みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.《ネタバレ》 私は色々と楽しめました。 「ウルトラセブン」を見ていると、ほとんどの宇宙人たちが「個人的」に地球に侵略に来るのか不思議でした。常識的には、もっと「組織的」であるはずですよね。「ウルトラセブン」はシナリオの不備ですけど、本作の宇宙人(?)は確信犯の「個人的」です。おそらく母星で禁じられていることをやっています。それは美食(ゲテモノ?)趣味が昂じた結果です。食いしん坊です。その証拠に主演女優はぽっちゃりですw。 格段に進んだ文明世界から来ていても、禁を冒しているから、この食いしん坊の行動は後ろめたさ満載です。そのおどおどした感じがしっかり演出されています。地球のオトコに対する美醜の概念が無いところも秀逸です。そんなこんなを台詞の説明ナシで進める野心作だと思います。 ちなみに、地球人の生殖に関する知識は無かったみたいです。アレの時、びっくりして皮膚に穴が開いたか調べていましたな。スキンに穴があると危ないんだよぉ。お後がよろしいようで。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-25 15:39:24)(笑:1票) 3.《ネタバレ》 『スピーシーズ種の起源』っていう邦題もたいがい意味ワカランけど、『種の捕食』って一体、何なのよ。まーとりあえず「観ててよくわかんなかったら、あの映画同様、女性エイリアンが男を捕まえる映画(そして食う映画)だと思ってください」ってコトなんですかね。 スカーレット・ヨハンソンが宇宙から来た生物なのかどうか、なんだかUFOみたいなのが(この言い方もヘンですが)映ってたので、多分そうなんだろう、と。しかしそれはともかくとして、この映画、何だかえらく寂しいんです。最後に明かされる彼女の正体は、というと、真っ黒。暗黒。ようするに実体が何も無いんですね。前半は、ただただ、車を運転しながら、行きずりの男をかどわかす。そんでもって、取って食っちゃったのか何なのか、映画の描写としては、男たちが暗黒に引きずり込まれていく、という形をとってます。暗黒に引きずり込まれるとどうなるのか、よくわからんが、食っちゃったにしては、マズそうな男ばかり捕まえるなあ・・・というのはさておき、男たちは皮一枚になり、中身が無くなってしまう、らしい。 前半はそんな感じですが、後半、彼女は、ケーキ食ってみたり、男と寝てみたり、何やら見よう見まねで人間になろうとしているらしい(でもどれもうまくいかない)。で、正体が露わになるや、いきなり焼き殺されてオシマイ。 早く人間になりたい、と言いながら、最後は焼け死んでいった妖怪人間ベムを、いやでも思い出すではないですか! え、思い出しませんか。失礼しました。でもやっぱり、寂しいですよねえ。 この映画、ハッと息を呑むようなロングショットがいくつも登場し、ケッ、そうやって、「アートっぽいきれいな画」と言うとすぐロングショット頼みかよ、と陰口も叩きたくなるけど、確かに効果的で、なーんか孤独感が強められるのです。 音楽が、何とも気持ち悪くって、心地よい(どっちやねん)。耳鳴りのような、弦楽の特殊奏法。何かを叩くような音もしてますが、これも弦楽器を使った音なのかな? 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-08-08 20:08:44) 2.《ネタバレ》 オープニングからして何やら難解だ。恐らく、いや、明確な製作者の意図があるのだろうが、一般人な映画好きの自分にはその解釈すら思い浮かばない。いや、例えその解釈を説明されても理解(納得)出来るか、分からない。それが『アート=芸術』なのだろう。画面一杯に映し出される『蟻』もそう。意図や解釈は分からなくても、そのアート的な画のセンスは感じる。異星人がニンゲンを捕食する一連のビジュアルもB級SFホラーとは一線を画するハイセンスで独創的な映像で、監督の求めるこだわりが感じられる。一方で、正反対な海や山といった壮大な自然を広角で撮って見せたり、スカーレット・ヨハンソン演じる異星人『彼女』の前半のただ淡々と流れる逆ナンパシーン等、何の説明も無く、素っ気ない程アナログチックなんですが、自分は不思議と退屈しなかった。特に前半の物色シーンはあのスカヨハに声を掛けられる、という妄想に自分を置き換えて見れたせいか?(笑) 何にせよ、恐らく鑑賞した人は少なからずスカヨハ演じる『彼女』に感情移入してしまっているんじゃないでしょうか?ニンゲンの方が酷い事を平気でするじゃないか、と。自分はそうでした。ニンゲンに触れ、徐々に『彼女』の内にあるものに変化が現れるのは見ていて分かります。ついには無抵抗なのに殺されてしまう。それは自分も『人間』だから。人間の残酷さをよく知っているから。人間だって他の生き物を捕食してるじゃないか。でもそれは例えそう感じていても何も態度を改めない偽善的な鑑賞者に対するアンチテーゼに他ならないんじゃないかと。顔に障害のある男性に対する『彼女』の同情も何のためらいも無いピュアな態度。何不自由ない五体満足な鑑賞者に少しでも嫌悪感を抱かずにそれが出来るでしょうか?彼に「冗談か?」や「からかってるのか?」といった台詞を言わせなかった監督の意図は正にそこにあるんじゃないでしょうか。そして個人的にはあれ位の肉付きの方がそそられる(爆)スカーレット・ヨハンソンの魅力に尽きる一本だと思います。何かいっぺんに好きになりました。 【miki】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-22 20:58:18)(良:1票) 1.《ネタバレ》 名の知れてない女優を使っていたなら相当安上がりで出来ていたろう その内容。 ただこれをスカーレット・ヨハンソン嬢にやらせた事の価値はデカイ。 黒い水面にそびえ立つ真っ白で綺麗な肌が目に焼き付く。 そして最期、ヨハンソン嬢の皮膚の下に隠れていたウォーズマン。 蝉の一生に例えるなら 生まれた瞬間、陽の目を浴びてじゃなくて 脱皮した瞬間、火の目を浴びて瞬殺されてしまったその悲しみ。少なくとも彼女(?)のほうが人間の命を多く奪っている悪のはずなのに、彼女一人を殺してしまった人間のほうが悪魔のように見えて終わるという 余韻としては悪くないです 嫌いじゃない。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-07 00:25:25)(良:3票)
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