みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
14.《ネタバレ》 ジョン・ル・カレのスパイものって、007みたいなスパイ同士の攻防とか 陰謀を阻止するとか、そんなストーリーじゃないんだね。 本作みたいに窓際スパイが、政治ネタで一財産稼ごうとか、スパイも人間なんだって話を創る作家なんだね。 ってことは、ル・カレも、元スパイ? 何でスパイの人間性、そんなに詳しいの?って思ってしまう。 ホント、超人じゃない。 「ロシアハウス」観てもそうだけど、結構地味な仕事をこなす人たちなんですね~ ホントのところは知りようがないけど(笑) 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2024-09-25 00:50:15) 13.《ネタバレ》 左遷、それはサラリーマンがもっとも恐れるもののひとつです。本作の主人公は、上司の奥さんを寝取ったことで組織から睨まれ、地方支局へ左遷された凄腕(と思われる)スパイ。そのキャラ設定と言い、ピアース・ブロスナンの演技と言い、まんまジェームズ・ボンドなのですが、現実は『007』のようにはいかないというひねくれた展開が笑わせます。また、左遷先で思わぬ事実に遭遇して主人公が孤軍奮闘し、最後には組織や上司を見返すという展開がこの手の物語の定石ですが、現実はそれほど容易なものではありません。左遷先にはネタらしいネタなどそうそう転がっていなくて(だからこその左遷先)、本人に頑張ろうとする意欲があっても、結局はくすぶったまま謹慎期間をやり過ごすしかないのです。それが普通のサラリーマン。しかし本作の主人公はタダモノではなく、ネタがないなら自分で作ってしまえという切り返しに出ます。 もう一人の主人公は、虚言癖のある仕立て屋。ウソをつく時には一瞬、良心が咎めるものの、「つまらない現実を話すより、面白い作り話の方が相手は喜ぶ」と自分を納得させてウソにウソを重ねていきます。利己的な目的でのウソではない分、良心の呵責は少ないようです。実際、たいていの聞き手はこの男の話はウソであることを了解した上で会話を楽しんでおり、実害は少なかったと言えるのですが、ネタを求めるスパイに目を付けられ、ありもしない国際危機がでっち上げられたことから、ウソが現実を侵食しはじめます。仕立て屋も途中から「これはヤバイ」ということに気付くものの、借金を肩代わりしてもらったことの負い目もあって降りられない状況となっており、何の策も打てないまま事態はどんどん悪化。悪魔的なスパイに取り憑かれて右往左往する男の姿が滑稽であり、ジェフリー・ラッシュの小市民演技が光っています。 当事者全員が作り話だと認識し、現地を知っている者であれば誰も真に受けないようなウソが軍事侵攻にまでエスカレートしていく展開にはある種のカタルシスがありますが、一方で恐ろしさもあります。実際、初動段階で現地へ行って聞き取り調査をすればすぐにおかしいことが分かる程度のウソや事実誤認が国際問題にまで発展した事例はわが国周辺でも少なからず発生しており、フィクションだと言って笑ってもいられないところがあります。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-08-06 16:04:37) 12.ジョン・ブアマンの監督作はどれも定型内に収まらないのが良いところ。予定調和的な作品の多いスパイ物で、先が読めないというだけでこれほどエキサイトできるのだから他の製作者もいいかげん考えてもらいたい。実際ピアーズ・ブロスナンは007よりこっちのちゃらんぽらんなスパイの方がよほど似合っている。今回ブアマンの本物志向はタイトルバックの仕立屋の仕事ぶりに現れていて、ワンショットで捉えたその所作は見事!のひとことに尽きる。ジェイミー“ワンダ”リー・カーティスの脱ぎっぷりにも驚いた。アクション・シーンも無く、ブアマンらしいいまいちカタルシスの感じられない作品だが、正しい奴がモロに正義漢ヅラした分かり易すぎる映画より、本質的な部分でスリリングな本作を断固支持する。 【皮マン】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-11-22 11:05:12) 11.《ネタバレ》 元々がル・カレがグレアム・グリーンの映画にもなった「ハバナの男」(Our man in Havana)をヒントに書いたMI6がでっちあげ情報を真に受けた騒動ですが、これに米国が絡んで戦争にまで発展しかけるところはやはり米国映画ですね。それでも被害者はアル中の元革命家だけでハッピーエンドと言うところはナイスです。 【たいほう】さん 7点(2004-12-07 17:34:47) 10.少しばかり話が難解だったかなって思うんですが、なかなか緊迫感出てたし、おもしろみがありました。ジェフリー・ラッシュのアクの強い独特の雰囲気がいいですね。自分も最初007シリーズかと思っちゃいました。 【カーマインTypeⅡ】さん 7点(2004-07-17 16:56:55) 9.話が淡々と展開される中 現実ってこんなもんじゃないかって感じがした。 【だだくま】さん 7点(2003-11-03 00:10:43) 8.これ、サスペンス・コメディ?ま、内容はともかく、なぜかこれでやっと、ジェフリー・ラッシュが好きになれてしまった。あと、自分はあんなにスタイリッシュでカッコイイのに、こんなおやじを愛してる奥さん、出番がいつも一瞬だけの叔父さん、いいかげんな曲者スパイ、それぞれのキャラがよかったので、なかなか楽しめました。 【桃子】さん 7点(2003-10-28 16:49:58) 7.スパイの育て方が分かって面白い。 【ナルコ】さん 7点(2003-10-24 00:08:37) 6.後半の緊迫した空気が、一瞬で消えた。まあ楽しめました。 【ハリウッド】さん 7点(2002-11-12 00:37:35) 5.味のある作品です。パナマの雰囲気が生っぽい感じでイイです。役者としてのブロスナンの姿が印象的です。ボンド風刺もなかなかです。 【N!Ci】さん 7点(2002-06-13 14:45:32) 4.いまいちよくわからなかったけど、面白かった。もう一回見たら理解できるかも。でもこのピアース・ブロスナンはあんまり好きじゃない。 【タコス】さん 7点(2002-06-09 11:40:17) 3.余り期待して見ていなかったせいか、意外に面白かった、というのが正直な感想です。あらゆる面において対照的な欠点だらけの主人公2人の組み合わせが絶妙でした。ピアース・ブロスナンが演じた、人格破壊したスパイ役は新鮮でした。なかなかシブイ作品でした。 【KARIN】さん 7点(2002-02-10 20:29:43) 2.従来のスーパーマン的役柄のイメージから、スマートでカッコ良さばかりが目立っていて、俳優としての魅力を感じていなかったP・ブロスナンに、初めてそれを感じさせてくれた作品じゃないだろうか。ストーリーそのものよりも、登場人物たちの生々しい現実感を、豊かなキャスティングによって見事に演じ分けられ、作品を魅力あるものにしている。ただ、サスペンス色をもっと前面に押し出して、エンターティンメントにしようと思えば出来たであろうが、敢えてそれを目指さなかったのは、J・ブアマンの作家としての基本姿勢なんだろうなぁ。 【ドラえもん】さん 7点(2001-07-15 00:16:35) 1.大作というわけではないが、結構面白い作品。判りづらい人物設定、場面情景ではあるものの、2回目に観てみると尚更面白そうな作品である。ただ終盤話し広げすぎかな?という疑問が残るものの、観て損はない一作である。 【チャーリー】さん 7点(2001-07-01 22:12:45)
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