みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
18.原作未読。 予想外に良い映画でした。 しかし、「デカい切符」ってバブリーだなぁ・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-03-04 00:45:32) 17.原作読んでからの、雪崩れ込み鑑賞。 読んでなかったらラスト、【えっ!もう終わり?!】って感じだったかも。 自分も【人の記憶】に残る人間になりたいと思わせる作品です。 【tonao】さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-11-23 19:39:14) 16.冒頭、ああこれはバブルの時代だなあ、と。個人的には何の懐かしさも感じないけれど、とそんなことを言ってみるのも一種の強がりなのかも知れないけれど。ああ、みんな、シャツの裾をズボンに入れてますねえ。 主人公を演じる高良健吾を始めとして、登場人物たちが、はにかんだようなオドオドしたような挙動を繰り返し、これが昨今のお笑いコントの演技を思い起こさせてちょっと安直ではないの、と最初は心配になるけれど、やがてそれが気にならなくなってくる。長回しが多用される中で、このオドオドした感じが、独特のリズムみたいなものを生み出してるんですね。いや、リズムというよりは、演技の詳細が確定されない中に役者たちが放り込まれ、開放系の中に映画の世界が広がっていくような。 そんな中で、素っ頓狂な吉高由里子はまったくオドオドせず、ブレることなく、純朴な主人公を変人の道(?)に誘い込む。これぞまさに究極のバカップル・・・ってのがこれまた不思議な懐かしさめいたものを呼び覚まします。 時間軸をいじくる構成も、イヤミになっておらず、ラストでは静かな感動に繋がります。 でも、それでもなお、この「世之介」ってヤツ、何なんだよ、という気持ちがどこかにあって、映画ってのは「懐かしがられる人々」ではなく「忘れられた人々」を描いてナンボでしょ、という気もしてしまうんですけれども。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-09-28 01:51:41) 15.《ネタバレ》 祥子ちゃんが初めて好きになった人のことを聞かれて答える「笑っちゃうくらい普通の人」というのが、この映画を象徴しています。普通の人を普通に描いた映画。主人公以外にも、出てくるのは普通の人ばかり。お嬢様で一見変わっているように思える祥子ちゃんも、カーテンにグルグル隠れたり、あおいでいたうちわをハタと止めたりと、普通の女の子らしいところが随所に見られてカワイイ。そんな「普通の青春物語」だから、見ている方にも安心感が生まれるのでしょう。最初は2時間半以上もあるので長いと思ったのですが、それほどの長さを感じさせないのは、劇中の人物たちと一緒にこちらもあれこれ楽しんでしまうからではないかと思いました。 ただ、ちょっと調べてみると、原作では世之介くんは死亡しないようで、そこを変えたのにはあざとさを感じます。それを除けば、なかなかさわやかな青春映画でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-09-22 18:21:24) 14.観終わって、2時間くらいかなっと思って時計を見ると、160分の映画。 この長さを感じさせないのは、不思議に良い映画なんでしょう。 1980年代を違和感無く映しているところも、なかなか出来ないこと。 観ている時は、さほどではないが、観終わってから、しみじみ、映画の良さが感じられる。 【cogito】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-04-15 17:26:05) 13.《ネタバレ》 原作未読なので、途中まで、どういう映画かよくわからないまま戸惑いながら見てた。ちょっと挙動不審な田舎出身の人のいい大学生の青春物語かなと思ったら、いきなり話は現代に飛んで・・・。ただ、中盤で主人公の末路がわかった時点で、実はこの映画、最初から視点は現代に固定されていたのだと気づいた。みんな「故人」である横道世之介を偲んでる。世之介の「人のよさ」とか「憎めなさ」も実際は「思い出補正」なのかもしれない。BGMで流れるのが、レベッカと石井明美っていうベタ過ぎる選択も、そう考えればよくわかる。世之介の(そして祥子さんとの)その後が全く描かれていないのもそのためだろう。けれど、この映画の魅力は、「補正だからウソとか虚構」でも「あの日に帰りたい」でもなく、そうやって「思い出す」ことが人生を豊かにするっていうことをきっちりと描いている点だ(その自覚が「三丁目の夕日」とは明らかに違う!)。それは、祥子さんがハンバーガーを二度食べるシーンに、これ以上ないくらい美しく描かれている。まあ、それは、登場人物たちよりは年下だけど十分おっさんになった自分が見るからそう思うのかもしれないけど。普通に青春物語としても美しいし、世之介と祥子さんの映画史上最強レベルの大ボケカップルは必見の価値あり。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-03-05 13:57:48)(良:2票) 12.《ネタバレ》 大学に入るため東京にやってきた田舎育ちの主人公。 図々しく人懐っこく空気が読めない主人公だがどこか憎めない。 彼といろんな人々との交流の話が昭和と現代を行き来しながら描かれる。 長い話だけどそこまでは長く感じなかった。 雰囲気映画かなあー。 途中からいきなり映画の雰囲気変わるのが面白い。 実話とリンクしてるのですがなんでそんなことしたのかなー。 【Dry-man】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-25 00:21:07) 11.《ネタバレ》 あのころ、ほんとおれたちってバカだったよなぁ。ただ若いってだけで、頭の中は女のことばっかり、将来のことなんかこれっぽっちも考えてなかったし。そんなおれたちが、いつの間にか大人になってるんだものな。人生って、どうなるか分からないもんだよ、まったく。そう言えば、あいつ元気にしてんのか――。大学進学のために、長崎から上京してきた横道世之介18歳。見るもの聞くもの何もかも新しい世界で、彼は様々な人たちと出会い、年上の格好良い女性と同い年の女の子の間で揺れ動き、色んな現実を目の当たりにして、本人も知らないうちに少しずつ大人になってゆく…。吉田修一の新たな代表作とも言える青春小説を、穏やかで優しい空気の中に描き出す青春物語。普段、こういういかにもテレビドラマの延長のような邦画ってほとんど観ないのだけど、昔から僕がずっと愛読してきた吉田修一の傑作を映画化したということで今回鑑賞してみました。うん、なかなか原作に忠実に作られ、その数々の美点が巧く映像化されていて素直に良かったと思います。世之介役の彼を初めとする、役者陣の抑えたナチュラルな演技も味わい深かったですね(お馬鹿紙一重の世間知らずのお嬢様・祥子という難しいキャラクターを嫌味たらしくならずにちゃんと演じられるのだろうかとちょっと不安でしたが、祥子役の彼女けっこう頑張ってましたね)。いやー、今は反抗期の娘に説教しているお父さんも、昔はみんなこんな感じでふわふわ生きていたんだよね~。この映画を観ると、そんなあのころの自分が懐かしく思い起こされます。そして、あのころのバカだった自分たちでは想像すらしなかった、現在の大人になった自分や友達たちの生活を思うとまた切なさが込み上げてくる。観終わった後、優しさと切なさが良い余韻となって残る優れた青春映画であったと思います。以下余談。今作の原作者である吉田修一氏が僕は昔から凄く好きで、その代表作はほとんど読んでいます(現代の日本の小説家の中では最高に文章が巧い!と勝手に認定してるぐらい笑)。そんな氏の知的でスタイリッシュな筆致が冴え渡っている原作には、映画では語られなかったエピソードの数々が丁寧に書き込まれているので(映画では登場しなかった倉持の成長した娘もちゃんと出てきて良い台詞を残してくれるんだ、これが)、まだ原作を読んでいない方は是非読んでみることをお薦めしときます。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-06-02 01:22:49)(良:2票) 10.原作にあった青春の葛藤や痛みみたいなものが感じられず(法政・水泳・長崎等々著者の自伝的要素も含まれているような)、田舎から上京してきた世間知らずの人のいい大学生のように描かれてしまった事には違和感があった。が、さすがに映像の力というかバブル時代のノスタルジー感は満載で、『三丁目の夕日』に感動する団塊世代を揶揄できないなと。(遠景のシーンでは近代的マンションが映りこんでしまって、やや粗もあるのが難点。) オチを知った上での台詞や展開を楽しむ事の有意義を感じながら見ていたら中盤でマサカのネタバレで、過去と未来が行ったり来たり。でも、こういう製作手法もこれはこれでよかったのかなという気もする。 横道世之介に対する関係者の想いもそれぞれで、存在すら忘れたり、存在だけは覚えていたり、存在が忘れられなかったり。出会いがあって関係を構築しても、それを維持できなければ死ですら影響を与えられないのだなあと思うと、何とも切ない気持ちになる。 初見のインパクトは弱いが、こういう映画ってあとからジワジワくるんだよね。自分の過去も彷彿とさせるし、夢に何度も出たりして。 中年にはそれなりに響く作品なのかと。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-31 22:17:06)(良:1票) 9.高良健吾がウザッたさをうまく演じていました。吉高由里子はうまいのかヘタなのかよくわからない女優さんです。うまく説明できませんが、なぜだか心に残る作品でした。見終わった瞬間にもう一度観たいという衝動にかられました。吉高由里子の「ごきげんよう」のルーツはここですね。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-05-17 07:26:15)(良:1票) 8.《ネタバレ》 鑑賞後、レビューを書く前にここの評価を見て自分のそれとかなり差があるので驚きました。 自信が無くなりもう1度見ました。 気負わず見られたという事も有りましたが、評価は上方修正されました。 日和った形になりましたが、2度見た事は結果的には良かったです。 話の展開や構成は俊逸でしたし、登場人物が皆、役者さんの演技を含めて魅力的でした。 高良さんと吉高さんは単体でも良かったですが、彼等2人の関係性は見ていてとても心地良かったです。 空気を読めない世之介と彼に輪をかけてマイペースな祥子は、ボケ役の芸人の前にもっと強烈なボケ芸人が現れ、最初の芸人が突っ込まざるを得なくなっているようで面白かったです。 登場人物の台詞や所作の間(ま)や、演出は独特の雰囲気で非常に好感が持てました。 一方でノスタルジーという要素に少し頼りすぎている感じがしました。 現在のシーンではそれぞれの登場人物が世之介に対するノスタルジーを、過去のシーンでは観客に向けてのそれを表していましたが、前者はストーリー上の事ですし悪くもないと思いましたが、後者のそれはあざとく映りました。 ステレオタイプに80年代を表現した映像は、それらの要素を詰め込みすぎて説明的になり過ぎていましたし、広い画で記号的に配置された演技の出来ないアルバイトであろうエキストラがそれらに絡むと、作品からの集中力を欠いてしまう程でした。 製作者側のこだわりだとは思いますが、本来、話の背景でしかない筈のそれらに焦点を当てすぎると、見ている側は映画ではなく単なる製作者の自己主張を見せられている様で一気にしらけてしまいます。 そんなシーンが複数あったのは残念でしたし、それが1度目に見た時の評価が低くなった要因です。 ある程度年齢を重ねた人に対しては、ノスタルジーは感傷的にさせる道具としては極めて有効だと思いますが、安直に使いすぎると逆効果だと思います。 話が良いだけに勿体無く感じました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-20 17:32:22)(良:1票) 7.後半世之介が自然体でなくなってきたように感じたのがちょっと残念。 【マンデーサイレンス】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-03-22 22:20:52) 6.《ネタバレ》 2時間越えの長めな時間なのだが、不思議と飽きずに観てしまった不思議な映画。まぁある意味ぬるい展開で大きな出来事は発生しないんだけどもね(笑) でもなぁ、まだ観ていたいなぁと思えてしまうのはなんででしょうね。とっても良い映画デシタ 【Kaname】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-03-21 20:45:26) 5.2年前の映画ですが、ファッション、風景、車も1980年代をしっかり感じさせてくれます。高良健吾があまり遠慮がないけど心に沁みるような言動を素直に表に出すお人好しになりきってます。土建屋社長の娘が「ごきげんよう」っていうのもピンときませんが吉高由里子のお嬢様もきまってます。人を心地よくさせてくれる一面を持った人は結構いますが、類は友を呼ぶのか世之介のようないいやつを身近で見かけません。映画の中とはいえ癒されました。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-03-18 15:58:58) 4.不思議な感じの映画。邦画がこんな感じを目指すといいんじゃないかな。お金かけられないしかけても糞映画ばかり作るし。大金かけてバリバリアクションはハリウッドに任せてたらいいよ。 【とま】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-27 14:06:25) 3.ふわふわしてて掴み所がないけど、どこか居心地が良い。そんな映画。 高良君の無邪気なキャラクターや、現実感のない吉高ちゃんのお嬢様キャラが作り出す優しい雰囲気を堪能すべし。ストーリーは、あってないようなものだけど、こんなに長くても不思議と退屈はしない。沖田監督共通のところなのだが、会話の間が、なんとも言えないおかしみを生んでいる。 人にどう伝えればいいかわからない映画だが、興味があれば、是非体験してほしい。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-29 12:53:15)(良:1票) 2.たっぷりと間をもたせた演出、透明感のある映像(カメラは近藤龍人)はなかなかで、起伏のないストーリーを何とかもたせるための工夫も随所にある。泣かせるストーリーにもできたはずだが、あえてこの平板な方を選択したところに監督の自負が見える。吉高、伊藤など女優人の輝きが目立った。しかし、やや長いだろう。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-18 09:53:03) 1.映画鑑賞後、なんとも言えぬ幸福感を感じた。その原因は物語ではなくおそらくはあまりに初々しく瑞々しい高良&吉高にある。ハンバーガーショップでの二人のやり取り中にけらけらと笑う吉高の頭に絶妙なタイミングで帽子が落ちてくる。監督はNGとせずにそのまま演技をさせる。ほとんど奇跡的な瑞々しさの発露はこういった撮影方法によって作り出されている。80年代のヘンテコな風俗描写がしつこいとか兄のキャラクターが大袈裟に過ぎるとかいらぬエピソードがあるとかといったマイナスはこの映画の場合、もうどうでもよい。また、兄の部屋を映し出す抜群のカメラワークだとか主人公の部屋の奥行きのある構図だとかといったプラス面ですらこの映画の場合はどうでもよい。ただひたすらこの奇跡の瑞々しさをにやつきながら賞賛するのみである。あきらかにオフレコの雪のシーンは見てるこちらがこっ恥ずかしかったが。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-03-13 14:29:30)
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