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【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 『愛のコリーダ』に続いてフランス資本が主導で撮られた一編、仏語原題と邦題の『コリーダ』との類似性から未だにハードコア作品と誤解されている節があるのはちょっと残念です。自分は『愛のコリーダ』は一種のゲテモノ映画だと思っているので、物語として何の繋がりもない本作の方が評価されるべきじゃないかと思っています。 茨城県で実際に起こった事件を基にした脚本だそうですが、大島渚映画の中でもピカイチと言えるぐらい映像が美しい。それもそのはず、撮影の宮島義勇を始め主要スタッフが小林正樹の『怪談』を製作した人たちなんですから。武満徹の音楽がまた絵も言えぬ独特の雰囲気を出しています。お話しは吉行和子と愛人の藤竜也が夫の田村高廣を殺して古井戸に隠すけど、その後田村の幽霊に悩まされるという割と単純なものです。前半では藤と吉行が田村を殺すに至る経緯があまりに雑なのが気にかかります、殺人から三年たっても二人の関係が変わらないというかかえって疎遠になった様な感じで、これじゃなんで夫殺しに走ったのか?って言いたくなるけど、実話って案外と雑なことが多いんですよね、まあ生身の人間のすることですから。でもそれから田村の亡霊が出現するようになってからは、俄然見どころが多くなってきます。この亡霊は自分を殺した妻の前にだけ現れるのですが、彼女を恨む様子はまったくないんです。そりゃ女房の方は恐怖のどん底ですけど、彼女の注ぐ酒は飲むし勧められれば芋は食べるしでで、こんな人の良い亡霊は珍しいです。だいたい幽霊が現生のものを飲み食いするのは初めて観た気がします。でもこの幽霊・田村はいつも寂しそうに出現するけど不気味さは高レベルで、生前は車引きだった彼が吉行を人力車に乗せて走るところなんかゾクッとさせられますよ。粗野で自分勝手な男としか見えなかった藤も、後半になると亡霊に悩まされて半狂乱になる吉行と供に苦しむようになる演技には胸を突かれました。 斜に構えたような映画を撮っていた大島渚ですが、本作はそんな彼の残した珍しい正統派の映画だと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-04-23 22:39:31)
2.《ネタバレ》 かの淀川長治氏が唯一気に入ってベタ褒めした大島渚監督作品らしいが、その理由もわかる気がする。何故なら彼の映画で一番映像がいい作品だからだ。藤達也と吉行和子が遺体を井戸に隠すシーンやその井戸に藤達也が落ち葉をパラパラ落とすシーンは特に美しくドラマチックで、大島監督もいい映像を撮ったものだと感心した。しかしそれだけにキャラが発するヘンテコな訛りがなんともマヌケで、なんでこんな設定してしまったのかと本当に残念に思う。その変な田舎設定さえなければ百点満点の映画だった。 【陽踊り小僧】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2010-08-26 22:47:18)
1.「コリーダ」が気に入って期待してみたらなんか…。これみよがしに日本の風景美をアピールしたりして、監督がカンヌ取れなかったリベンジとしてこの作品を作ったのではなかろーかと邪推してしまいます。藤竜也が吉行和子より26も年下という設定、ということは20才前後のという設定なのだろうがあまりにも無理がある。なんで40くらいの独り者、という設定じゃなかったのか素朴な疑問。いい芝居してくれてるだけに…。私はあんまり怖くなかったけど、景色の美しさと吉行和子の品のない笑い声は印象に残りました。そういえばもひとつ疑問があるんだった。なんで台詞、あんなに訛ってるんだっペ? 【さんた】さん 7点(2003-08-22 18:55:12)
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【点数情報】
Review人数 |
8人 |
平均点数 |
7.00点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 1 | 12.50% |
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6 | 2 | 25.00% |
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7 | 3 | 37.50% |
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8 | 1 | 12.50% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 1 | 12.50% |
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【その他点数情報】
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