後の彼女の芸歴が落ち目になったのも止むを得ないでしょうね。全体としては寓話なのですが、ここまでユーモアもなくストレートに押しまくられると、観終わって疲労感が残ります。そう言えばこの映画、ニュースショーのテーマ以外に劇中で音楽が全く流れないんですよ。ほとんど密室劇と言える『未知への飛行』でも使われた手法ですが、あまりに役者たちの演技が濃いのですぐに気がつきませんでした。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-14 02:41:45) 8.《ネタバレ》 「テレビに映るものが全てではない。テレビは何でも作り出せる。」と言っているキャスターに視聴者が同調する。ここがミソなのだが多少軸がぶれていたような、要素を詰め込みすぎたような印象。ラストも多少は大げさな気はするが、ニューシネマ期の作品としてみる価値はあるし、ピーター・フィンチの怪演は見もの。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-24 20:20:44) 7.《ネタバレ》 その職に固執するあまり、我を失ってしまった落ち目のキャスター。視聴率至上主義で暴走する女プロデューサーや重役。「ビジネスだから」では片付けられない執念が垣間見えます。彼らを突き動かした真の原動力。それは欲望だと思う。自己顕示欲や承認欲求、優越感、成功欲等々。人が欲して止まない要求を満たしてくれるものが、TV業界にはあるということ。それも頷けます。一度に数千万人を相手にし、その結果が視聴率となってはね返ってくる。これだけ大規模な成果を短期間で、かつ数値として確認で出来るのがテレビならではの醍醐味。成功で得られる快感は凄まじいと思う。手にしたものが大きいほど、そして得難いほど、手放したくないのが人情です。ただ今回のケースは度を越えている。予言者という名の道化に身を落とすキャスター。視聴率を守るために殺人を示唆する幹部たち。みな狂っています。マスメディアの力、というより、その先にある大衆の力に飲み込まれたのだと感じます。ラストの銃撃事件。一人は局の幹部から依頼された人間。では、もう一人は誰か?おそらくただの一般人。つまり大衆の一部です。大衆を欲し、大衆に祀り上げられ、大衆に殺された一人の男。その憐れな末路が大衆の前に延々と晒される皮肉。恐ろしいと思いました。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-25 19:04:43) 6.そのむかし、たしか”視聴率が下がると殺される!”の名文句ナレーションのテレビCMをかすかに記憶しています。(前世の記憶だったかなあ?たしかそんな感じ) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-25 19:28:15) 5.現在でも、視聴率稼ぎのためのトラブルは大変な問題です。また、放送会社のM&Aにしても、日本でもついこの間も起こりそうになりましたよね。ピーター・フィンチのようなテレビ出演者って、男女を問わず日本にも複数いて視聴率稼いでますよね。このように、30年の年月を越えて未だ古めかしくならないテーマを映画化したシドニー・ルメット監督は素晴らしいなあ、と思いました。 【ひよりん】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-12-28 21:36:44) 4.《ネタバレ》 やり過ぎか・・?やり過ぎでしょう・・? いや、手放しにその突飛な演出をオーバーと見ることは出来ない。 今現在のTVを点けて見てもヤラセが蔓延り、視聴率至上主義が幅を利かせる世界だ。 本作品はそのテレビというメディアの多大な影響力、業界に巣食う魔を感じ取れる。 浮気をするが目が覚め、愛する妻の下へと去るウィリアム・ホールデン。 そしてラストの件が凄い好き。 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-01 11:11:14) 3.国営放送会長辞任問題やCX対LDのLF買収問題でチョッと思い出したんで見てみました。視聴率至上主義、視聴率のためなら何をやってもいい、TV画面に映っている人間が狂っているのか、その番組を作る製作者が狂っているのか、はたまたそんな番組を喜んで見ている大衆が狂っているのか。この映画の中に変な恋愛物語は必要だったのかが良く判らない。久米宏は使い捨てキャスターを拒み、みのもんたは裸の王様を選んだのだなあなんて思いました。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2005-02-26 22:37:09) 2.贅を尽くした演技合戦はもうすごいばかりです。私としては、オスカーを受賞できなかったウィリアム・ホールデンとロバート・デュバルがたまりませんでした。演劇風に撮るシドニー・ルメット作品では、俳優の演技が映えますね。ただこういう映画には同時代性が大事で、当時としては斬新な設定だったのかもしれませんけど、今となってはよくできた寓話として感じられます。同じくキ○ガイが大活躍する「タクシードライバー」が現在でもその鮮度を落としていないのと比較しても、脚本がウェルメイドすぎて、荒削りな魅力が少なかったのかなとも思います。なんて思いながら見てたんですけど、細木数子さんがレギュラー番組を持って好き放題説教しまくってる現在日本を考えると、やっぱり傑作はバカになりませんねと思い知らされる今日この頃です。 【ザ・チャンバラ】さん 7点(2004-09-07 21:45:32) 1.さすがはシドニー・ルメット。やっぱ面白いわ。どんどん落ち目になっていよいよクビになるというキャスターが思いついた起死回生。それは越えてはならない一線を越えてしまうものだった、、、。欲望とモラルとせめぎあい。これはいいよ。 【あろえりーな】さん 7点(2004-08-24 20:24:04)
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