みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.《ネタバレ》 このタイトルだけ見た時はギャング同士のやったやられたのハードボイルド系なのかと。 意味を知った時は洒落た言い方だなとすごく気に入りました。 でも本作では「天使の分け前」の意味がちょっと違う解釈のようで、そこがポイントかもね。 まず根底は階級社会であるということで前科者じゃなくても何か特別才能でもないとなかなか這い上がれない現実。ハリーとウイスキーとの出会いと息子の誕生がロビーにとっての転機のチャンスで、繊細で鋭い嗅覚がロビーの生まれ持った才能ということかな。 ウイスキーの樽ひとつに1億円以上払える人がいる、でも味の違いはわからないようで(この金持ちがアメリカ人てとこが笑える) つまりは金持ちの自己満足の道楽、独り占めですね。方法は拍手喝采とは言えないけど分け前があってもいいんじゃないのと思ってしまいました。半分ダメになるあたりは天使の罰かな、でも報酬は4人で分ける。そしてチャンスをくれたハリーへの分け前にもなる。 被害者との対面は重要なシーンで、ロビーは何も語らずもちろん赦しを請うこともしません、例え死んでお詫びすると言ったところで一生赦されることではないけれど、被害者と家族の痛みを自分に置きかえられるようになり(これも分け前かな)死ぬまで罪の意識と贖罪の気持ちを持ち続けることが大事なのではと感じました、そうなるには更生し立ち直ることが先でそのためにチャンスを与えることはやはり必要だなと思えた作品でした。本音を言えば犯罪にも色々あってそんなふうに思えないこともあるけどね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-07 22:07:22)(良:1票) 3.《ネタバレ》 子供が生まれて更生していく主人公のストーリーは良いが、最後に犯罪を犯してしまう結末は若干疑問。舞台をスコットランドにしてスコッチウイスキーにまつわる展開が何とも心地よいのだが。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-16 00:44:54) 2.《ネタバレ》 ちょっと自分でも意外だったほとんど観ていない「ケン・ローチ」もの。 名前は良く聞く有名な英監督・・なのにです。 社会の底辺近くにいる若者たちを温かく広い視点で描くんですね。 あの樽から超レアもののウィスキーをなが~くて細~いホースで 抜きとるところなんてやっぱりコメディなんでしょうね。加えるのも全然適当だし; 社会奉仕の指導者がホント!人が良くて気持ちよくて、やっぱり人は人に 育てられ見守られて成長できるんだ、という当たり前だけど揺らぎかねない 確信を思い出させてくれました。 【AKO】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-23 21:00:53) 1.暴力に明け暮れ荒んだ毎日を生きていた主人公の青年ロビー。恋人と生まれくる子どものために、今度こそはと更生を決意する。 裁判で社会奉仕活動を言い渡されたちょっとトホホな仲間たちと、旨いスコッチウイスキーには目がない愛すべき社会奉仕活動の指導者の姿をコメディタッチで描きますが、そんな中にいかに更生を決意しようともそれが容易ではない社会や雇用の厳しい情勢を挿入する。コメディとは言え、このあたりはいかにもケン・ローチらしいところです。 主人公ロビーに関しては必ずしも共感出来ることばかりではありませんが、この愛すべき社会奉仕活動の指導者が彼らを見守る視線こそケン・ローチの視線であり、そんな人間を見つめるローチの視線は本作でもやはり優しい。 スコッチウイスキーの香り漂うスコットランドの美しい風景描写も見どころです。ウィスキーの製造過程で生じる「天使の分け前」の意味の説明は作中でなされますが、ラストに登場する、もう1つの「天使の分け前」が何とも素敵。これが鑑賞後にとてもいい余韻を与えてくれます。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-04-18 21:15:16)(良:2票)
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