みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
7.《ネタバレ》 初見。度々挿入される回想シーンから二人の絆とそれぞれの人となりが窺える無駄なシーンが一切無い見事な展開。列車内のリリアンから感じる恐怖感が手に汗握るほどではなかったのが残念でしたが、カフェでの再会シーンは圧巻であり二人は愛し合う男女に見えました。今生の別れになるのは想定内でしたが、ジュリア亡き後にその存在までも抹殺されてしまう戦いの陰惨さが堪える。打ちひしがれるリリアンに寄り添うダシール・ハメット、羨ましい光景でした。リリアン・ヘルマン、フレッド・ジンネマン、ジェーン・フォンダ、ヴァネッサ・レッドグレイブ、気骨のある人達の気迫を感じる名作。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-11-20 12:26:07) 6.「噂の二人」でリリアン・ヘルマンを知り、そのリリアン・ヘルマンとなればこの映画を見ずにはいられなかった。恋愛関係にある男性と女性の友人ジュリアの三人ともなれば「噂の二人」とも共通するし、事実その原作「子どもの時間」も映画の中で執筆され世間に認められるようになる。ここまでは実話に基づく伝記映画かと思っていたら、ジュリアの使いの者が現れると様相は一変、サスペンスタッチの緊迫した映画となったのには驚いた。ユダヤ人のリリアンが反ナチスの活動資金を運ぶシーンとジュリアとの再会シーンはすごく印象に残る。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-12 09:33:48) 5.《ネタバレ》 最後まで救いのない映画なのね…。 せめてジュリアの娘さんを見つけて引き取ることができてれば…って思わなくもないけど、このラストだからこそ成り立つ映画なのかも。 お金持ちのお嬢さんなのに反ナチ運動に没頭して結局は暗殺されてしまうジュリアだけど…アタシは特別立派な人だとは思わないわ。 だって自分が好きで選んだ道でしょ? 脚を失って松葉杖になっても、寝てる間に襲われて殺されても、自分の信念貫いて本望なんじゃないの??ってことで。 リリーにしても、ユダヤ人なのにナチス統治下のベルリンに乗り込むなんてホントどうかしてるわよ。 薄情なアタシは「いくら大好きな親友の頼みだって言っても、アンタいい加減にしなさいよ!」なんて思ってたんだけど…そこまでしてあげたい!と思える親友にめぐり会えたリリーが羨ましくもあるのよね。 だってそんな出会い、一生に一度あるかないかよ。 ってことで…スパイみたいな現金輸送にもハラハラしたし、ダンディなダッシュもステキだったけど、この映画のテーマはやっぱり「かけがえの無い友情」だとアタシは思うのよね。 ところで…ガッツリ脇役のメリル・ストリープにアタシもビックリ! この映画がデビュー作なのねえ。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-16 20:27:50) 4.あ~… あんまりドキドキしなかったんだよな~ 何故だろうか。でも再会場面は良かった。自由な場ではなく、監視の目を気にしなければならない中だったが、二人の目を見ているだけで胸がいっぱいになった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-19 20:02:20) 3.《ネタバレ》 映画のタイトルはジュリアですが、話の中心はあくまでリリアンでしょう。彼女にとってダシール・ハメット(ダッシュ)とジュリアがいかに重要な存在だったか、それがテーマのようです。だから前半の劇作家としてデビューするまでのいきさつも、リリーにとっては欠かせないものなのです。個人的には翻訳ミステリが好きなので、興味深く見ました。 後半のベルリン経由でモスクワへ行く話は相当面白いのですが、それまでと雰囲気がまったく変わってしまうので、はたしてよかったのかどうか。あまりにも面白すぎて前半とバランスがとれていないとも思えます。それにしても、本当に“小説にでも出てきそうな”展開で、ある意味使い古された陳腐な設定ですが、それをこれだけ引きつけてみせるというのは、たいしたものです。もっともこれは、主人公が実在の人物だというリアル感が、大きくプラスになっているとは思います。ジュリアが亡くなった後も、素人が地下組織の壁にはばまれるというリアルな展開で、安易なハッピーエンドよりも見ごたえがありました。レジスタンス組織の徹底した秘密主義を描くことで、戦争それ自体の恐ろしさを影のように浮かび上がらせています。 リリアン・ヘルマン自身が原作を書いているということで、リリーは多少欠点はあるものの、あまりひどい人物になっていないのが、ちょっと不満でしょうか。あと、やはり前半と後半でバランスが悪い。前半が時代と特にシンクロしていないのも、残念でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-22 21:24:27) 2.タイトルになっているせいもありますが、ジュリア役のヴァネッサ・レッドグレーヴがものすごく印象的であります。思慮深げな瞳と、いつでも絶やさない微笑み。また、長身であり、手がとても大きいので、とても抱擁感があり、まさにこの役にうってつけです。画面に映っている時間は短いですが、主演のジェーン・フォンダが霞んでしまうほどです。映画はスリリングなシーンもあり、とても楽しめました。ただ少し古臭い作りです。30年以上前の映画ですから、古臭くて当たり前と思われそうですが、舞台は戦前です。そこを加味しても、ちょっと古臭いと思いました。映画全体に『ジュリア愛』が溢れています。 【shoukan】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-21 23:46:12) 1.フレッド・ジンネマンの一貫した人道的立場からの映画作り、その姿勢が随所に感じ取れる。人間の尊厳、政治的な抑圧、そして人間の良心という考えの下に、二人の女性の友情を高らかに歌い上げた、ヒューマニズム溢れる作品ですね。ファシズムと闘い、志半ばで絶命するジュリアは、殉教者として描かれています。私が気になったのは、ヘルマンに扮するフォンダがジュリアを回想するいくつかのシーンにあります。貴族的な家族に反発し、信念を貫いた彼女の生き様を、美化しすぎているきらいがあり、それはとくに、映画に何度か登場する、レッドグレイヴのクローズ・アップが物語っています。さながら、勇気と英雄主義の象徴のようだ。しかしながら、この映画を観た人は、そんな点には何の疑問ももたないと思う。それでいいのかもしれない。映画の出来は非常に優れたものであり、観るものと一体感を持った、普遍的なテーマを好んだジンネマンらしい作品と言えるでしょう。 【ノブ】さん 7点(2003-02-02 15:01:06)
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